おはようございます。
ライフオーガナイザーの白石規子です。
子どもの教科書やプリントの収納法で悩んでいるのは、どこの家も同じ。子ども自身で教科書やプリントを整理できるなら「やって欲しい!」ですよね。お子さんにその整理をしてもらっているという、香川県高松市在住のライフオーガナイザー植松あかねさんに、その方法を教えてもらいました。
記事・写真:植松あかね
編集:白石規子
ライフオーガナイザーの植松あかねです。
学年が新しくなって早や3カ月。
「春休みに教科書やプリントを整理しようと思っていたのに、結局できずに新学年を迎えてしまった。旧学年と新学年のものがごちゃ混ぜになっているけど、どうしていいかわからない!」というお母様へ。「今からでも大丈夫!」お子さんが自分で整理できる方法があります。
今日は、娘(小5)がひとりで行った方法をご紹介します。
■まずは全部出す!集める!
最初にやることは、教科書やプリント類などを“新旧関係なく全部出す”こと。少し面倒に思えますが、家中に散らばっているものすべてを集めてください。学校のものだけでなく、塾や習いごとのものもすべて。
全部を集めてみることで、“全体の量を俯瞰して見る”ことができ、“自分が持っているものの量を知ってもらう”ことになるのです。
今回整理をする対象は・・・
・学校関係
・習いごと関係(硬筆・毛筆、ピアノ、チャレンジ)
写真の机の上、右横の棚の上に乗っているもの、棚の中にあるものが、今回整理する教科書やプリント類のすべて。かなりの量があります。
■“子どもが決めたキーワード”で4つに分ける
全部集まったら、次は“わける”。ここがいちばん大切です。
「いる、いらない」「使える、使えない」など2つの分類で分けていると、いつまでも片づけられません。オススメは、“4つの分類にわける”こと。そして、4つの分類キーワードは、お子様自身に決めてもらうことが大切です。
つい横から「そんなキーワードで分けられるの?」と口を出しそうになるかもしれませんが、そこはグッと我慢してください(笑)。ここで口を出してしまうと、「結局、わたしが決めちゃいけないんでしょ。だったらお母さんやってよ。」ということになりかねません。
今回、娘が決めたキーワードは4つ。
①よく読む物
②読まない物
③ママが管理する物
④まよう物
実は、「読む読まない? それで分けられるの?」と心配になったのですが、どうやら“これからも使うもの=よく読む物”“もういらないもの=読まない物”という彼女のイメージで設定したよう。
さぁ、分け方が決まったら、床にマスキングテープを十字に、キーワードを大きく書いた紙も貼って準備完了。一冊一冊、一枚一枚を手に取って、娘が自分で考えます。「これはどの分類に分ければいいかな?これからの自分にとって本当に必要?」という感じ。
見ていると「わー!それもう読まないの?前の学年の教科書は置いといたほうがいいんじゃないの?」と口を出したくなります。でも、グッと我慢!子どもが自分で分ける手を止めないであげてください。できれば、分けているときはその場から離れ、遠くからそっと見守るぐらいがいいかもしれません。「どうしたらいいかわからない」と聞かれたら、そのときは「自分で決めていいんだよ」と声をかけてあげるといいですね。
■分けたら、“子どもが決めた収納場所”へ
全部をわけたら、①“よく読む物”は子どもが決めた収納場所へ。②“読まない物”はゴミ袋へ。この中で残しておきたいものがあれば、③“ママが管理する物”と一緒にします。これは子どもが管理する場所ではなく、わたしが管理する場所に移動。混ざってしまうと子どもが混乱するので、要注意です。
④“まよう物”は、箱などに専用の場所を作り、一定期間保管します。ある程度の時間が経ち、迷うものを「いらない」と言えばそのときに処分し、残したいものがあれば収納場所へ片づけます。よく使うものは“子ども自身が決めた場所”に収めることも、ポイントです。
最初は分類に時間がかかるかもしれません。でも、慣れていないのだから、当たり前。急かさず、お子様のペースをあたたかく見守ってあげてください。
大切なのは、“子ども自身で決める”こと!やっているうちにだんだんと慣れてきて、スピードもアップします。自分の環境を自分で整えることができると、子どもの自信にもつながります。
1年分を一気にやるのが大変なら、夏休み、秋休み、冬休みというタイミングで、プリントだけでも整理しておくと、学年が変わる時の整理がとってもラクに! 娘はこの作業を何度も繰り返しているので、分けるのもあっという間。1時間もかからずに、作業が終了しました。
梅雨の季節、雨が降って出掛けるのがおっくうなときがチャンス!
ぜひお子さんと一緒に整理してみてくださいね。
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ライフオーガナイザー 植松あかね
Blog : akane