おはようございます。
ライフオーガナイザーの吉川圭子です。
以前に、片づけ収納ドットコムで小学校の家庭科の授業内容についてご紹介しましたが、
>>>「片づけの授業は思ったよりも実践的!」小学校で子どもたちはこんなふうに学んでいます
今回は、中学校の家庭科ではどんなことを学ぶのかをご紹介します。
■中学校ではより広く、家全体の快適さを学びます
中学校で学ぶ家庭科は大きく分けて4つの単元がありますが、片づけに関係するのは『衣生活・住生活と自立』という単元。ですが、小学校と違って中学では片づけそのものを学ぶわけではないようです。
実際に教科書の中身を見ると、間取り図の挿絵がところどころ目立ちます。小学校では“自分の身の回り”が学びの対象でしたが、中学校ではさらに広がり“家全体”を対象に、快適にする方法を考えていきます。
『住空間と生活行為』『日本の住まいと住まい方』など、ライフオーガナイザー2級講座でも出てくるような内容も載っているんですよ!
■モノ・サービスを選ぶプロセスも学びます
小学校では買い物について学ぶ単元がありました。『買い物調べ』という課題では、「おうちの人が買い物したものとお店を一週間分調べる」課題も出ました。
中学生では“消費”。実店舗だけでなくネット店舗での購入や、買う前の選び方について学びます。
ここ、とても大事なポイントで、モノと人とのかかわりは家の中を整えたら終わりではなく、家の外から、つまり買うところから始まっているんです。収納の仕方が分かれば片づけられるようになるか、というとそうでもないんですよね。
ちなみに、文部科学省「中学校学習指導要領解説 技術・家庭編(平成20年7月)」には、以下のように書かれています。
「生活に必要な物資・サービスの選択,購入に当たっては,本当に必要かどうかの判断が大切であることに気付くようにし,多くの情報の中から適切な情報を収集・整理し,物資・サービスの適切な選択ができるようにする」
家庭科でモノの取捨選択を学ぶとは、モノも情報もあふれている現代ならではの内容だなと思います。もしかしたら、大人よりも子どものほうが、適切な選択について知識として身についているのかもしれませんね。
■“心地よく暮らす”ために学びは必要!
というわけで、小学校・中学校で学ぶ“片づけ“についてご紹介しました。いつもと違ってちょっと硬めの内容でしたが、いかがでしたか?
いろんな情報がケタ違いに増えている今、心地よく暮らすために必要なことはやはり学ぶ時代なんですね。
先日、学校の先生に「今の教科書はけっこういいこと書いてあるんですね!」とお伝えしたところ、先生も「そうなんです。特に家庭科は役立つことがたくさん載っているんですよ。子どもたちも大きくなったときに、そのことに気づいてくれるといいんですけどね。」と笑っておっしゃっていました。
私も家庭科の教科書を読んでみて、これ一冊を読めばけっこう知識が身につくのでは?と感じました。中学生のお子さんがいらっしゃる方は、ぜひ借りて読んでみてください!
あなたは生み出された時間で何をしますか?
何をしたいですか?
心地いい暮らしづくりに役立てれば嬉しいです。
ライフオーガナイザー吉川圭子
ブログ:整理収納手帖