おはようございます。
ライフオーガナイザーの岩崎 梢です。
「新しく家電を買うときは、たとえ小さなものでも先に置き場所を決めてから」というのは、片づけを語るときによく聞く言葉です。本当に、誰もが先に置き場所を決めているのでしょうか?
わが家では先日、生ごみ減量乾燥機(以下:乾燥機)を購入しました。
>>>生ごみの悪臭問題を解消!家庭用生ごみ減量乾燥機「パリパリキュー」
そのときは、置き場所のことはほとんど考えず、「においをどうにかしたい」という思いを最優先しました。とにかく今すぐに、においの苦しみから解放されたかったのです。
現在、乾燥機はキッチンのベストポジションに収まっています。乾燥機を買いたいと思ってから定位置が決まるまで、その時々で優先順位を意識した思考のプロセスについてご紹介します。
■購入前の優先事項:一番は「悪臭」をなくすこと
どれだけ対策をしても、時間の経過によりにおいが発生する生ごみ。保存容器の蓋を開閉するたびにそのにおいが苦しくて、「生ごみを処理する機械が欲しい」と切実に思うようになりました。
どんな種類を選ぶか検討しながら、頭をよぎるのは「置き場所はどこにする?」という疑問。キッチンを見回しても、全然アイデアが浮かびません。
けれど、そんなことは関係なく、とにかく欲しいのです。ずっと困ってきたことを解決するのに、置き場所に悩んでタイミングを逃してしまうのは防ぎたい。そう思うと、買わない選択肢はありません。置き場所は「絶対にどうにかする」と決めて、購入に踏み切りました。
■購入後の優先事項:「悪臭」が解消したら「定位置を決める」へ
乾燥機が届いて、一度使ってみただけで、その簡単便利さに感激。ひとまずの置き場所として、椅子の上や床に置いて、稼働させる夜間だけキッチンの上に移動していました。
この移動は全然苦になりません。なんといっても「あのにおい」からやっと解放されたのです。
とはいえ、掃除の妨げになるし、家族にも気軽に使ってもらいたいから、やっぱり「定位置」は決めたい。買って安心で終わらせず、頭の中でイメージし続けることは欠かしませんでした。常に意識しておかないと、「ひとまず」の床置きに慣れてしまって、それがいつの間にか「当たり前」の景色になっていくからです。
■定位置決めの優先事項:ものの持ち方や動線を考え、取捨選択
いくつかの家電やものの移動を考え、それぞれのメリット・デメリットを検討した結果、炊飯器を収納庫に移動させることになりました。この春から鍋でご飯を炊くようになったので、炊飯器をほとんど使っていなかったからです。
めったに使わないとはいえ、炊飯器をなくすつもりはまったくありませんでした。さつまいもなどを蒸すのに便利なのです。けれど、乾燥機がやってきたのだから、ここはしっかりと再考する必要がありそうです。「本当に必要なの?」と、炊飯器について自問自答を繰り返します。
Q.炊飯器は使うの?
A.使う
Q.その使用頻度はどれくらい?
A.年に数回
Q.調理は炊飯器じゃなければできないの?
Aガスコンロや電子レンジを使ってできる
Q.年に数回、しかも別手段あり。キッチンのいちばん便利な場所にそんな頻度の低いものを置いておく必要ある?
A.ない……かもしれないけれど、あると便利だし……
Q.あると便利だけど、無いと不便なの?
A.不便ではない
Q.どちらを優先する?
A.毎日乾燥する生ごみ
困ったとき、悩んだとき、いつもこうして何度も自分に質問を繰り返して、優先させたいことを選んでいます。
新しいものを取り入れるときに大切なのは、常に優先順位を意識すること。そして、買って安心せず、あきらめずに考えること。面倒ではあるのですが、その積み重ねが快適な暮らしにつながると思っています。
キッチンで優先順位を考える記事は、こちらもどうぞ:
・鍋・フライパンをシンク下に収納 「出す」より「戻す」を優先して楽ちんに
・狭小キッチンを諦めない。収納力よりも使いやすさ優先で快適空間をつくる3つの工夫
・自分の“楽“を優先していい! 台所しごとが苦手さんのまな板選びと収納法
あなたは生み出された時間で何をしますか?
何をしたいですか?
心地いい暮らしづくりに役立てれば嬉しいです。
ライフオーガナイザー 岩崎 梢
ブログ : いまを楽しむ、くらしづくり日記