おはようございます。
ライフオーガナイザーの水谷のぶこです。
納戸は、収納スペースが広いから、棚がたくさんあるから、スッキリ片づくわけではありません。
広くて場所があるが故に、「いろいろなモノが置けるから便利!」と次々収めているうちに、いつの間にか、何がどこにあるのかわからなくなってしまいます。そして、整理整頓するのも、どんどん億劫になっていきませんか?
わが家にも、“とりあえず”の物置き場所になっている納戸があります。使いやすく片づけたいとモヤモヤしながらも、なかなか手がつけられずにいます。
その納戸を、この機会に片づけようと一念発起!これから数回にわたって、「片づけ収納ドットコム」でレポートしていこうと考えました。
今回は、現状と、片づける目的を決めた過程をご紹介します。
■【現状】定位置がなく、“とりあえず“が集まっている
片づけたいのは、お寺の納戸です。会合や会食、法要の支度部屋などに使われる、「書院(しょいん)」と呼ばれる10畳二間の座敷に、隣接しています。
元々は押し入れだったのを、奥行きを広げ、書院で使う道具などを収納できるように、納戸にリフォームしました。
広い棚もあって、便利な反面、現状は、「この場所にあるといいモノ」を“とりあえず”置いているだけになってしまっています。そして、他の場所で邪魔になるモノが、「とりあえず納戸に入れておこう」と集まってきています。
一見それほど散らかってはいないようにも見えますが、定位置が決まっておらず、雑然とした、使いにくい状態です。「片づけよう」と言いながら、つい後回しになり、片づけられない、どう片づけてよいかわからない状態になってしまいました。
■収納したいモノをはっきり決めました
そこで最初に、いろいろなモノを“とりあえず”置いてしまうことにならないために、ここはなにを収納したい場所なのかをはっきりと決めていきました。
1) 年に2、3回しか使わないが、お寺の法要のために必要な道具
2) 滅多に使わないけど、ないと困る食器類
小皿やグラス、湯呑み茶碗など、50人以上集まることがある場合、急には用意ができないので、持っておく必要があります。
3) 食品の保管
いただき物や、果物などお供えのさがってきたモノは、量が増えるとキッチンだけでは保管しきれません。この納戸で、パントリーのように食品を保管、管理できると便利です。
4) 雛人形と五月人形
現在は別の場所に収納していますが、書院の座敷に飾るので、納戸に収納できると毎年の出し入れが楽になります。
その他にも
5) 形がいろいろな生け花の花器や剣山
6) 水などの防災備蓄
を収納できる場所にしたいと考えています。
■目指すゴールと片づける期限を決めました
収納したいモノが明確になったところで、次に、それらをどのような状態に収めたいのかを、以下のように決めました。
・食材の保管のために、冷蔵庫を1台置いています。この冷蔵庫とその周辺を、食品スペースとして、無駄にせず管理ができる収納にします。
・法要や会合には、家族以外の人にも、準備や片づけを手伝ってもらいます。誰でもが出して戻せる、わかりやすい収納にします。
・椅子など、普段は座敷に出しっぱなしのほうがよいモノを、いざというときに、一時的にサッと収納できるスペースをつくっておきたいです。
この納戸にいちばん出入りするのは、私です。以上の3つの状態に片づけられたら、私のこれまでの負担が減り、とても楽になります。
そして、最後に。
せっかく計画しても、「できるときにやろう」や、終わりの見えない片づけでは、いつまでも始まりそうにありません(笑)。
来年3月の春彼岸の準備が始まる、「2021年3月10日」を期限に、数回に分けて片づけていくことに決めました。
現状を把握して、具体的に片づける目的、目標を設定したら、億劫だった気持ちから、「早く片づけて楽しよう!」と明るい気持ちに変わってきました。
次回からは、実際の片づけ作業をご紹介していきます。
目的・目標をもてば片づけられる、片づけ方の記事:
・“片づける目的”が見つかると、子どもが“自分で片づけられる子”に変わる!
・目的を書き出したら見えてきた! これならできるビデオデータの整理
・どこまで片づければいい?『片づけのゴール』がわからない人のための指標『3S』をご紹介!
あなたは生み出された時間で何をしますか。
何をしたいですか。
心地いい暮らしづくりに役立てれば嬉しいです。
ライフオーガナイザー 水谷のぶこ
ブログ:寺嫁のんさんの願いをかなえる暮らしの時間