おはようございます。
ライフオーガナイザーの梅野優子です。
他の部屋に比べて、過ごす時間が長いリビングは、いつもすっきりと片づいていたら気持ちがいいですよね。でも、「家族が散らかしてしまい、なかなか自分の思いどおりにすっきりとはいかない……」というのが現状ではないでしょうか?
わが家も、夫と次男は散らかしても気にしないタイプ。主婦であるわたしにとっての片づけと、彼らにとってのそれは、優先度の高さが違うことに気づきました。そこで、「いつもすっきりとしていたい場所」を決め、「多少雑然としていても大丈夫なエリア」を作ってみると、ストレスがグンと減りました。その工夫についてご紹介します。
■すっきりしていたいのは、この4つのエリア
ダイニングテーブル、ダイニングチェア、ソファ、床。この4つの場所がきれいだと、すっきりとした印象になることに気づきました。ところが、散らかりやすいのもこの4つの場所という現実……。そこで、散らかるものを観察してみました。
● ダイニングテーブル
・郵便物やチラシ(夫、次男、わたし)
・飲食後の食器やコップ類、紙ごみなど(夫、次男)
● ダイニングチェア、ソファ
・バッグ、アウター、マフラーなど、帰宅後についポイっと置いてしまうもの(夫、長女)
● 床
・服、バッグ(夫)
夫が優勢です(笑)
■片づけない人の個人エリア(雑然コーナー)を死角に作る
夫は片づけ習慣がないうえに、多忙で片づけまで気が回らない日も多いので、リビングから見えにくい寝室壁面に専用コーナーを作りました。
玄関からも近いこの場所に、「帰宅後、片づけてからリビングに来てほしい」と、伝えています。でも、完璧を求めるとストレスがたまるので、夫ができていない日は、「わたしがこのコーナーに放り込む」ことにしています。
次男は、以前はおもちゃがリビングに散らかりがちでしたが、収納場所を遊ぶ場所のすぐそばのテレビ下にしてからは、自分で片づける習慣が身につきました。
>>>おもちゃが散らかるリビング! 子どもの「できること」から選んだ収納場所はテレビボードでした
勉強コーナーは、プリントや脱いだ靴下などが散らかることが多く、定期的な促しが必要ですが、目立たない寝室奥にあるので、あまり神経質にならずにすんでいます。
>>>うちの子、リビング学習向き?不向き? タイプ別リビング学習スペースの作り方
介助が必要な長男のものは、リビングの一角の目立つ場所に収納していますが、わたしが管理しているので、好きなタイミングで片づけることができます。
長女は2階に個室を持っているのでリビングに専用コーナーはありません。2階に持って上がるまでの一時置き用に、階段の踊り場にカゴを置いていて、洗濯後の服など、下から投げ入れています(笑)。
■散らかりパターン「ものがものを呼ぶ!」を防ぐ
ソファなどの目立つ場所に、誰かが上着などをちょっと置いてしまうと、みんなが引き寄せられるようにちょい置きしていく……という負のループが、わが家では起こりがちでした。
ものが山積みになるのは避けたいので、そうなる前に個人エリアまではわたしが持って行くことにしています。でも、個人エリアの中の管理は本人たち任せです。多少ぐちゃっとしていても、目立たない場所なので、気にならずにすんでいます。
モデルルームとは違って、毎日ものの出入りがあるわたしたちの暮らしでは、“いつもすっきりキレイ”な状態は、ハードルが高いと感じます。そんなとき、自分や家族が“できること”と“ストレス”の折り合いがつく形を見つけることで、イライラがグンと減ることを実感しています。
“家族へのイライラ”を解決するには:
・みんなどうしてる?夫婦で在宅勤務、子どもの家庭学習、家族へのイライラ…【片づけのプロ4人の実例】
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ライフオーガナイザー 梅野優子
HP:片づけサポート【すっきり工房】 カフェ【ume-cafe】