片づけのプロが実践する【雛人形の収納】には5つの共通点があった!

おはようございます。
ライフオーガナイザーのさいとう きいです。

桃の節句が終わりましたね。「お雛様をしまうのが大変」「時間がかかる」という方は、今年こそ片づけ方を見直してみませんか? 今日ご紹介するのは、片づけのプロ5人が実践する雛人形の収納方法。出し方、飾り方、収め方だけでなく、雛人形の選び方にもさまざまな工夫がありました。

■アンティークのお雛様は、不織布袋+SKUBBボックスで保管

大阪府在住のライフオーガナイザー、青木ロミさんは、娘さんのためにアンティークの雛人形やお道具を少しずつ集めているそうです。着物だけでなく髪も絹100%のものが多いアンティークのお雛様は、特に湿気を嫌います。水分を含んだ湿気は床に溜まりやすいため、クローゼットの枕棚に収納しています。

いくつ当てはまりますか? 片づけのプロが実践する【雛人形の収納】には5つの共通点があった!

年代物だった雛人形の元箱は傷みが目立ったため処分し、一体ずつ不織布袋に入れて「SKUBBボックス」にふんわりと収納。台座や薬玉のような大きめのお道具類は箱のまま、冠や刀といった雛人形の付属品はジッパーバッグで分類して、「フィッツケース」に収めています。

いくつ当てはまりますか? 片づけのプロが実践する【雛人形の収納】には5つの共通点があった!

ご自身が「いいな」と思うものを集めて組み合わせているため、“正しい飾り方”でないところもあるそうですが、完璧でないところも含めて、雛人形一体一体に特別な愛着があるという青木さん。

いくつ当てはまりますか? 片づけのプロが実践する【雛人形の収納】には5つの共通点があった!

「購入したのは娘のためですが、実はこのお雛様はあくまでも『わが家用』(笑)。実家のお雛様は未婚の妹のために置いてきたので、自宅専用のお人形がほしいと以前から思っていたんです。娘が嫁ぐ際には、新居の事情や持って行きたいかどうかを確認して、希望があれば新たに買えばいいと思っています」。

考えてみると、嫁ぎ先に雛人形を収めるスペースのある方は、そう多くないかもしれません。親元でずっと大切に飾ってもらえるなら、娘さんにも喜ばれそうですね。

詳しくはこちらで:
・お雛様の収納<ベストポジションがありますか?
・我が家のお雛様は春まで飾ります
・お雛様を飾りました

取材協力・写真提供:青木ロミ
HP:~ライフオーガナイズのお片付け~「片付けなくても良い暮らし」

■引き出しを「箱」として活用!衣装ケース+クローゼット

東京都江東区在住のライフオーガナイザー、下村志保美さん宅のお雛様は、ガラスケースなしの親王飾り。人形の元箱は処分して、引き出し式の「フィッツケース」に収めています。

いくつ当てはまりますか? 片づけのプロが実践する【雛人形の収納】には5つの共通点があった!

下村さんによると「雛人形の出し入れだけを考えると、引き出し式よりもフタ付きの『フィッツケース』の方が使い勝手はいいと思います。でも、フタ付きよりも引き出し式のほうが収納スペースにコンパクトに収まります。わが家では、出し入れに多少の手間がかかっても、省スペースな引き出し式を選びました」。

「フィッツケース」を収納しているのは、クローゼットの空きスペース。台座や屏風(引き出しの右)と一緒に保管しています。よく見ると、引き出しが横向きですね?

いくつ当てはまりますか? 片づけのプロが実践する【雛人形の収納】には5つの共通点があった!

「縦向きにしても置けるのですが、クローゼットの手前を有効利用するため、あえて横向きに置いています。お雛様を飾るときとしまうときしか出し入れしないので、不自由を感じていませんよ」という下村さん。たしかに、雛人形を収める“引き出し”ではなく“箱”と考えれば問題ありませんよね。

詳しくはこちらで:
・お雛様収納はこの方法

取材協力・写真提供:下村志保美
HP:楽Life

■外装箱も個装箱も手放せば、収めるスペースがコンパクトに

兵庫県芦屋市在住のライフオーガナイザー萩美規子さんも、雛人形を衣装ケース(「無印良品」のもの)に入れて保管しています。外装箱だけでなく、雛人形やお道具が入っていた個装箱もほとんど処分しました。それぞれ紙で包んで袋に入れ、手持ちの空き箱にまとめれば、デッドスペースは最小限。かなりコンパクト収納できます。

いくつ当てはまりますか? 片づけのプロが実践する【雛人形の収納】には5つの共通点があった!

