おはようございます。
ライフオーガナイザーのさいとう きいです。
友人、知人宅のキッチンの「外側」を見ることはあっても、引き出しや戸棚の「内側」に、鍋やフライパンがいくつ、どう収納されているかまでは、なかなか見る機会がありませんよね。今回ご紹介するのは、片づけのプロ10人のキッチンです。鍋と蓋をいくつ持ち、どのように収めているか教えてもらいました。前編では、そのうち5人の実例をご紹介します。
(後編はこちら)
目次
■1. 鍋9+蓋6個。蓋は引き出しの手前に「立てかけて収納」
東京都立川市在住のライフオーガナイザー、太田真理子さんはご主人と5歳(年長)と2歳の娘さんとの4人暮らし。
鍋の数は、
・片手鍋3個
・両手鍋2個
・圧力鍋1個
・フライパン1個(28cm)
・卵焼き器 1個
・クマさん型のフライパン1個
の、合計9個。鍋蓋は「ル・クルーゼ」の鍋用2個、圧力鍋用1個、「無印良品」のガラス蓋が3個で、合計6個です。収納場所は、すべてガスコンロの下。2段ある引き出しに、分けて収めています。
かがまないと開閉できない下段には、使用頻度の低い圧力鍋と「ル・クルーゼ」の鍋2個を収納。奥側には「ビタントニオ」の「ワッフルベーカー」と専用のプレートをカゴにまとめて収めています。
出し入れしやすい上段には、主に出番の多い鍋やフライパンを収めているそうです。3サイズあるガラス蓋は、上段に収めた鍋類に合わせて使用。引き出し内を仕切るディバイダーを使って、手前側に立てかけて収納しています。
「この場所に蓋があると、調理中、必要になったときにサッと取り出せるんです。キッチンの作業スペースまわりに蓋を待機させておくスペースがないので、重宝しています」という太田さん。
「現在、3サイズ持っているガラスの蓋は、鍋に元々ついていたものが壊れたり、使いづらかったりで、少しずつ買い替えてきたもの。鍋のサイズって、どこのメーカーでもだいたい決まっているので、上段に収めた5個の鍋すべてで共用できているんですよ」。同じサイズの鍋をいくつか持っているなら、鍋蓋1つを使い回せるかもしれませんね。
詳しくはこちらで:
・我が家の収納=コンロ下の鍋=
取材協力・写真提供:太田真理子
ブログ:Tsubame Plan
■2. 鍋9+蓋5個。蓋は「ニトリのスタンドに立てて収納」
茨城県龍ケ崎市在住のライフオーガナイザー、梶山のぞみさんはご主人と6歳の娘さんとの3人暮らし。
鍋の数は、
・ソースポット(16cm。ゆで卵用)
・ソースポット(18cm。お味噌用)
・ソースポット(20cm、煮物用)
・テーブルポット(25cm、麺類を茹でる)
・圧力鍋
・フライパン(28cm、炒め物用)
・卵焼き器(梶山さん曰く「料理下手なのでコレがないと作れない( ;∀;)」)
・たこ焼き用鉄板
・ワッフルメーカー
の、合計9個。鍋蓋は、ソースポット用が1個(3サイズ兼用)、テーブルポット用が1個、圧力鍋の蓋とガラス蓋がそれぞれ1個ずつ、フライパン用が1個で、合計5個。すべてIHコンロの下、2段ある引き出しに収めています。
使用頻度の高い鍋とフライパン、それぞれの蓋は、キッチンツールと一緒に上段のスタンド(「ニトリ」の「ざる・ボウル・フライパン スタンド(スタンド2951)」)に立てて収めています。「ソースポットとテーブルポットは『十得鍋』シリーズです。継ぎ目がないからツルンとして洗いやすいところが気に入っています」と梶山さん。
下段に収めているものは、「ほとんど使わないもの、というか私が使わないものをしまっています。夫が使うものということです(笑)」。
「『ル・クルーゼ』とか、おしゃれな鍋は一切ありません! だって重いし…、洗うの面倒だし……」という梶山さんが、一人暮らしをしていたときに持っていたのは、フライパンひとつだけなのだとか。そのフライパンで、ご飯を炊き、おかずを作り、トースターもなかったので、食パンも焼いていたそうですよ。なければないで、工夫できるのかもしれませんね。
詳しくはこちらで:
・多い?少ない?我が家の鍋・フライパンの数を調べてみました
取材協力・写真提供:梶山のぞみ
ブログ:SMILE LIFE
■3. 鍋7+蓋3個。蓋は「ボックスに入れて、立てて収納」
大阪府堺市在住のライフオーガナイザー、竹本ひろこさんはご主人と小学3年生の息子さん、保育園の娘さん(3歳)との4人暮らし。
鍋の数は、
・片手鍋(16cm)
・圧力鍋(18cm)
・深型フライパン(28cm)
・鉄製フライパン(26cm、「リバーライト極 JAPAN」)
・玉子焼き器
・たこ焼き器
・電気グリル鍋
の、合計7個。鍋蓋は片手鍋、圧力鍋にそれぞれ1個。深型フライパンと電気グリル鍋は、24〜28cm対応の鍋蓋1個を共用しているため、全部で3個です。
竹本さんは「料理はさっと終わらせて、早く座って食べたいタイプです。あまり凝った料理はしないので、たくさんの調理器具はいりません」。
キッチンのなかでも、あえて鍋の収納場所を変えているという竹本さん。
