おはようございます。
ライフオーガナイザー、会田麻実子です。
今回訪れたのは、北海道札幌市在住のマスターライフオーガナイザー、川田元子さんのご自宅。川田さんは13年前に建てたご自宅に、ご主人と小学4年生の息子さんと3人で暮らしています。
実は、収納にあまりこだわりがないという川田さん。片づけのプロとしては驚きの発言?! けれど、お話を伺ううちに、それは“こだわりすぎないシンプルなルール”を大切にしているということだとわかりました。今回はキッチンを例に、シンプルだから家族みんなが使いやすい川田家のルールをご紹介します。
目次
■シンプルルール1:見せる収納で、365日続く家事をストレスフリーに
「よく使うものは見えるように、一目瞭然に収納したい」と考えている川田さん。毎日使うキッチンのさまざまな道具類は、見せる収納を採用。誰でも必要なものをサッと手にとれる使いやすさと、洗った後にスッとしまえる気楽さをあわせ持ったストレスフリーの収納方法です。
けれど、リビングダイニングからキッチン全体が見える場合、生活感が丸見えになってしまうのでは……という不安もあります。そこで、ダイニング側に10cmほどの立ち上がりを作り、生活感を適度に隠せるよう工夫しました。これなら、調理中ワークトップが多少ごちゃつくことがあっても、リビングダイニングからの視線を気にせず安心して過ごせそうですね。
■シンプルルール2:1引き出し1カテゴリーで、家族みんながわかりやすい
食器棚の引き出しは、引き出しごとにカテゴリーを分けています。たとえば「ふきんなどの布類」「お弁当関連」「大皿」「お鍋」「おかし作りグッズ」「ビニール袋各種」といった具合です。
「カテゴリーごとに引き出しを分けるメリットは、とりあえず引き出しに放り込んでおけばいいことです。あとで時間があれば整えればいいですし、そのまま使ってしまうこともありますよ」。
■シンプルルール3:使う頻度で分けて、普段づかいをスッキリ使いやすく
同じカテゴリーのものだとしても、使い方・使う頻度はさまざま。川田さんは普段使いの使用頻度の高い食器は、ガスコンロの裏側のスペースを定位置にしています。調理中にくるっと振り向けば、欲しい食器をすぐ手に取れる最短距離の収納場所です。
一方、来客時に使う特別な食器は、カウンター下収納が定位置。使用頻度や使い方で分けることで、食器棚はスッキリ。普段使いの食器も出し入れしやすくなりました。
「ダイニングにぐるっと回り込まないと取り出せないので、動線としては今ひとつ。でも、日常的に使うものではないので問題ありません。大好きな食器が一カ所に集まっている、お気に入りの収納です」
こだわりすぎない、けれど基本はしっかりおさえたシンプルなルールで暮らしを整えている川田さん。「決まりに縛られるのが、好きではないだけなんです」とにっこり。そのおおらかさは、ご家族はもちろん、川田家を訪れる人も伝わるようで、遊びに来るとつい長居してしまうという声も多く聞かれるそうですよ。
これまでに片づけ収納ドットコムでご紹介した「家族みんな」が使いやすい収納例はこちらから:
・家族みんな|片づけ収納ドットコム
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ライフオーガナイザー 川田元子
記事・写真:会田麻実子