萩さん宅の雛人形はもともとガラスケース入りだったそうです。けれども、阪神大震災のときに、ガラスが割れてしまいました。今は飾り方を替えて、リビングの飾り棚に横一列に並べています。

いくつ当てはまりますか? 片づけのプロが実践する【雛人形の収納】には5つの共通点があった!

「現在の住まいに引っ越してきて、飾り棚を置くスペースが取れなくなったための苦肉の策です。意外と家族にも友人にも好評なので、最近はずっとここがお雛様の定位置になっています」。段飾りでなくても、こんなに素敵なんですね。

詳しくはこちらで:
・おひなさまを飾りました:飾り棚の模様替え《February》

取材協力・写真提供:萩美規子
ブログ:*お片づけステップ*

■ガラスケースごと収めれば、出すのも2分、片づけるのも2分

埼玉県在住のライフオーガナイザー、かわさき真知さん宅のお雛様は、ガラスケース入りの二段飾り。その大きさは68×40×56cmです。ガラスケースごと収納スペースに収め、前面をプラダン(ポリプロピレン製のダンボール板)で保護しています。

いくつ当てはまりますか? 片づけのプロが実践する【雛人形の収納】には5つの共通点があった!

川崎さんによると、「お雛様を飾る場所は、リビングの造作家具のうえです。ガラスケースごと持ってきて置くだけなので、出すのも2分、片づけるのも2分。毎年ストレスなく、お雛様を飾ることができますよ」。究極の時短収納ですね。

詳しくはこちらで:
・ミニマリスト的 2分で飾れるお雛様の収納方法♪
・2分でポン!お雛様飾り♪

取材協力・写真提供:かわさき真知
ブログ:くらしをダウンサイジング

■クリスマスから五月人形まで!? リレー方式ならストレスフリー

千葉県船橋市在住のライフオーガナイザー、北村めぐみさん宅のお雛様は高さ約10cm。手のひらサイズなので、出すのもしまうのも簡単。収納スペースも最小限です。

いくつ当てはまりますか? 片づけのプロが実践する【雛人形の収納】には5つの共通点があった!

「おばあちゃんたちは孫に雛人形を贈りたかったようですが、丁重にお断りしました。実は私、日本人形が怖いんです(笑)。だから、伝統というよりイベントや季節感を気軽に楽しむアイテムとして、部屋の雰囲気に合うナチュラルなものを選びました」。

お雛様を保管している箱(下の写真、淡い緑)は8×15×7cm。雛人形、五月人形、お正月とクリスマスの飾りを全部まとめても、ひとつのボックスに余裕で収まります。

いくつ当てはまりますか? 片づけのプロが実践する【雛人形の収納】には5つの共通点があった!

「クリスマスの飾りをしまうタイミングでお正月の飾りを出し、お正月の飾りをしまうタイミングで雛人形を出し、雛人形をしまうタイミングで五月人形を出しちゃいます」という北村さん。季節の飾りをリレー方式で出し入れするとは、合理的です!

いくつ当てはまりますか? 片づけのプロが実践する【雛人形の収納】には5つの共通点があった!

取材協力・写真提供:北村めぐみ

■片づけのプロが実践する雛人形の収納に見る5つの共通点とは?

片づけ収納ドットコムでは、今回ご紹介した5人以外にも、たくさんのライフオーガナイザーに雛人形の収納方法を教えてもらいました(ご紹介しきれないのが残念です!) その多くに見られた共通点は:

  1. 雛人形を飾る場所の近く、もしくは持ち運びの負担が少ない場所に収納している
  2. 元箱ではなく、自分が出し入れしやすい箱や袋を活用している
  3. 自分以外の人も雛人形を飾れる・しまえるよう、収納方法をシンプルにしている
  4. “型”にはまりすぎず、今の暮らしに合わせた飾り方・並べ方を採用している
  5. 雛人形を飾る・しまうのにかかる時間・手順を把握している

みなさんの雛人形の収納にも、当てはまりますか? 「お雛様の出し入れが大変」「時間がかかる」という方は、改めてご自身にとってストレスのない飾り方、収め方を探してみてくださいね。

あなたは生み出された時間で何をしますか?
何をしたいですか?

心地いい暮らしづくりに役立てれば嬉しいです。

ライフオーガナイザー さいとう きい
ブログ:SMALL SPACES: 狭くても快適に

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