裁縫上手から苦手な人まで!片づけのプロ14人の裁縫箱を見せてもらいました(後編)

おはようございます。
ライフオーガナイザーのさいとう きいです。

前編でご紹介した7人の裁縫箱に続いて、後編ではさらに7人の片づけのプロの裁縫箱を公開します! なかには、ライフオーガナイザー最小の裁縫箱も!?

実例一覧:

■8. 2階建てにした「無印のポリプロピレンメイクボックス」
■9. 高さ数センチの隙間にフィット!「100均の薄型ケース」
■10. 使う場所の近くに「引き出し+無印のカトラリーケース」
■11. 使うときは「引き出し(大)」ごと抜き出して持ち運び
■12. 道具が少ないなら浅型でも十分!「引き出し(小)」
■13. ライフオーガナイザー最小の裁縫箱はコレだ!
■14. 箱に収まらないなら「裁縫コーナー」にまとめてもOK


 

■8. 2階建てにした「無印のポリプロピレンメイクボックス」

愛知県名古屋市在住のライフオーガナイザー、森麻紀さんの裁縫箱は「無印良品」の「ポリプロピレンメイクボックス」。通常サイズの半分の大きさの「1/2横ハーフ」と「1/4横ハーフ」を組み合わせ、2階建て収納にしているそうです。

裁縫上手から苦手な人まで!片づけのプロ14人の裁縫箱を見せてもらいました(後編)

森さんが裁縫道具を使う理由として、もっとも多いのがボタンつけ。取り出しやすい2階部分(下の画像左)に針、糸通し、白糸と黒糸、糸切りバサミ、リッパーといった、ボタンつけのときに使うアイテムを収めています。1階部分(写真右)にも、白いスクエアの容器を重ねて3階建て収納法に。

裁縫上手から苦手な人まで!片づけのプロ14人の裁縫箱を見せてもらいました(後編)

いちばんよく使うモノトーン系の糸を3階(下の画像左)に、その次によく使う糸を2階(画像中)、まち針は滅多に使わないので1階(画像右)に収納しています。使用頻度に合わせ、裁縫箱に収めるものの場所もオーガナイズしているんですね。

裁縫上手から苦手な人まで!片づけのプロ14人の裁縫箱を見せてもらいました(後編)

詳しくはこちらで:
>>【裁縫道具は「2階立て&3階立て」収納にしています】

取材協力・写真提供:森麻紀
ブログ:今の暮らし これからの生活

■9. 高さ数センチの隙間にフィット!「100均の薄型ケース」

奈良県在住のライフオーガナイザー、右近弘子さんの裁縫箱は100均の薄型ケース。「大きな裁縫箱もあるのですが、持ち出すのが大変なので、ちょこっとしたお直し用の道具は別にして薄型ケースに収めています。分けて管理することで、作業に取りかかるストレスがうんと減りました」という右近さん。

裁縫上手から苦手な人まで!片づけのプロ14人の裁縫箱を見せてもらいました(後編)

リビングから近い廊下収納に突っぱり棒を2本渡し、その上にお直し用の裁縫道具をまとめたケースをのせています。「必要なときは、ケースごとリビングに持ち出せるのでラクチンですよ」。ほんの数センチの隙間でも、立派な収納スペースとして活用できるんですね。

裁縫上手から苦手な人まで!片づけのプロ14人の裁縫箱を見せてもらいました(後編)

詳しくはこちらで:
>>ちょこっと収納!これ便利♪

取材協力・写真提供:右近弘子
ブログ:*cocochi空間*

■10. 使う場所の近くに「引き出し+無印のカトラリーケース」

兵庫県芦屋市在住のライフオーガナイザー、萩美規子さんの裁縫箱は“引き出し”です。ダイニングテーブルでアイロンがけをするとき、シャツのボタンがとれそうになっていることに気づくことが多いという萩さん。「気づいたときにすぐ直せるよう、テーブルの側に収納スペースを確保しました」。

裁縫上手から苦手な人まで!片づけのプロ14人の裁縫箱を見せてもらいました(後編)

引き出しの中は使用頻度で区切り、普段あまり使わない2軍の裁縫道具は奥側へ、よく使う1軍の道具は「無印良品」の木製カトラリーケースにまとめ、手前に収納しています。「ダイニングテーブル以外の場所で作業するときは、1軍のケースごと持ち運べるので便利ですよ」。

裁縫上手から苦手な人まで!片づけのプロ14人の裁縫箱を見せてもらいました(後編)

ハンドメイド好きだという萩さんは、このほかにもたくさんの裁縫道具をお持ちです。ブログでは、その収納方法についても紹介されていますので、あわせてチェックしてみてくださいね。

詳しくはこちら:
>>私の裁縫道具:引き出し収納

取材協力・写真提供:萩美規子
ブログ:*お片づけステップ*

■11. 使うときは「引き出し(大)」ごと抜き出して持ち運び

引き出しを裁縫箱がわりに使っているライフオーガナイザーは萩さんだけではありませんでした。東京都世田谷区在住のライフオーガナイザー、松居麻里さんもそのひとり。リビングルームの階段を降りた先にある地下収納(下の写真奥)に置いているスチールラックに並べた、「無印良品」の引き出し式ポリプロピレンケースを裁縫箱がわりにしています。

裁縫上手から苦手な人まで!片づけのプロ14人の裁縫箱を見せてもらいました(後編)

「わたしが裁縫をするのは、ボタンが外れたときや子どもの衣類を補修するときくらい。使用頻度が低いので、少し離れた場所にあっても不便ではありません」という松居さん。引き出しの中を小さなボックスで仕切って裁縫道具を分類しているおかげで、移動中に中身が“ごっちゃ”になる悲劇を防いでくれているようです。

