おはようございます。
ライフオーガナイザー/防災士の日名由香です。
年末の大掃除シーズンがやってきました。せっかく掃除をするのなら、今年は防災の視点を取り入れてみませんか? 日常の片づけと防災対策を同時に進めることで、家をスッキリさせるだけでなく、安心・安全な住まいづくりにもつながります。
このタイミングだからこそできる防災対策をご紹介します。
■停電対策:災害時に備え、枕元・足元に明かりを確保
地震や台風などの災害時に、突然停電が発生することもあります。停電のときに、暗闇の中で行動するのはとても危険。廊下や出入口に物を置かず、スムーズに移動できる導線を確保しておくと安心ですよね。
私は寝室の窓際に懐中電灯を常備し、コンセントには停電時に自動点灯する足元ライトを設置しています。また、100円ショップでも買える蓄光シールをドアに貼るのもおすすめです。掃除の際に、安全に移動できそうかを確認してみてくださいね。
■家具・家電の転倒防止:配置と固定で安全対策
大掃除は、ふだんは動かさないような家具や家電を移動させて掃除する絶好の機会。このタイミングで転倒防止対策ができます。
地震時のけがの多くは、家具や家電の転倒や落下が原因で発生します。わが家では、家具には 転倒防止プレート、家電には耐震ジェルマットを使い滑り止め対策を行っています。
また、配置の工夫も重要なポイント。万が一、倒れても大丈夫なように、ベッドやソファの周りに背の高い家具を置かないなど、バランスを考えて設置することが大切です。重いものは下に、軽いものは上に収納しておくことで、安定感も増します。
■書類の整理で安心感をプラス:災害時にも役立つ準備
保険証券などの重要書類は、つい後回しにしてしまいがちですが、年末の大掃除を利用して整理しておくことで災害時に備えることができます。家族にもわかりやすくするために、人ごとに書類を分けるのもおすすめです。
私の場合、在宅時に被災する可能性は低いと考え、保険証やマイナンバーカードのコピーを0次避難ポーチに入れて持ち歩いています。また、保険証券などのデータはクラウドに保存しておき、いつでもどこからでも確認できるようにしています。
年末の大掃除は、防災対策を進める絶好のチャンスです。少しの工夫で家の安全性が高まり、災害時にも安心して過ごせる住まいにづくりにつながります。掃除と一緒に防災対策を取り入れて、快適で安心な新年を。
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ライフオーガナイザー 日名 由香
HP : 日本ライフオーガナイザー協会