「シンク下(1)の深い引き出しに片手鍋と圧力鍋の本体。重ねても、2つだけなので不便は感じません。味噌汁専用の片手鍋は、水を注いで蓋をしてから火にかけるので、蓋を重ねてセットしています」。
「ガスコンロ下(2)の深い引き出しに、フライパンと卵焼き器、たこ焼き器、圧力鍋の蓋と共用の鍋蓋。フライパン類はスタンドに、蓋はボックスに立てて収め、取り出しやすくしています。お玉や菜箸といったツール類もここに収納しています」。
「冬の間、週1〜2回使う電気グリル鍋は、鍋好きの夫が準備することもあるので、取り出しやすいオープン収納(3)にしています。鍋蓋は、お玉と一緒にガスコンロ下の引き出しから取ります」。
「忘れっぽいし、出し戻しの片づけがおっくうなので、鍋類は数を増やしすぎず、機能性・効率性重視の収納を心がけています」という竹本さん。増えてしまいがちな調理道具ですが、自分の管理しやすい量を意識することも大切なんですね。
詳しくはこちらで:
・効率的に 4人家族の鍋の数
取材協力・写真提供:竹本ひろこ
ブログ:大阪・堺市 ライフオーガナイザー®︎ みんなが快適・暮らしの仕組み ぴったりびんぐ
■4. 鍋13+蓋10個。蓋は「ラックにかけて、扉の内側に収納」
富山県富山市在住在住のライフオーガナイザー、小竹三世さんはご主人と19歳の娘さん、高校2年生の息子さん、義理のお母さんとの5人暮らし。
鍋の数は、
・ソースパン(20cm)※
・片手鍋(14cm)※
・片手鍋(16cm)※
・片手鍋(20cm)※
・両手深鍋(2cm)※
・両手鍋(「ル・クルーゼ」の22cm)
・両手蒸し鍋(24cm)※
・天ぷら小鍋
・圧力鍋※
・土鍋(9号)
・フライパン(28センチ)
・フライパン(26センチ)
・卵焼き器
の、合計13個。鍋蓋は、※印用のものが計9個、フライパン用が1個で、合計10個。すべてガスコンロの下の引き出しに収納しているそうです。
そんな小竹邸でユニークだったのが、手作りの鍋蓋ラック。シンク下の扉裏に取り付けて、よく使うフライパン用、両手鍋用、片手鍋用、圧力鍋用の蓋をひっかけて収納しているそうです。どのように作ったのか、小竹さんに教えてもらいました。
材料
●ワイヤーネット1個
●鍋蓋ラック2個
●ネジ式のフック2個
※すべて100円ショップで手に入るそうです。
作り方
1. ネジ式のフックを扉裏2カ所に取りつけます。賃貸マンションなどで、穴あけできない場合は高耐荷重で貼ってはがせるタイプの粘着フックを使っても。
2. フックにワイヤーネットをひっかけます。
3. ワイヤーネットに鍋蓋ラックを2個取りつければ完成! 必要な鍋蓋をサッと取り出せそうですね。
実は今回、鍋を数えてみて、改めてその数が多いことに驚いたという小竹さん。「今まで、持っている鍋を見直すこともなく、そのまま使ってきました。見直しを機に、ほとんど使っていなかった鍋をひとつ手ばなしたんです。それ以外の鍋は、これから1カ月という期日を決めて、どうするか考えようと思います」。ときには持っているものを全部出して眺めてみることが、今の自分にとっての適正量を考えるきっかけになることもあるんですね。
詳しくはこちらで:
・100円グッズでスッキリ&取り出しやすい!我が家の鍋ぶた収納
取材協力・写真提供:小竹三世
ブログ:私らしい暮らしを作る整理収納
■5. 鍋5+蓋2個。蓋は「ラックにかけて、扉の外側に収納」
大阪府阿倍野区在住のライフオーガナイザー、今西ゆかりさんはご主人と4人のお子さん(21歳、18歳、9歳、5歳)との6人暮らし。
鍋の数は、
・片手鍋
・両手鍋
・ミルクパン
・フライパン
・卵焼き器
の、合計5個。鍋蓋は両手鍋、フライパンにそれぞれ1個、全部で2個です。
「仕事から帰って、保育所に末っ子を迎えに行き、おばあちゃんの家で放課後を過ごす次女を迎えに行き、2人を連れて帰宅するのが18時過ぎ。夕食の目標時間は18時30分なので、時間との戦いです(笑)。短時間で準備できるよう、鍋も含めて調理道具はすべて出しっぱなしの“まる見え収納”を採用しています」という今西さん。
もちろん、鍋の蓋も例外ではありません。「100円ショップの『セリア』で見つけた鍋蓋ラックを、扉の内側ではなく、あえて外側に取り付けることで、扉を開け閉めせず蓋を手に取れるようにしました」。
「おしゃれなキッチンにしたいのか、すっきりしたキッチンにしたいのか、効率よく動けるキッチンにしたいのか…。今の私がキッチンに求めることを考えた結果、現在のような仕組みになりました」と話す今西さん。どんな鍋を、いくつ持つかは、キッチンに求めるものによって変わりそうですね。
詳しくはこちらで:
・今の暮らしに、必要な鍋の数をご存知ですか?
取材協力・写真提供:今西ゆかり
ブログ:家族のおへそ
後編でも、5人のライフオーガナイザー宅のキッチンをご紹介する予定です。楽しみにお待ちくださいね。
(後編へつづく)
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ライフオーガナイザー さいとう きい
ブログ:SMALL SPACES: 狭くても快適に