おはようございます。
ライフオーガナイザー/一級建築士の和田さや子です。
新築やリフォームの際に役立つ、収納のプランニングのコツをお伝えする”カタチ”シリーズ。
これまでの”カタチ”シリーズ:
・“見せる”と“隠す”のベストバランス!対面カウンターのカタチ
・あなたの困りごとはどのタイプ? 混雑しがちな「洗面所のカタチ」
・思わぬ失敗? を防ぐ3つのケーススタディ「対面カウンターキッチンのカタチ」
今回は、キッチンのゴミ箱スペースについて考えてみたいと思います。
ゴミの分別化が進み、キッチンに何台もゴミ箱が並ぶようになりました。“空いたところに置けばいいや”と思って、いざ住み始めてから困る方も多数。どうせなら、キッチンの収納プランを考えるときに、ゴミ箱スペースまでしっかり決めておきたいですね。
■ゴミ箱スペースに“シンク下”をオススメする2つの理由
ゴミ箱を2~3台並べておくためにいちばんオススメなのは、キッチンシンクの下です。その理由は2つ。
理由1:ゴミが出る場所に近いから
キッチンでゴミがいちばん出るのはシンク周りです。ゴミ箱は発生する場所の近くに置くのが、基本のキ。移動距離が短ければ、捨てるのも“おっくう”になりませんし、うっかりこぼして床を汚す危険も減ります。
理由その2:リビングダイニングから目立ちにくいから
これは対面キッチンの場合に当てはまるメリットです。ダイニングテーブルから見ると、死角になるのがシンク下。生活感が出てしまうゴミ箱が隠れると、フラットな対面キッチンでもスッキリしますね。
シンク下のゴミ箱収納についてはこちらの記事でも紹介しています。
>>>夫のゴミ出しを楽にしたゴミ袋収納 45Lゴミ袋は引き出しに放り込むだけ!
■システムキッチンでもシンク下オープンプランがあります
シンク下オープンは、特別なキッチンでしか選べないと思っていませんか? 実は、国内キッチンメーカー各社を見ると、シンク下オープンを選ぶことのできるシリーズが多くあります。
たとえば、「トクラス」の「Bb」 というキッチン。このシリーズは、メーカーの中でもスタンダードグレードに当たり、それほど高いものではありませんが、シンク下オープンを選ぶことができます。
他のメーカーでも、「Panasonic」のLクラス 、「TOTO」のザ・クラッソ 、「ハウステック」のカナリエにも、同じようにシンク下オープンのプランがあります。
キッチンの収納の全体計画では、今までシンク下のキャビネットに収納していたもの定位置を、他の場所で確保することをお忘れなく。
■スペースが決まったら、ゴミ箱選びも慎重に
システムキッチンの種類が決まったら、今度はゴミ箱を決めましょう。選んだシステムキッチンのシンク下の実際のサイズを事前に確認し、ぴったりサイズのゴミ箱を見つけたいですね。
ゴミ箱選びのポイントは3つ。
ポイント1:フタはある?
フタあるなら、フタが開いた状態でサイズを測りましょう。フタが大きく開くタイプより、横に開いたり、スライドしたりするカタチが使いやすいです。
ポイント2:簡単に手前に引き出せる?
キャスターがついていると、ゴミ捨てのときや掃除のときにストレスになりません。
ポイント3:奥行きが収まる?
シンク下は奥に給排水管があり、奥行きが少し浅くなっています。サイズを測るときには、奥行きもしっかり確認しましょう。
ゴミ箱の位置が最初に決まっていると、キッチン全体のスッキリ度合いが違います。必要なゴミ箱の数と大きさを確認して、ベストなキッチンにしてくださいね。
シンク下以外のゴミ箱スペースに関する記事もあります:
・出すと邪魔、隠すと不便!どうする?キッチンのゴミ箱問題
・キッチンのゴミ箱問題。ゴミ箱をやめて解決しました!
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ライフオーガナイザー/一級建築士 和田さや子
ブログ : 建築士×ライフオーガナイザー®と建てる“忙しくても片づく家”