おはようございます。
ライフオーガナイザー/一級建築士の和田さや子です。
今、低学年のうちは“リビング学習”を取り入れるご家庭が主流ですね。親の目の届くところだと、子どもが安心して勉強に取り組めますし、親も何かあったらすぐにフォローできるところがメリットです。
リビング学習はダイニングテーブルでするというスタイルもあれば、学習机を置くというスタイルもあります。今回は、ダイニングの一角にカウンターを用意して、スタディーコーナーにするときのコツをお伝えします。
■学習机を買わず、ダイニング横にカウンターを設けるという提案
わが家では、キッチンカウンターから目の届く場所にL字になるようカウンターをつくり、小学一年生の娘のためのスタディーコーナーとして活用しています。わが家の間取りとは少し違いますが、一般的な対面キッチンスタイルだとこんなカタチ。
キッチンとの距離感もほどよく、娘も毎日ここで学習する習慣がついています。ですが、たった一つ見落としていた問題がありました。それは“差尺”です。
■カウンターの高さをどう決める?
“差尺”とは、カウンターの高さと、椅子座面の高さの差のことです。食事に最適な差尺は【座高÷3-2㎝】、勉強に最適な差尺は【座高÷3】と言われています。
小学一年生の平均座高は65㎝くらいなので、そこから逆算していくと
・食事のときの差尺 65÷3-2=19.6㎝
子ども椅子の座面の高さ 48㎝
ダイニングテーブルの高さ 68㎝
・勉強のときの差尺 65÷3=21.6㎝
子ども椅子の座面の高さ 48㎝
カウンターの高さ 70㎝
つまり、同じ椅子を使うためには、カウンターの高さをダイニングテーブルの高さより2㎝高くしておくとピッタリになるのです。
わが家ではこれを考えておかなかったので、同じ椅子を使うことができずに、それぞれに子ども椅子を用意することになってしまいました。
■“差尺”を守ると、子どもの姿勢がよくなる!
子どもの姿勢は集中力とつながっているといわれています。スタディーコーナーには姿勢がよくなるよう、座面の高さと足を乗せる台、両方が調節できる子ども椅子がいいですね。最初は手持ちのスツールを置いていたわが家でも、きちんとした子ども椅子を用意してから、子どもの集中力がとても上がったのには驚きました。
とは言っても、高さ調節のできる子ども椅子は、お値段が可愛くないものが少なくありません。差尺を守ってカウンターの高さを決めると、食事のときも勉強のときも1台で使いまわせるようになり、子どもの姿勢もよくなり、お財布にもやさしくなり一石二鳥! 入学祝に学習机を買いたいおじいちゃんおばあちゃんに、「良い子ども椅子を」とお願いする手も使えます。ぜひお正月の帰省のときにご相談を(笑)。
学習机を買うのではなく、だれでも使えるようなカウンタースタイルにしておくと、子どもがリビング学習を卒業したのちは、大人の書斎コーナーにしたり、家事カウンターとしたり、長く活用することができるので無駄になりませんね。
リビング学習にカウンターを使った例はこちらでも:
・小学校高学年からのリビング学習〜進化するDIY学習机ビフォー・アフター<前編>
・小学校高学年からのリビング学習〜進化するDIY学習机ビフォー・アフター<後編>
・DIY予算30,000円!子どもが自分で整理整頓できる学習机
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一級建築士/ライフオーガナイザー 和田さや子
ブログ:子育て世代・共働き夫婦のための「片づけに悩まない家づくり」