おはようございます。
ライフオーガナイザーの佐藤美香です。
お雛様といえば、必ずといっていいほど話題にあがるのが、「飾る場所をどうするか?」ということ。「持ちすぎない」「コンパクト」が主流となっているように感じますが、娘が3人いるわが家では、娘たちそれぞれにお雛様があります。購入にいたるまでの想いや、飾る場所づくりについて、ご紹介いたします。
■「女の子に一つずつないと、お嫁に持っていけない」
きっかけは、主人の母の言葉でした。
実家にある私のお雛様は7段飾り。祖父が張り切って買ってくれたものだと聞いていますが、小学校に入った頃から飾ったところを見ていません。忙しく働いていた母が7段を飾るのは大変だったのでしょう。そのため、私はお雛様に対する思い入れなどがなく、結婚しても実家に置きっぱなし。
長女が生まれたとき、私のものを持ってくるのではなく、長女に新たにお雛様を購入しました。そして、次に生まれたのも女の子、また購入する必要はないものと思っていました。ですが、主人の母に「それぞれに買わないと嫁に行くときに持っていけない」と言われたのです。
「私、持ってきてないけど?」「娘たちが嫁に行くかもわからないけど?」「本人が持って行きたいか?も分からないのに……」「どこにしまえばいいの……」など、私は主人の母の言葉を素直に受け入れることができませんでした。
そこで私は、姉妹のいる友人に「自分だけのお雛様があるか?」というリサーチをしました。姉妹で1つというご家庭が多い中、私にいちばん響いたのは、次女である友人の言葉。「何でもお姉ちゃんのお下がりだったから、自分のお雛様があるのが嬉しかったよ」。
長女として育った私にはまったく思いつかない言葉でした。主人にリサーチ結果を話し、わが家では姉妹それぞれにお雛様を購入することにしました。
■「飾りたい」から始まる場所づくり
長女と次女のお雛様、2つ並べられる場所がなく、ふだんあまり使っていない部屋のチェストの上に飾るというのが定番となっていました。三女が生まれ、「お雛様を新たに購入したい」と思ったとき、今までの場所には置ききれなくなるため、どうしたいかを長女と次女に相談をしました。すると、「いつも見えるところがいいから、キッチン横の出窓にして欲しい」と言うのです。
キッチン横の出窓は陽当りも良いため、出窓に飾るためには、料理の臭いと日中の日差し対策をしなくてはなりません。
陽当りについては、窓に遮光シートを貼りました。次女が「自分でやる」と言ってくれたので、次女にお願いしたところ、明るいうちからはじめ真っ暗になるまでかかりました(汗)。臭い対策については、極力カーテンを閉めて調理し、飾っている期間はカレー禁止、換気扇は強にするなど、出来る範囲で無理しすぎない程度にやっています。
■お雛様を飾るのは、家族の楽しいイベントに!?
大安や、天気の良い日の昼間など、飾るときに適した条件があるのでしょうが、わが家では家族全員が揃うときに飾ります。
昨年は、雨の日曜日の夜、長女が部活から帰ってくるのを待って飾りました。
途中、夫が次女のお雛様をさっさと飾ってしまい、妻に怒られるという場面もありましたが……。
娘たちは、自分のお雛様がとても愛おしいようです。娘たちを見ていると、わが家にはそれぞれにお雛様があることが合っていたのだ、と思います。飾る場所をキッチン横にしたことで心配な点もありますが、納得した上で選択したことなので心穏やかです。
いつか、娘たちが嫁に行く日が来たときに、一緒に連れて行ったお雛様が、楽しく過ごした時間を思い出させてくれたらいいなと思います。
あなたは生み出された時間で何をしますか?
何をしたいですか?
心地いい暮らしづくりに役立てれば嬉しいです。
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ライフオーガナイザー 佐藤美香
ブログ:愛家