放置している口座、ほんとにそのままでいい? 使わない口座を整理して家計スッキリに!

おはようございます。
ライフオーガナイザー/ファイナンシャルプランナーの長谷部敦子です。

生活環境の変化で、使っていた銀行口座が必要なくなること、ありますよね。
今回は、使わなくなった口座について、放置していたらどうなるのか?を実体験とともにご紹介します。

■時間が経てば経つほど解約しにくくなる!

私は、20代の頃に給与振込先として会社から指定された銀行の口座を、退職後、長い間放置していました。口座にお金は残っていないものの、そのまま放置しておくのはやっぱり気持ちがいいものではなく、数年前に解約を試みたことがあります。

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口座は休眠預金となっていて、当時と住所も名字も変わっていたため、自分が自分であることを証明するためには、戸籍謄本など公的な書類をいくつか揃える必要がありました。銀行も統廃合で口座開設した支店はすでになく、確認にも時間がかかるとのこと。担当してくれた方も「残高がないのであれば、無理に解約しなくても……」と、わざわざ休眠預金を手間と費用をかけて解約することには消極的でした。

結局、通帳とキャッシュカードを自分で処分して、“ないもの”とすることで解約代わりにしましたが、モヤモヤした気持ちは残ってしまいました。

■放置していると、知らずにお金を失う!ことも

私も経験したこの休眠預金、2018年に「休眠預金等活用法」が施行されたのをご存じですか?

2009年1月1日以降の取引から10年以上、その後の入出金などの取引(異動)のない預金など(休眠預金など)は、民間公益活動に活用されることになりました。

放置している口座、ほんとにそのままでいい? 使わない口座を整理して家計スッキリに!

参考:金融庁「休眠預金等活用法」

「えー!?自分のお金が勝手に使われちゃうの?」と、心配になってしまいますが、休眠預金になったあとでも、手続きの上、引き出すことは可能です。

休眠預金の対象となる場合、郵送やメールで金融機関から通知されますが、預金残高が1万円未満だと休眠預金の対象となる旨の通知はありません。自分が口座の存在を忘れてしまうと、残っているお金を引き出す機会も失ってしまいます。

また、「休眠預金等活用法」とは別に、使っていない口座の管理手数料が必要になる銀行もあります。
参考:りそな銀行「普通預金口座の未利用口座管理手数料について」

預金口座をしっかり管理することが、自分のお金を守ることにもつながるとなると、ちょっとやる気も出てきますよね。

■口座の把握から家計管理を始めよう

自分や家族が持っている口座をすべて把握し、必要のないものは解約する。特に急ぐことでもないからついつい後回しにしがちなことだけれど(実際、私もしていたし(苦笑))、家計管理のスタートである“把握すること”は、銀行口座から始めるのもいいですよね。

放置している口座、ほんとにそのままでいい? 使わない口座を整理して家計スッキリに!

まずは、今、自分が持っているものをしっかり把握することが、自分で家計をコントロールしている実感につながるなぁ~と感じています。

この春、大きな変化がある方は特に、これから使わなくなる口座を今このタイミングで解約しておくことが、家計スッキリへの確実な一歩になるはずです。

あなたは生み出された時間で何をしますか?
何をしたいですか?

心地いい暮らしづくりに役立てれば嬉しいです。

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ライフオーガナイザー 長谷部敦子
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