おはようございます。
ライフオーガナイザーの都築クレアです。
ライフオーガナイズを知ったら、何がどう変わるんだろう?
そう思っていた私は、この5月にライフオーガナイザーになって3年が経ちます。
オーガナイズを学んで何が変わったのか?
部屋が片づいてきたのはもちろんですが、いちばん大きかったのは「自分の価値観」、ものごとを決める自分なりの基準を取り戻せたことだと思います。
これまでの変化を、キッチン収納棚のビフォーアフターをご覧いただきながら紹介します!
■ライフオーガナイズを学ぶ前の状態
私がライフオーガナイズを知ったのは、退職してまで目指した夢を見失い、かといって家事や育児に専念する妻や母にもなりきれず……。常にイライラして、不満を言うだけの日々を送っていたころでした。
このころの私が起こした珍事件といえば、梅田のど真ん中でベビーカーを押しながら泣き崩れたことですが、その話はまた別の機会にするとして(笑)、この時期部屋もいちばん乱れていました。
子どものことを見据えて購入したマンションには満足していましたが、いざ住み始めるとモノをうまく収められず、どこもかしこもとても素敵とは言えない状態。「素敵な家に引っ越せば素敵な暮らしに変えられるはず」と思っていたのに、いつまでたっても、とりあえず突っ込んだだけの収納で気づけば1年が経っていました。
たとえばこのキッチン横の収納棚。
一見そこまでひどくないように見えるかもしれませんが、ゴミ袋も奥の掃除用品も取り出しにくく、使うたびにイライラ。パッケージの派手な色味でごちゃついた見た目は、開けるたびにストレスを感じましたが、詰め替える気力もなく放置。おまけに夫が一人暮らしのときから持ち続けていた白い薬箱は棚からはみ出し、扉はいつも半開きでした(汗)。
こんな風に見るたびにイライラ、もやもや、ストレスを感じる場所が家中にあったのです。
そんな状態のまま子育てに突入すると、部屋はさらに乱れやすく、戻すのが難しくなりました。
小さいころは、人の机の引き出しの整理まで買って出るほどでしたが、このころの収納は使いづらく、見た目も理想とはほど遠い。それどころかどう収納したらいいのか、考えても分からない自分に愕然としました。
仕切りのない場所や自由に調節できる収納スペースがとにかく苦手だったのです。
■ライフオーガナイズを学んだ後の収納変化
ライフオーガナイズを学んで片づけたあとの状態が、こちらです。
目標にしたのは、使い勝手も良く、見た目もスッキリした収納。
そしてハイハイをはじめた子どもが開けても安心な収納を目指しました。
見た目が気になる上、取り出しづらかった掃除スプレーは、キッチンの引き出しに移動し、キッチンで使わないものは別の場所へ移動しました。ゴミ袋は1回分ずつ取れるように収めて、取り出しにくかったレシピ本は必要なものだけにしてブックエンドで留めました。薬箱はパッと見つけられるように、透明タイプと、上から見渡せるボックスに分けて管理。子どもが触れるいちばん下はあえて何も入れないスペースにしました。
使い勝手も、見た目の印象もかなり変わりました。
その後子どもが成長し、いちばん下の空いていた部分は、離乳食用のエプロンをかける場所に変化。それ以外のところも使い勝手に合わせて少しずつ変化しています。
そして幼稚園入園と同時に、子どもが自分で登園準備ができる収納を目指して、登園準備コーナーに変わりました。
この仕組みは年長になった今でも続いています。
ライフスタイルの変化に合わせて、「自分や家族がどうしたいのか?」「どうしたら使いやすく、戻しやすいのか?」を考えて、収納を変えていけるようになりました。
■ いちばん変わったことは?「決められるようになったこと」
片づけられるようになったことはもちろんですが、いちばんの大きな変化は、自分で決められるようになったことだと思います。
ライフオーガナイズでは、片づけ始める前に、まず「自分がどんな暮らしをしたいのか?」「何を大事にしたいのか?」、自分の理想や価値観としっかり向き合います。
基準は自分、自分の価値観を大切にするのです。
それまでは数々の失敗で自分を見失っていたこともあって、「自分がどうしたいか?」より、「正解は何なのか?」ばかりを気にしていたので、「自分がどうしたいか? 自分の価値観でいいんだ!」とかなり衝撃を受けことを覚えています。
自分の価値観を大事にすることで、決める基準ができた私は、自分にとって必要なものを決めることができるようになって、どう収めるのかも決められるようになって、家中にあったストレスを感じる場所は、少しずつ片づいていきました。
とはいえ3年経ってもわが家はまだまだ収納ネタの宝庫(笑)。
自分の価値観を取り戻して、決めやすくなった一方で、“モノ選びの変態”と呼ばれるほど自分のこだわりを大事にするようになったので、その分、余計に時間がかかっているところもあります(汗)。
でも今は、家に帰るのが幸せです。
ずっと同じ場所に住んでいるのに不思議ですが、こんなふうに思えるようになったのは、家を片づけ始めてからでした。
「この家に、この場所に住めて良かった!」と心から思える家族3人での帰り道は、振り返れば、間違いなくあの道で泣き崩れた痛い日から始まっています。
だから、今がどんな状態でも大丈夫! 自信を持って背中を押します。
私のように過去がどんなに痛くとも、動き出したとき、それがかえって原動力になることもありますから(笑)。
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ライフオーガナイザー都築クレア
ブログ:片づけ自己啓発 クレアの「今日のできた!」