おはようございます。
ライフオーガナイザー/ファイナンシャルプランナーの長谷部敦子です。
家計の予算立てのなかでも、「夫婦のおこづかい」は他のもの以上に予算立てが難しく感じるかもしれません。“おこづかい”という言葉自体には少し違和感があるものの、わが家は夫婦ともにおこづかい制を導入しています。以前、妻である私のおこづかいについてご紹介しました。
>>>無駄使いも減る!? 妻のおこづかいはしっかり確保! その理由と管理方法とは?
今回は、夫のおこづかいについてご紹介します。
■まずはルールを夫婦で共有することから
おこづかいを設定する上で大切にしているのは、「おこづかいで何をまかなうか」のルールを夫婦間でしっかり共有することです。
わが家の夫の場合、飲み会(仕事のお付き合い含む)や美容院代はおこづかいから。平日の昼食費、シャンプーや整髪料などの消耗品類は家計から、というルールになっています。
私は自分だけで使うものはすべて「おこづかい」としているので、若干、夫婦間でルールが違います。これは、飲み会など、プライベートと仕事との線引きが難しい出費が多い夫への心ばかりの気遣いです(笑)。
たとえ夫婦間でルールが違っていても、そのルールを納得して、夫婦で共有できていれば、「俺ばっかり」「私ばっかり」といった不満を減らせます。
■2段階制で「今月はいくらかな?」のお楽しみを残す
「どれだけ頑張った月も自分が実際使えるお金が変わらないのは張り合いがないのでは?」、そんな気持ちから取り入れているのが、おこづかいの2段階制です。
固定部分は、生活する上で最低限必要な額を毎月一定額渡しています。それにプラスして、その月の残業代の10%を変動部分として上乗せしています。
「今月はよく頑張ったな」。そんな時に、自分の楽しみに使えるお金があるといいなーと思っているのですが、夫曰く、変動部分もお楽しみというよりは赤字補填として使っているのが現実なようです(汗)。
できるだけ多くおこづかいを渡したいけれど、他とのバランスもあるので、その月の収入次第で増やせる変動部分があるのはメリットに感じています。
■おこづかいの渡し方も2段階で面倒を解消
金額だけではなく、“渡し方”も仕組み化しておくと、お互い「まだくれない」「また急かされた」とストレスを溜めることもありません。そこで、お互いがおこづかいをやりとりする上で面倒に感じることを共有しました。
【夫の面倒】
・わざわざATMに現金をおろしに行くのが面倒
・クレジットカードの引き落し分を口座に入金するのが面倒
【妻の面倒】
・おこづかいを渡すことを忘れないよう意識しておくのが面倒
・毎月お給料日にまとまった額の現金を用意しておくのが面倒
そんなお互いの面倒を解消するために、いろいろ試した結果、
・固定部分・・・自動振込を利用し、自動的に夫の口座に入金
・変動部分・・・月初にお金をおろしたタイミングで現金渡し
というやり方に落ち着きました。
給与明細を受け取るときに感謝の気持ちをしっかり伝えて、おこづかいを渡すときは仕組み化で手間を減らす。これが、「ありがとうを伝えたい」気持ちも「手間を減らしたい」気持ちも両方叶えられる、今のわが家には合った方法のようです。
あなたは生み出された時間で何をしますか?
何をしたいですか?
心地いい暮らしづくりに役立てれば嬉しいです。
子どものおこづかいに関する記事はこちら:
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ライフオーガナイザー 長谷部敦子
ブログ:生き方デザイン練習帖