おはようございます。
ライフオーガナイザーの白石規子です。
わが家の洗面所はあまり広くありません。というか、むしろ、狭く、脱衣スペースしかありません。住み始めて15年、賃貸マンションの極狭洗面台下収納をご紹介します。
■住んでから気づいた、極狭の洗面所収納
新居を決めた頃は、居室スペースのことばかり考えていて、水回りや収納のことはほとんど考えていませんでした。住み始めてやっと、意外と洗面所に収めたいものが多いということに気づき、少ない収納スペースに困り果てたのです。
洗面台は、ほぼ天井近くまであるタイプ。他に収納棚を置くスペースはなく、引き戸の引き込みがあるため、洗濯機上部に突っ張り棚をつけることもできず、収納スペースは洗面台のみ。
洗面台の下は洗濯洗剤、シャンプー類、掃除用具、洗面用品の在庫などモノであふれ、奥にあるものを取り出したいときには前にあるものをどかさなければなりませんでした。何が入っているかわからない状態のときも。
■「雑誌で見た収納法がわが家ではできない!」という事実
その頃、雑誌で見たのは“「無印良品」のファイルボックスを使った収納。洗面台の奥まで使って、スッキリとモノが収められる!と喜び勇んで買いに行きました。が、ろくに収納スペースも測らずに買い物に行った私は、帰ってきて茫然。
わが家の洗面台下には奥に配管があるので、ファイルボックスを入れると洗面台の扉が閉まらないのです。よく考えれば、細かいアイテムも多いので、深いファイルボックスに入れたら、中のものは出しづらくなります(現在は、ハーフサイズの浅いファイルボックスも販売)。
収納スペースのことも、中に入れるもののことも、何も考えていませんでした。
■「何を必ず収めたい?どれだけ収めたい?」を始めに考える
そこでまず、“この場所に必ず収めたいもの”を考えました。
・お風呂や洗面所、洗濯機の掃除に使うアイテム
・洗濯に使うアイテム
・歯磨き関連アイテム
・夫の洗面用品とその在庫
・ヘア関連用品
・ヘアドライヤーとヘアアイロン
・旅行の際のシャンプー詰め替え容器
それ以外のものは、別の場所に移すことに。たとえば、わたしの洗面用品の在庫は、この場所ではなくても管理できそうと感じ、別の部屋に移動しました。
ファイルボックスの代わりに購入したのは、「無印良品」のメイクボックス。浅く、重ねることができるので、収納スペースの高さを活用しながらも、アイテム自体は取り出しやすくなりました。一番下のボックスからモノを出すときは上の2段を外す必要がありますが、使う頻度が低いので、ストレスにはなりません。たった3段ですが、文字情報が欲しい夫のために手書きのラベルも貼って。
ラックなどを使えばもっと収納量は増やせますが、狭い脱衣スペースから見下ろすかたちになるこの場所では上段が見づらいため、これ以上高い場所にものを置く予定はありません。
以前この場所に収めていたシャンプー類は、記事でも紹介したように廊下収納に移動したので、洗面台に収めるアイテムは以前より減りました。今の暮らしでは、ちょうどよいと感じていますが、今後また変わる可能性もあります。
>>>「その収納法、いつから使ってる?」暮らしの変化に合わせて、収納も変化させる
住んでいる家のスペースはそう簡単には変わらないもの。「どう使いたいのか?」「何を一番に考えるのか?」を試行錯誤しながら、極狭スペースとも上手につきあっていきたいものです。
あなたは生み出された時間で何をしますか?
何をしたいですか?
心地いい暮らしづくりに役立てれば嬉しいです。
ライフオーガナイザー 白石規子