おはようございます。
ライフオーガナイザーの十熊美幸です。
わが家の玄関はちょっと変わった収納スタイル。片づけでは厳禁とされがちな、「とりあえずチョイ掛け、チョイ置き」をOK!にした、オープンスタイルなのです。
このスタイルに落ち着く以前は「なかなか片づかない玄関」で、夫婦げんかの火種となることも…。その最たる原因が、身に着けていた洋服や小物類を玄関の周囲に「とりあえずチョイ掛け、チョイ置き」する夫の散らかしグセでした。
このスタイルにたどり着くきっかけとなったのは、外出先から帰ってくる夫の行動を、じーっと半ば睨みながら(苦笑)観察していたとき。なんの躊躇もなく流れるように自然にチョイ掛け、チョイ置きしている光景を見て、あることに気づいたから!
わが家があるのは雪深い新潟県上越市。冬になると、雪で濡れたコートやズボン、マフラー、手袋にニット帽子などを、とりあえず乾くまで、どこかに掛けておく必要があります。雪国ではどこのご家庭でも見られる光景です。
夫の実家の勝手口には、雪かき用、外出用、ちょっとそこまで用…、と家族分のモノが所狭しと吊り下げられていました。そう、土地柄もあり、「チョイ置き、チョイ掛けが普通」だったのです!
「どうしたら片づけてくれるの?」と夫にイライラをぶつけるのは野暮でした。だってわが家には、チョイ掛けできる勝手口がなかったんですもの! わが家の玄関は、夫にとって、とても使いにくい(面倒くさい)ものだったのですね。
以前の新築当時の玄関の写真。
そこで、「収納の仕組みは、片づけが苦手な家族に合わせることで上手くいく」の鉄則にのっとり、夫の使い勝手の良さを優先に収納スタイルを見直し整えていきました。
夫が私に気兼ねなく、思う存分「とりあえずチョイ掛け、チョイ置き」ができるように、思い切って玄関収納を取り払い、デザインや色を統一して、見た目も美しい「チョイ掛け」専用スペースを作ってみました。
このスペースは、私のストレスを解消しただけでなく、おまけのメリットがありました。
- 来客時のお客さまのコートも気持ちよくたっぷりかけられる。
- 外出先で食べ物やたばこのにおいがついてしまった洋服の干し場所に。
- チョイ置き用のベンチが靴を履くときの腰かけにもなる。
さらに、元々あった玄関と廊下を仕切る建具が、チョイ掛けして雑多になった玄関の目隠しにもなってくれました。圧迫感がなくなり広々とした空間は、想像以上に見た目もすっきりとし、玄関をきれいに整えることを楽しむ気持ちのゆとりも生まれました。
吊るすだけの玄関収納は、濡れたコートやマフラーなどをそのまま掛けっぱなし置きっぱなしでもOK。拭いたり乾かしたりという手間と時間が不要となり、夫にとっても私にとっても、とても「使いやすい」収納に。
お家のどこかに「とりあえずチョイ掛け…」が増えてきたら、家族の誰かが、収納の仕組みにストレスや使いにくさを感じているのかもしれません。
そこに気づいたときが収納の見直しどきです!!
みんなが幸せになれる収納のしくみを探してみてくださいね。
あなたは生み出された時間で何をしますか?
何をしたいですか?
心地いい暮らしづくりに役立てれば嬉しいです。
ライフオーガナイザー 十熊美幸
ブログ:居心地のいい「暮らし家」デザイン~ekuracieいい暮らしへ~