おはようございます。
ライフオーガナイザーの秋山陽子です。
みなさん、トイレの中の予備のトイレットペーパーはどのように収納していますか?
「目に見えるのが嫌で隠す収納をしたら、家族からの“ないない呼び出しコール”でプチストレス発生!見える収納に変える? でもここは、私のお気に入りものを置いて収納したい」。
そう話すのは、ライフオーガナイザーの森田尚子さん。「好き」を優先して、家族からの呼び出しコールをなくせないだろうか?と考え、手に取ったのは、大好きな人形。これをきっかけに、5歳の息子さんのかわいい提案から、ストレスのないに優しい収納の仕組みが作られることに。
自然でほのぼのしてくる提案は、聞いているだけでも優しい気持ちになります。さっそくご紹介しましょう。
■予備補充のお知らせは、大好きな人形に任命
トイレに置いておきたい予備のトイレットペーパー。森田さんの家では、トイレにある棚にカゴを置き2個だけ収納しています。
トイレは、森田さんにとって癒しの空間なんだそう。お気に入りのものを置きたい気持ちから、好きなカゴを使って収納。さらに、カゴに大好きな人形を紐で結んでいます。
「カゴにつけたお人形ちゃん!お顔が何ともいえず可愛いのです」、好きなものが目に入るだけで、幸せそうな森田さん(笑)。この人形、可愛いだけでなく立派に仕事までしてくれる、と言います。
与えられた役割はこちら。普段は可愛いお顔が見えています。
かごの中身が空になったら後ろ向きになります。
そう、最後の1個の予備のトイレットペーパーを出した人が、人形をひっくり返すことにしたのです。これで、一目で予備のあるなしがわかります。そして、気づいた人が補充する。
この人形の役割を子どもたちにも伝え、トイレットペーパーの補充のタイミングを家族みんながわかるようにしました。出すタイミングで人形を裏返すだけなら、家族も喜んで協力してくれました。
■5歳の息子が提案!人形の手伝いと補充の担当係
「ただ1つ、問題が。“気づいた人が補充する”という仕組みにしましたが、気づいてもなかなか補充するところまでいかないのです」と森田さん。すると、5歳の息子さんからの提案が。
「お人形ちゃんのお仕事のお手伝いは僕がするから、ママはトイレットペーパーを持ってくる係ね!」「パパやお兄ちゃんがお人形をひっくり返してたら、僕がお人形の代わりに声出してママに伝えるね」。
予想もしない息子さんの提案に一瞬「えっ!」とびっくり。キラキラした目で話す息子さん。「了解しました!」と即答したそう(笑)。こうして決まった、息子さんのお人形ちゃんのお手伝い係と森田さんのトイレットペーパー補充係。息子さんやパパ達は、ストックがなくなったらお人形を裏返します。
森田さんは、補充したら人形をひっくり返します。「補充したよ」のサインです。補充する係が決まっていれば、「やってくれていない!」とイライラすることもなくなります。
それにしても、息子さんの「お人形ちゃんのお手伝い」という発想!心が癒され、人形も息子さんも、さらに愛おしくなられたそう。聞いてる私まで、ほっこりした気持ちになりました(笑)。
■「好き」を優先にした収納スタイルが予想以上の効果に
思えば、こんな会話のプチストレスからできた、今回の優しい(笑)仕組み。
子ども:「トイレットペーパーの予備がなくなったから持ってきて~。」
森田さん:「後ろのカゴの中、見て~!」
子ども:「わかった!…ない!」 ときには 「わかった!…あった!」
「何度も何度も聞かれた会話を、今では懐かしく思います」と森田さん。
「トイレットパーパーを直接置いたほうがいい?」「透明なものに入れて収納した方がいいのかな」と、家族がやってくれることを前提とした方法より、森田さんは、「この空間をどうしたい?」「自分の好きを優先しよう」と決めて進めた収納スタイル。
人形の代わりに声を出して伝える、という5歳の息子さんの提案で、家族みんなが楽しめる仕組みに繋がりました。現在も、快適進行形だそうです(笑)。
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ライフオーガナイザー 森田尚子
Blog : お片付けからはじめよう!『私らしい快適な暮らし』
編集:秋山陽子