おはようございます。
ライフオーガナイザーの秋山陽子です。
子どもが生まれたときにもらう「母子手帳」。地域によっては「母子健康手帳」「親子手帳」という名称のこともありますが、妊娠がわかったら区役所や保健センターに行って受け取る手帳です。わが子がどんな状況で生まれて、どんなふうに成長してきたのか、妊娠中、出産時、小児科検診、予防接種、病気の記録に使います。
先日、「自分の母子手帳は、みなさんどこに保管されているんですか?」と質問をいただきました。実は、私の母子手帳は実家の母が持っています。ふと、「母子手帳は、いつまで持っていたらいいものか?」疑問に思い、岡山県在住のライフオーガナイザーで助産師の服部友美子さんに教えてもらいました。
■母子手帳は、いつまで使うもの?
「昔は“小学校卒業までは大事に保管しましょう”と指導していましたが、最近は“ずっと保管しましょう”とお伝えしています」と、服部さん。
・その子がどんなふうな経過をたどって産まれてきたのか。
・分娩のときに異常はなかったか?
・何グラムで産まれたか?
・検診で異常はなかったか?
・首が座ったのはいつか?
・お座りができるようになったのはいつか?
・予防接種は何を済ませたか?何をしていないのか?
・何か病気にかかったりしていないか?
これらの情報は、保育園の入園、小学校の入学、中学校の入学、高校の入学など書類を書く際に必要になることがあります。そういえば、海外留学や転勤するときにも申告書類があると聞いたことがあります。そして、結婚して赤ちゃんができたときにも、「小さい頃に予防接種をしているか?」、これがとても大事になるときがあるそう。ママになる人だけでなく、パパになる人もそう。だから、「ずっと大事」なのです。
■すぐに取り出せる場所へポーチで収納
服部さんのお子さんは、現在、大学生と中学生と小学生。母子手帳はすぐに取り出せるように、キッチンにある使いやすい棚の引き出しに入れているそう。
一人一人に分けて保険証、診察券とともに100均で揃えた同じポーチに入れ、必要なときにすぐに持ち出せるようにしているのだとか。
急に病院に子どもを連れて行くときにも、その子の分のポーチさえ持って出れば、診察券も保険証もすべて入っているので慌てて探す必要もありません。
先日は、高校を卒業した息子さんに「麻疹風疹の予防接種ってやってる?」と聞かれたそうですが、「一時中止になっていた日本脳炎の予防接種以外は、すべてやってるよ、安心しなさい」と、すぐに言ってあげることができたそう。「母子手帳はとっておくのと同時に予防接種もコンプリートしておくことをおすすめします。余計な感染症にかからなくて済むように予防接種しておくのも愛だと思います」と服部さん。管理・記録・保管すべて大事ですね。
■母子で保管できる方法で安心
子どもが19歳と17歳のわが家では、子どもの成長にともない母子手帳の出番も減り、子どもの成長記録として“私の思い出のもの”扱いになっていました。今回、服部さんの話を聞いて、4つのことを実行しました。
1.予防接種、かかった病気の記録確認
2.母子手帳の役割を子どもに伝える
3.いつでも渡せる準備として、へその緒と一緒に保管しておく
4.私の母子手帳を受け取る
母子手帳の役割を再確認できたことで、どこか安心しました。同時に、私の母子手帳は、実家のどこにあるのか知らなかったので、さっそく母に確認!私が生まれたときの話も改めて聞くことができ、母との会話がとても嬉しい時間となりました。母の日のプレゼントにもひらめきが(笑)。
年を重ねたときの嬉しい役割もあることを思うと、母子どちらが持って置いてもいいものだと思いましたが、置き場所を母子ともに知っておくと安心ですね。
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ライフオーガナイザー服部友美子
写真1枚目:秋山陽子
写真2.3.4枚目:服部友美子