おはようございます。
ライフオーガナイザーで一級建築士のあさおか まみです。
70代両親の住まいの水回りをリフォームのプロセスについて、前回は、依頼前の「思考の整理編」をご紹介しました。
>>>70代両親が暮らす実家の水回りをリフォーム!工事依頼する前の「思考の整理」のススメ
今回は、業者さんに見積もりを依頼、契約して工事着工までのプロセスとポイントをご紹介します。
■要望事項を伝えて見積もりを依頼する
最初に見積もりを依頼したのは、以前に外壁工事をお願いした業者さん。両親から要望を伝え、平面図と概算見積書を提示されました。
予算は多少オーバーしていましたが、調整でなんとかなりそうな範囲。両親の意向もあり、お付き合いのあった業者さんとの関係性を優先し、相見積もりはしませんでした。
リフォームの際、通常は数社に見積もりをするほうが、比較して検討しやすくなると思います。リフォームの方法や考え方も1つではないので、より自分に合う形が見つけられると思います。
■コスト削減のための工事見直しのポイント
リフオーム工事費用は、解体・処分費、建築費(大工・内装・電気・給排水等)、設備機器費、管理費に大きく分けられます。今回は水回りリフォームということで、一般的に、解体費や建築工事に関わる部分を削減するのは難しく、設備の価格が予算に影響することになります。
まず建築工事に関しては、既存壁を解体して部屋を広げ、新たに間仕切り壁と扉をつくるプランでしたが、既存壁を残し今の生活スタイルのままとすることで、コストを削減しました。
設備に関しては、洗面台をシンプルな洗面化粧台に変更。ものが多くなく、収納したいものは衣類ということだったので、「無印良品」の「スチールユニットシェルフ」で補うことにしました。
トイレは一体型の提案でしたが、万が一の交換や修理などを考え、便座やタンクが分離したタイプへ。水洗はリモコン式から、使い慣れた従来のタンクレバー式に変更。
これらは「この先10年、元気にこの家で暮らすためのリフォーム」を目的にしたことで、スムーズに決められたと思います。
■契約は妥協せず!国の補助金制度も活用
削減したい項目と、追加したい項目をお伝えし、再見積もりを依頼。業者さんによって、メーカーの割引率が違うので、安く取り扱えるものから希望に合うものを選ぶのが予算削減につながります。
カタログの価格は参考価格なので、見積もりをしていただかないと実際の価格はわかりません。母は、何回も見積もりをお願いすることに気が引けるようでしたが、予算に収まるようやりとりして、4回めの金額で契約しました。
また、今回の工事は、国の「エコリフォーム工事」の補助金制度を活用。年度で補助金予算額が決められており、先着順受付となっています。実家の工事は、年度の終わりに近かったのですが、結果、全体工事金額の5%ほどの補助金を受け取れました。
この補助金制度は、2023年度も実施されるようです。利用検討中の方は、年度の前半に工事されるのが安心です。詳細は、「住宅省エネ2023年キャンペーン」をご覧になってください。
■リフォーム工事に入る前に、考慮しておくと良いこと
工事は、契約から1カ月半後に決定。工事着工までに、工事範囲内のものを片づける必要があります。今回は、日程に余裕があったことと、量も多くなかったので、物の整理と片づけは両親だけで完了しました。
工事期間は5日間。3日間は、風呂とトイレが使用できませんでしたが、トイレは3階にもあったことで問題なく過ごせました。お風呂については、借りるのと銭湯で解決。汗をかかない季節だったのが幸いだったと思います。
生活しながらの工事でしたが、2階がLDKで工事は1階だったこともあって、とくに支障なく過ごせたようです。困ったことは、解体時から埃やこまかなゴミが舞って部屋に入り込み、掃除が大変だった、とのことでした。
次回は、リフォーム話の最終回として、洗面脱衣の収納についてご紹介します。
水回りリフォームについてはコチラにも:
・掃除が楽なお風呂場を目指して、片づけ収納ドットコムを参考にリフォームしました
・お風呂の水垢掃除を少しでも楽にしたい! お風呂のリフォームで“選んだこと”と“変えたこと”
・車椅子ユーザーと快適に暮らす【洗面浴室リフォーム編】~成長に合わせて住まいを変えていく
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ライフオーガナイザー あさおか まみ
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