おはようございます。
ライフオーガナイザーの秋山陽子です。
「もう使わないけど、まだ使えるもの」「使えると思うと、捨てられない」。
私が伺う片づけサポート先でも「捨てられないから片づかないんです」、そんな声をよく聞きます。今日は、捨てるのが苦手という山口県のライフオーガナイザー/リユースオーガナイザー柴田光代さんに「ものを大切にできる手放し方」を聞いてみました。
■私にもできるかも!!「ネットオークション」
「とにかく捨てるのが苦手なんです」「実は、ものを手放すのがラクになったのは、リユースオーガナイザーになったことがきっかけなんです」と、柴田さん。それまでのものの手放し方は、フリーマーケットが中心だったのだそう。ネットを使ってのリユースは、めんどうくさそうと敬遠気味(苦笑)。それが、リユースの勉強をしていくうちに、「これなら私にもできそう」と思えたのが、ネットオークションの「ヤフオク」なんだとか。
柴田さんが、やってみようと思えた理由は2つ。
・自分のタイミングとペースで進めることができる
・必要としてくれる人を見つけることができる
■ヤフオク?メルカリ? どちらを選ぶ?
使わなくなったものを個人で出品するネットオークションとして知られるのが、「ヤフオク」「メルカリ」。よく比較されますが、柴田さんが「ヤフオク」を選ぶ理由の1つに、出品から取引終了までの手順が少ないことがあるのだそう。出品の準備や発送の手間はほぼ変わらないのですが、
メルカリは、
・値段交渉
・購入前後のメッセージのやり取り
・「いつ売れるかわからない」発送手続き
この3つがネックに。
相手があることなので、丁寧なやり取りをしたい気持ちがあるものの、すぐに対応しなければと思うと……、やはりハードルが高い。これが、「ヤフオク」だと、終了日程を自分で決められ、自分のペースで慌てることなく進めることができるのだそう。タイムリーなメッセージのやり取りは苦手でも、送付時にお礼のメモをつけることは苦ではありません。「これならできる」。
同じように見えるアプリやオークションも、実は、手間や売れるスピードが違います。自分にあった方法を選ぶことで、「面倒」「苦手」なハードルを下げることができるのですね。実は私も柴田さんと同じことがネックで、敬遠しがちでしたが(苦笑)、話を聞いていると、私にもできそうです(笑)。
■「こんなものも売れる」必要としてくれる人はいる!
ネットを使ったリユースは、「必要とする人」を見つけやすいメリットがあります。これまでに売れたものを聞くとびっくり。
エアコンのリモコンのみ → 300円
FAXのトナーカートリッジ(未開封)→ 16000円
20年前にもらったウィスキー → 3000円
ほかにも、リユースショップでは断られるような「破れた絵本」「切り取ってファイリングしたテキスト」「商品についている応募シール」まで売れたそう。
出品していくうちに、浴衣は、出品タイトルを「リメイクにも使えます」に変えたり、手芸用品は「セットにして販売」など、工夫も合わせると、さらに必要な方へ届けることができたそう。「捨てなくてよかった!気持ちも家の中もスッキリです」と柴田さん。ものを大切にできている実感もあり、だからこそ、楽しく続けることができてるそうです。
手放し方を一緒に考えてくれるリユースオーガナイザーの柴田さんには、私もよく相談に乗ってもらっていますが、「リユースで捨てない片づけ」は、ものにも人にも優しい方法ですね。
以前の記事:
・片づけは「捨てる」から「リユース」へ!「捨てない片づけ」始めませんか?
・中古でもニーズがある!? 子ども服をヤフオクで売るときに気をつけることは?
・ゴミだと思っていたモノがお宝に?! 買ったときよりも高く売れるヤフオクのメリットとは?
あなたは生み出された時間で何をしますか?
何をしたいですか?
心地いい暮らしづくりに役立てれば嬉しいです。
ライフオーガナイザー 柴田光代
ブログ:片づけで暮らしやすい 澄み家つくり らんらん
編集:秋山陽子