おはようございます。
ライフオーガナイザー/ファイナンシャルプランナーの長谷部敦子です。
確定申告が気になる時期になりましたが、準備は順調ですか?
今回は、医療費の領収書について、自分に合った管理方法を考えるときにチェックしたいポイントをご紹介します。
■領収書が大切なのは医療費控除の基データだから
平成29年分の確定申告から、セルフメディケーション税制がスタートしました(通常の医療費控除とどちらか一方のみの選択制)。これまで病院にかかることが少なく、医療費控除に縁がなかった人にとっても、医療費控除の機会が増えるかもしれません。
参考:国税庁「平成30年確定申告特集」セルフメディケーション税制の概要・手続など
また、「医療費控除の明細書」または「セルフメディケーション税制の明細書」を添付して確定申告をすることで、これまでのような領収書の添付や提示は必要なくなりました(平成31年分の確定申告までは、領収書の添付または提示によることもできる)。
参考:国税庁「平成30年確定申告特集」(詳細ページ)医療費控除の提出書類が簡略化されました
指定された項目が載った「医療費通知」を添付することで、明細書の記入を省略することもできますが、領収書で漏れがないかのチェックは必要です。医療費関連の領収書は、医療費控除に該当するかどうかの判断や、明細書の作成に必要な基データのようなものです。
■ファイリングの目的は? なくさなければOK!
ファイリングには大きく分けて、
1.なくなさないため
2.探しやすく(見やすく)するため
という2つの目的があると思っています。
医療費控除を受けるかどうかは、1年間の医療費総額によりますよね。
わが家はあまり病院にかかることがありません。保管している領収書が必要になる可能性は低いので、ひとまず「なくなさければOK!」ということにしています。
領収書をもらうたびにエクセルに入力したり、こまかくわけてファイリングしたりといった、探しやすく、見やすくすることは私には必要ありません。
領収書をもらったら、医療費控除のファイルにただ突っ込んでいくだけです。「ファイルは家計に関するものをまとめているファイルボックスに入れる」と決めているので、なくすこともありません。
参考:もう慌てない! 年末調整をさっさと終わらせるための3つの工夫
ちなみに、少しでも確定申告の手間を減らすために領収書を探しやすくしたい場合、明細書は「人別」「支払い先別」でまとめて記入することができるので、その点を考慮した分け方にするのも1つの方法ですね。
■領収書はいつまで保管しておけばいい?
領収書の添付や申告が必要なくなったものの、医療費控除を受けた場合は、「該当する領収書を捨ててはいけない」のがやっかいなところです。
内容確認のために、領収書の提示または提出を求められる場合があるので、確定申告期限の翌日から起算して“5年”を経過する日まで、保管しておく必要があります。
確定申告後に領収書を保管する際には必要保管期間を書いておくと、必要なくなったタイミングで破棄しやすくなるので、わが家でも医療費控除を受けた場合にはそうするつもりです。
特に難しく感じがちなお金がらみの書類管理は、その書類に関係する制度を理解することで、手間のかけどころも自分に合わせて選びやすくなるように感じています。
あなたは生み出された時間で何をしますか?
何をしたいですか?
心地いい暮らしづくりに役立てれば嬉しいです。
参考:国税庁「No.1120 医療費を支払ったとき(医療費控除)」
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ライフオーガナイザー 長谷部敦子
ブログ:生き方デザイン練習帖