おはようございます。
ライフオーガナイザー/一級建築士の和田さや子です。
新築やリフォームの際に役立つ、収納のプランニングのコツをお伝えする”カタチ”シリーズ。
これまでの”カタチ”シリーズ:
・どれでも同じ?本当に使いやすい「クローゼット扉のカタチ」
・押入れがない!布団収納にぴったりな「クローゼットのカタチ」
・思わぬ失敗? を防ぐ3つのケーススタディ「対面カウンターキッチンのカタチ」
・一般的な押入れは布団収納に不向き!? 本当に使いやすい「布団収納のカタチ」
洗面所には求められる機能がたくさんあります。顔を洗ったり、髪の毛を整えたり、メイクをしたり、さらには洗濯物をして、室内干しもできらたらいいな。あ、もちろんお風呂にさっと入れるよう、タオルや下着も収納しておきたい。小さな部屋に、ヒトもモノもギュウギュウに押し込まれていませんか? そもそも、その機能すべてを洗面所に集めなくてもいいのかも?
今回は、洗面所のお困りごと3つから見る、心地よい「洗面所のカタチ」を考えてみたいと思います。
■困りごと1:洗濯物が多くて洗面所がいつも雑然としている
家族が多いと洗濯物の数が増えます。一人暮らしや、夫婦二人だけの生活だと、毎日洗濯機を回すわけではないので、洗濯待ちの数が増えます。どちらにしても、洗濯物って少なくなりませんよね。さらに、洗濯をするだけでなく、「洗面所で室内干しもしたい」と思うと、洗面所は常に洗濯物で雑然とした雰囲気に。
そこへお客様が「洗面所で手を洗わせてー」と来て、洗濯物を慌てて隠したりすることもありますよね。
そんなお困りごとには、洗面スペースと脱衣スペースを分けるという解決方法があります。完全に2室に分けることもできますし、同じ部屋をロールスクリーンで仕切れるようにしておくこともできますよ。
■困りごと2:洗面所の配置のせいで洗濯動線が長くなってしまった
洗面と脱衣の機能だけ考えると、この間取りが最適!でも、洗濯動線だけがどうしても長くなってしまう。そんな、お悩みには洗濯スペースを独立させてしまうという方法があります。
たとえば、キッチンカウンターと同じ並びに洗濯機があれば、家事をしながら洗濯の進捗がわかります。取りに行くのが億劫にならないので、「洗濯機はとっくに止まっていたのに、洗濯物を干し忘れていた!」なんてことが防げそうです。
もしくは、洗濯物を干すベランダの近くに、洗濯スペースを用意することも一案。干す場所が寝室に近いバルコニーだったりすると、取り込んでからしまう動線も短くなりますね!
■困りごと3:朝の身支度は同じ時間に集中!洗面所が大混雑!
洗面所がいちばん混むのはきっと朝。歯磨きをしたい人、メイクをしたい人、ドライヤーを使いたい人、洗濯をしたい人……、人も動線も大混乱!ただでさえ時間がないのに、スムーズに進まずイライラしてしまいますよね。
そんなお家には、洗面所とは別に歯磨きくらいはできるサイズの洗面ボウルと、身支度ができる鏡がついたコンパクトな洗面カウンターをもう一カ所つけてみてはいかがでしょうか。
玄関の近くに用意すれば、帰宅時にさっと手を洗うことができ、来客時にも活躍しそうです。
寝室やクローゼットの近くに設ければ、着替えをしながらメイクをしたり、身支度をしたりするのにもピッタリですね。
いかがでしょう。盛り込みすぎていた洗面所の機能を分散させることで、家族のストレスが減る方法は見つかりましたか?
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一級建築士/ライフオーガナイザー 和田さや子
ブログ:建築士×ライフオーガナイザー®と建てる“忙しくても片づく家”