おはようございます。
ライフオーガナイザーの松林奈萌子です。
年末年始は親戚や友人と会う機会も多く、お子さまへのプレゼントが一気に増える時期ですね。おもちゃの収納について悩まれている方も多いかもしれません。今回は、使いやすく片づけやすいおもちゃ収納棚の形状について、クライアント宅の片づけの実例から紹介します。
■Before:使いにくいのは奥行き20cm以下、こまかい仕切り棚
クライアント宅にお伺いすると、目に入ったのは棚から溢れた絵本とおもちゃ。片づかないのは”量が多い”ことが原因のこともありますが、「なんとなく」で決めた収納家具を使用している場合にも、「うまく片づかない」ということが発生します。
今回のクライアントも、収納家具の形状が原因のひとつでした。
子ども用に、「角が丸くて危なくなさそうだから」と決めた収納棚は、
・奥行きが下部29cm、上部17cm
・高さが各段20cm前後
・棚は細かく小さく仕切られている
という形状でした。
出し入れしやすいおもちゃ収納ケースのサイズは、
・高さ約12~24cm×奥行き約26~39cm×幅約26~39cm
のものが多いです。
おもちゃと一緒に入れることも多い絵本のサイズとして多いのは、
・21cm×21cm
・18cm×18cm
・26.5cm×21.5cm
・22cm×30.5cm
の4種類です。
そこから考えても、使用していたおもちゃ収納棚は奥行きが浅く、高さが低くて、使いにくい形状でした。
■解決策:思い込みを捨て、既存収納棚を活用
家具を買い替えるには使用年数も浅く、何かとお金がかかる時期で大型出費は抑えたい。そこで、写真中央のマガジンラックを活用することにしました。
中にはほとんど使用していない大人の書籍や書類が入っていて、子どもが扉で手を挟みそうで危険なため、手放そうとされていたところでした。
ひと枠が高さ30cm、奥行き40cm前後で、どんなおもちゃを入れるにもフレキシブルに対応できる形状です。おもちゃ自体が大きく、次々と変化する乳幼児期のおもちゃ収納には、こまかく仕切られた棚よりも大きな枠のものほうが使いやすいです。
扉が不要なら、扉を外して枠だけを使用するという方法もあります。スライド式扉のレールの溝は残るものの、構造には問題がないので取り外しました。
■After:使いやすいのは奥行き40cm前後、ざっくり収納棚
枠だけになったマガジンラックは、以前に使っていた棚よりも大容量になり、絵本や収納ケースを使ったおもちゃも格段に入れやすくなりました。
カラーボックスや「無印良品」の各シェルフなども、高さ30cm、奥行き40cm前後のサイズのものが多く、お子さまの年齢とともにおもちゃや持ち物が変化しても長く使うことができます。
使いにくい形状の棚を買ってしまった場合は、新たに購入する前に自宅内を見渡し、今ある家具が活用できないかを検討してみると、十分に使いやすく片づけやすいおおもちゃ収納を作ることができます。
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マスターライフオーガナイザー&メンタルオーガナイザー 松林奈萌子
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