裁縫上手から苦手な人まで!片づけのプロ14人の裁縫箱を見せてもらいました(後編)

写真(1枚目):川俣満博
取材協力・写真(2枚目)提供:松居麻里

■12. 道具が少ないなら浅型でも十分!「引き出し(小)」

広島県福山市在住のライフオーガナイザー、橋本裕子さんも松居さんと同じ「無印良品」の引き出し式のポリプロピレンケースを裁縫箱として使っています。けれどもこちらは“浅型”です。橋本さんは、「ボタンをつける、裾をまつるくらいしかしないので、最低限のもので事足りています」。ダイニングテーブルで裁縫をすることが多いため、収納場所はダイニング近くの廊下収納の中。

裁縫上手から苦手な人まで!片づけのプロ14人の裁縫箱を見せてもらいました(後編)

「実は裁縫が下手なんです。だからこそ、使いこなせないものは持たないようにしています」という橋本さん。浅型の引き出しには、厳選されたアイテムが8割収納(6割収納?)で収まっています。ちなみに“愛用の針”は糸通しを使わなくてもカンタンに糸が通せる「セルフ針」。便利そうですね!

裁縫上手から苦手な人まで!片づけのプロ14人の裁縫箱を見せてもらいました(後編)

詳しくはこちらで:
>>【苦手なことはミニマリスト】
>>【書いてみるものです】

取材協力・写真提供:橋本裕子
ブログ:暮らしのはこ ~思考と空間のお片づけ~

■13. ライフオーガナイザー最小の裁縫箱はコレだ!

今回、ライフオーガナイザー専用のSNSで裁縫箱に関する情報を募集したところ、その大きさがいちばん小さかったのが日本ライフオーガナイザー協会代表理事、高原真由美さんの裁縫箱でした。小ささを証明?するため、裁縫箱の横に高原さんの著書「ビジネス整理術」(日本文芸社)A5判を置いて写真を撮ってもらったところ…。

裁縫上手から苦手な人まで!片づけのプロ14人の裁縫箱を見せてもらいました(後編)

たしかにミニサイズです(笑)。 高原さんによると「橋本裕子さんが裁縫下手と言われていますが、まつり縫いができる時点で裁縫上手! わたしはなみ縫いとボタンつけしかできないので、昔『無印良品』で買った小っちゃいやつで間に合ってます。中身は糸と針、針山、ちょきちょきばさみ、以上!」。裁縫箱選びのポイントは、まずは“自分にとって本当に必要な道具を見極めること”なのかもしれませんね。

取材協力・写真提供:日本ライフオーガナイザー協会代表理事 高原真由美
ブログ:片づけのプロになり起業する方法

■14. 箱に収まらないなら「裁縫コーナー」にまとめてもOK

最後にご紹介するのは、「手芸が大切な趣味」という岡山県岡山市在住のライフオーガナイザー、安藤雅子さんの裁縫箱ならぬ裁縫コーナーです。

「ダイニングルーム横の和室に備えつけられた収納スペースに、大好きな手芸用品を収めています」という安藤さん。量も種類も多い手芸用品は、バイアステープやボタン、金具といったグループごとに分類して100均のケースにざっくり収め、「テプラ」でラベリング。生地は引き出しに立てて収納することで、全体量を把握しやすくしています。
裁縫上手から苦手な人まで!片づけのプロ14人の裁縫箱を見せてもらいました(後編)

ミシンは収納スペースの反対側に置いたミシン台に収納。安藤さんがミシン台を使わないときには、お子さんの勉強スペースとしても活用しているそうです。

裁縫上手から苦手な人まで!片づけのプロ14人の裁縫箱を見せてもらいました(後編)

「作りかけのものは足下のカゴに入れておき、気が向いたときにちょこちょこ作業しています。手芸だけでなく、エコクラフトやレジン、編み物も趣味なので、これ以上ものを増やさないよう、なるべく“持っている材料でつくる”というルールにしています」。

大好きな趣味のものとはいえ、“増やしすぎないルール”を自分のなかで決めておくことも、片づけ・収納では大事なんですね。

詳しくはこちらで:
>>私の大好きな手芸スペース

取材協力・写真提供: 安藤雅子
ブログ:My Small Step自分が変わるステップ

前後編にわたり、合計14人のライフオーガナイザーの裁縫箱をご紹介しました。頻繁に裁縫をする人でも、めったに裁縫をしない人でも、片づけのプロの裁縫箱に見られた共通点は“自分にとってちょうどよい大きさ”。「どんな裁縫をするのか」「そのためにどんな道具を持ちたいか」「だから自分にはどんな収納用品が合っているのか」といったアプローチで、裁縫箱が選ばれているのが印象的でした。

「これならマネできそう?」と感じたアイデアがあれば、それぞれのライフオーガナイザー達のブログもあわせてチェックしてみてくださいね。

 


前編でご紹介した実例一覧:

■1. 見た目も素敵な「蓋付きのアタ製ボックス」
■2. スタッキングできる「無印のキャリーボックス」
■3. 100均にもあった!「ダイソーのキャリーボックス」
■4. 使わなくなったものを再利用!「2段重ねの弁当箱」
■5. 裁縫上手ならでは!持ち歩き用「キャンディ缶」
■6. 箱じゃないから持ち歩きやすい「ポーチ2つ持ち」
■7. 収納テクが光る!「中学時代の裁縫箱」
→詳しくはこちらで。
 

あなたは生み出された時間で何をしますか?
何をしたいですか?

心地いい暮らしづくりに役立てれば嬉しいです。

ライフオーガナイザー さいとう きい
ブログ:SMALL SPACES: 狭くても快適に

メンバー紹介
手放し先リスト
本の収納