おはようございます。
ライフオーガナイザーの佐藤美香です。
子どもに「自分のことは自分でできるようになってほしい」「家事を手伝ってほしい」、そう思うお母さんは多いですよね。では、何歳くらいから「自分でできる」ようになるのでしょうか?
わが家の三女は1月に3歳になったばかり。2歳児のときから、「2歳でもできる」をベースに収納の仕組みを考えてきました。仕組みや収納の工夫で、できることはグッと増えます。わが家で実践して効果があったことをご紹介します。
■一目でわかるが鉄則!! 写真ラベリングでお片づけOK
まだ字の読めない子どもには、写真(イラスト)のラベリングで、中身が一目で分かるようにするのが有効です。
入れ物だけでなく、置いてあった場所がわかるように、置き場所にも写真(イラスト)を貼っておくと、戻す習慣にもつながります。
ゲーム的な要素を取り入れるのもおススメです。楽しく続けることができます。写真は、100均で購入した粘着タイプの便座シートを娘の靴の大きさにカットして、玄関に貼っておいたときのもの。パズルのピースを合わせるように、帰ってきたらシートの上に靴をのせるのがお約束でした。
今は靴も大きくなってきて、置き場所を変えたので使っていませんが、100均の便座シートはカットしたり洗ったりが簡単だったので、目印に使うのにとても便利でした。
■観察するのが大事!! 収納の高さ・重さ・量は行動に合わせて決める
2歳児は力も弱いので、子どもが手の届く高さ、1人でも持てる軽い収納用品、把握しやすい量を意識しました。これには、子どもの行動をよく観察しておくことが必要です。
届かないと思っていても椅子を使って取ってしまったり、できるだろうと思っていたことに何度もつまずいたり、想像もしなかったことをしでかしたり……、観察すればするほど未知なる生物です。
写真は、わが家のリビングの一角。ニトリのカラーボックスに、棚板を追加して、衣類などをカテゴリーごとに収納しています。
1段目は「ニトリ」の「積み重ねできるワイヤーバスケットPS(浅型)」で、カラーボックスに専用レールをつければ、引き出しのように使うこともできます。ですが、豪快な三女はバスケットをレールから全部引き出してしまいそうになります。そうなると、自分でレールに戻すことはできません。自分で出したり入れたりしやすいように、棚板を増やし、棚板の上にバスケットをのせる方法にしました。
2、3段目は、「無印良品」の「18-8ステンレスワイヤーバスケット2」(約幅37×奥行26×高さ8cm)。たまたまニトリに在庫がなかったので、家にあったもので仮置きしてみましたが、無印良品のバスケットは四隅が直角に近いので、ものが収めやすいように感じ、そのまま使っています。
カゴの中身は、入れすぎないように気をつけています。たくさん入れすぎると、選ぶ際に中身をぶちまけることになるので……。
立っても、立て膝でも、座っても、取れる手軽さが自分でできるにつながっています。
■きちんとできなくてもOK!の覚悟がいちばん大事
「子どもは完璧にはできない」、頭では分かっていても、つい手を出したり、勝手に直したりしてしまいます。そんなことされたら、大人だって嫌ですよね? 子どもに任せると決めたら、多少こわれても、きれいにできていなくてもOK!と、ドンと構えることも必要です(危険なものはあらかじめ撤去しておきます)。
「子どもが失敗しないように」と、つい親は先回りしてしまいます。ですが失敗させないことよりも、失敗したときに「どうすればいいかな?」と一緒に考えることのほうが、ずっと大切だと思っています。大人では思いつかない奇抜な発想が聞けるという楽しいオマケもついてきます(笑)。
長女・次女は、この春で高校生と中学生になりました。親が思いっきり関われる時間は、本当に短いです。ぜひお子さんの1つ1つの「できた」を一緒に楽しんでみてくださいね。
子どもの「できる」に関する記事はこちらにも:
・3歳でも簡単! “時短”のおまけがついてきた食後の片づけの工夫とは?
・洗面所に収納がなくてもあきらめない!「無印良品」のラックでつくる子どものパジャマと下着スペース
・年少さんのやる気スイッチオン!! マイマークが片づけやすさを生む
ライフオーガナイザー 佐藤美香
ブログ:愛家