おはようございます。
ライフオーガナイザーの梅野優子です。
片づけの基本は「まずはエリアやカテゴリーごとにものを全部出す」ということを、講座などでよくお伝えしています。たしかにそのほうがリバウンドしにくく片づくのですが、たくさんのものを全部出して分けて……というのは、ある程度の時間も必要ですし、何よりその気力がわかないということもありますよね。
そんなときは、時間をかけない小さな片づけでもいいのかなと個人的には思います。事務仕事が忙しい時期に書類が散らかったわが家のダイニングテーブルを例に、小さな片づけの3つのステップをご紹介します。
■ステップ1 問題を見つけ現状を把握、ゴールを設定(約15分)
まずは、散らかっているものを観察して、今のいちばんの困りごとを見つけます。
Before
今回の問題は、「ダイニングテーブルに書類があふれて要処理の書類がすぐ見つからない」ということです。
次に現状を把握します。
ダイニング周りの収納は、ボックス1マスを1ゾーンと見ると、7つのゾーン(A~G)があるけれど、使いやすい場所はD&Eの2ゾーンのみ。
D&Eは使いやすい場所にもかかわらず、あまり使っていないものも混ざっています。逆に、あまり使いやすい場所ではないFに、文房具などのよく使うものがかたまっていました。
問題と現状を把握したところで、ゴールを設定します。
今回のゴールは、「D&Eによく使うものを集中させてEに要処理書類を一時置きできるスペースを作る」です。
■ステップ2 問題のゾーンだけ全部出して分ける(約30分)
今回は、問題解決に必要なD、E、Fのみ手をつけることにしました。
まずは、D、E、Fのものを全部出します。
次に4つに分けます。
今回は、効率を重視したい仕事のものなので、使用頻度別(よく使う、まあまあ使う、ストック、破棄or移動)の4つに分けました。
■ステップ3 目的別にエリアを分けて収納する(約15分)
分け終わったら収納です。
いちばん使いやすいEには、文房具や封筒など、頻繁に使うものをカゴに入れ、左側に要処理書類を立てて収納しました。
2番目に使いやすいDには、見返したり追加したりする、まあまあ動きがある保存書類をファイルボックスに収納しました。
使いやすくはないFには、あまり動きはないけれど、近くにあったらいい封筒などのストック場所にしました。
After
見た目はあまり変わりませんが、ダイニングテーブルに書類が溜まらなくなり、要処理書類がサッと出し入れできるようになり、快適です。
小さな片づけといっても、実は工程は変わらす、手をつける範囲を限定するだけです。そのポイントは、“いますぐ解決したい問題”に絞ること。私自身、つい「どうせなら収納用品もキレイにそろえて……」などと、よくばりそうになってしまうので、時間がとれないときは、「問題を絞る」を意識して小さな片づけを実践しています。
“ダイニング周りのゴチャゴチャ解決”はこちらも参考に:
・【無印良品】ダイニングテーブルの上にものが出しっぱなし問題は、キャスター付きの引き出しで解決!
・キッチンカウンターとダイニングテーブルがゴチャゴチャ!救世主はカウンター下収納でした
・ダイニングをワークスペースに! ワゴンの利用&階段下収納へ移動でスッキリ片づけ
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ライフオーガナイザー 梅野優子
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