おはようございます。
ライフオーガナイザーの吉川圭子です。
3月4月は引っ越しが増える時期ですね。
仕事の都合による急な引っ越しが決まった方や、引っ越すことは前から決まっていたけれど忙しくて結局準備ができていない方など、「引っ越しまでもう時間がない」という方に向けて、片づけのプロとしてこれだけは伝えておきたい!ことをまとめてみました。
■梱包作業が最優先!モノの見直しは秒で判断できる場合のみ
引っ越しは、家の中のすべてのものを見直す絶好のチャンスではありますが、そのためにはある程度の時間が必要です。
引っ越しまでのタイムリミットがせまっているときは、梱包作業とモノの見直し作業を一緒にやるのは厳禁。せっかくの機会に見直したい気持ちはわかりますが、梱包作業がなかなか進まず引っ越し前日に徹夜で必死に作業をすることにもなりかねません。
この時期の梱包作業で優先すべきは、モノの量を減らすことよりも引っ越し後の『モノの行方不明』を少しでも減らすこと。荷物の搬出・搬入は引っ越し業者がやるにしても、どこに何を置くか指示を出すのは依頼主です。引っ越し当日、寝不足で頭が回らないと、指示や判断もあいまいになりがちなんです。
梱包時にどうしてもモノの見直しをしたいなら、一瞬で「不要」と判断できるモノのみにとどめましょう。
■身の回りのものをまとめた『お泊りセット』をつくる
引っ越し前日~当日にかけて最低限必要なものは、ダンボールに詰めず手荷物にします。荷造りのイメージは『お泊りセット』。一泊旅行に出かける感覚です。
これは、ライフオーガナイザー仲間から教えてもらった考え方なのですが、どんなモノを荷造りしたらよいかのイメージが伝わりやすいので、引っ越しの予定があるお客さまにはいつもお伝えしています。
また、引っ越し後、日常生活に戻ったときにすぐ必要になりそうなもの、たとえばお子さんのお弁当や水筒など、特に「朝に」必要になりそうなものも、まとめてダンボールに入れておくのがおすすめです。ダンボールに「すぐ使う」などと赤字で書いておくと、荷解き時にも見つけやすいですよ。
■ひとつのダンボールに違う種類のものを入れるときは?
引っ越し用のダンボールには、中身を記入する欄が設けられています。
荷物を詰めたあと、ダンボールに余裕があると、違う種類のものを入れることがあります。たとえば、キッチンカウンターのものを入れたダンボールに、「もう少し詰められるから」とダイニングテーブルの上にあるちょっとしたものも一緒に詰めてしまう場合です。このとき、必ず箱に『キッチンカウンター』だけでなく『ダイニングテーブル上』も書くようにします。
「中身を見ればわかるから……」と、『キッチンカウンター』としかダンボールに書いていないとどうなるでしょうか? 荷造りした人が荷解きをするならいいのですが、そうでない場合、たとえばママが荷造りしたけどパパが荷解きした場合、キッチンカウンターのものと一緒にしまわれる可能性があります。
違う種類をひとつのダンボールに詰めるときは詰め方もひと工夫。紙袋にひとまとめにしてからダンボールに入れると、開けたときにどれが違う種類のものかがわかりやすいですよ。
“引っ越しまでに時間があるならこちらのシリーズを参考に準備を:
・入居後2日で片づく引越し(1)引越し前にしておきたいオーガナイズ
・入居後2日で片づく引越し(2)荷解きのスピードは荷造りで決まる!
・入居後2日で片づく引越し(3)搬入後、最初に片づけたい場所は?
あなたは生み出された時間で何をしますか?
何をしたいですか?
心地いい暮らしづくりに役立てれば嬉しいです。
ライフオーガナイザー吉川圭子
ブログ:整理収納手帖