おはようございます。
ライフオーガナイザー/一級建築士の和田さや子です。
自宅を建て替えて5年が経ちます。建て替え前の住まいでは、リビングダイニングに“ちょい置き”されるものが少なくありませんでした。古い住まいでしたので、収納スペースも十分ではなく、家族の生活習慣にも合っていなかったのだと思います。
家を建て替える際、その“ちょい置き”を防ぐ仕組みづくりをしようと、家族の行動を観察してみることにしました。
■家族の行動を観察して“ちょい置き”の原因を発見!
当時のわが家は、小学生と保育園児を抱えて、せわしない毎日を過ごしてしました。なるべく、家事が時短になるような仕組みを最優先にしていたため、リビングダイニングはスッキリとは程遠い状況だったと思います。
リビングダイニングが雑然として見える原因は、主に2つありました。
原因1:家族の使いやすさを優先しすぎて、モノがリビングダイニングに集中してしまった
夫の仕事のカバン、通園バッグやランドセル、それに伴う学用品。なるべく2階に上がらなくても済むように、1階に定位置を作った結果、モノがモノを呼んでしまい飽和状態でした。
原因2:書類や郵便類の“ちょい置きコーナー”が部屋を雑然とさせていた
日々届くダイレクトメール、対応しなくてはいけない大切な郵便、保育園や小学校から配布される大量のお手紙。日々の忙しさに流されて、ついついキッチンの対面カウンターの上に積み上げ方式に。山盛りになった書類が、部屋の雑然とした印象につながっていました。
新しい家の間取りを決めるときに、これらの問題の対策として、収納の仕組みと家族のルールをしっかりと考えることにしました。
■寝るまでにリセット!緩いルールでリビングの床をスッキリ
保育園に通っている間は、通園バッグやタオルなど必要なものは1階に置いてOKとしていました。小学生に上がるタイミングで、ランドセルや学用品は、2階の子ども部屋に持って上がるルールを徹底することにしました。
とは言っても、学校から帰ってきた子どもたちが、素直に2階までランドセルをしまいに行くのはハードルが高すぎます。2階に持って上がるタイミングは、ダイニングテーブルで宿題をし、“終わった後”とすることにしました。その間、リビングにはランドセルが堂々と広がっていますが、ここは我慢!
夫は帰宅後にクローゼットで着替える習慣になっていたので、クローゼットもカバンの置き場所も2階に。リビングダイニングに家族の荷物が集中することを避けられるようになりました。
“荷物だけ”わざわざ2階持っていくのはハードルが高く、守られなくなってしまいます。家族の動きに合わせた無理のないルールづくりのおかげで、夜寝るときには、床に荷物のないスッキリした状態になっています。
■マメに整理できない書類はちょい置きコーナーを死角につくる
郵便物やお手紙などは、山盛りになっても気にならないように、ちょい置きカウンターをつくりました。カウンターの場所は、ダイニングテーブルから死角になる壁の向こう。
子どもが「ママ!お手紙!」と持ってきても、「とりあえずそこに置いておいて!」と対応。“ここを探せばある”というスペースが決まっていることで、お手紙を見失うことがほぼなくなりました。
山盛りになった書類は、時間と心に余裕があるときに、落ち着いて“保管するもの”“処分するもの”に分けるようにしています。
新しい住まいになったからといって、家族が急にマメな性格になるわけではありません。子どもの成長に合わせた無理のない収納計画と、適度な諦めが“ちょい置き”しがちなわが家にピッタリな方法になりました。
“ちょい置き対策”はこちらも参考に:
・書類の片づけを後まわしにしてしまう…を解決!ちょい置きせず片づけられるようになった方法とは
・アクセサリー収納は「無印良品」と「ダイソー」で! ちょい置き・紛失ゼロの戻しやすい収納法
・ついつい散かるキッチンカウンターを物置にしない。上手にちょい置きする方法
あなたは生み出された時間で何をしますか?
何をしたいですか?
心地いい暮らしづくりに役立てれば嬉しいです。
ライフオーガナイザー/一級建築士 和田さや子
HP:NIGI DESIGN