おはようございます。
ライフオーガナイザーのさいとう きいです。
東京都八王子市在住のマスターライフオーガナイザー、川崎朱実さんのご自宅を、編集チームが再訪問。今回は、川崎さんが取り入れている「家事をラクにするアイデア」について教えてもらいました。
これまでの記事:
- 現在の住まいは、将来の住まいを快適にするヒントの宝庫!「イラッとノート」をつくってみよう
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目次
■ 掃除をラクにするために1:ソファは置かない
川崎邸のリビング・ダイニングは、約10畳。決して狭くはないのに、川崎さんはあえて「ソファを置かない」という選択をしました。その理由は、「掃除をラクにするため」という川崎さん。
たしかに、ソファの下や周りにはホコリが溜まりがち。掃除機をかけるにしても、腰をかがめたり、ソファを移動させたりと大変です。ソファがなければ、掃除の負担は最小限。リビング・ダイニングを広々と使うこともできます。
ソファがなくても、家族みんなでリビングでくつろぎたいと考えた川崎さんは、91×210cmという大きなダイニングテーブルを選びました。一方で、テーブルの高さは62.5cmと、一般的なものよりやや低め。椅子の高さも、床から座面まで35cmと低めのものを合わせています※
※日本で一般的なテーブルの高さは約70cm、椅子の座面の高さは約40cm、テーブルの天面と座面の差は約30cm。
「長時間座っていても疲れないよう、椅子の座面は大きくてクッション性のあるものを選びました。ひじ掛け、背もたれがゆったりしているので、ソファがなくてもくつろげるんですよ」と川崎さん。
川崎邸を訪問した編集チームも、取材後このテーブルを囲んでくつろぎ、長々とおしゃべりしてしまったので、そのリラックス効果は検証済みです!
■ 掃除をラクにするために2:掃除道具をまとめる
「掃除をラクにする」といえば、リビングにある備えつけの収納スペース(下の画像、階段の左側)にも工夫が見られました。
扉を開けると、さっと手に取れる場所にコードレスクリーナー、はたき、ほうき、ちりとりなどがまとめられています。
出し入れの負担を少なくすることで、ゴミやホコリが気になったときに気軽に掃除できるようになり、家族が自発的にお手伝いしてくれることも増えたそうです。
■ アイロンがけをラクにするために:干す・収める中間に
同じ収納スペースの下、左の隅をよく見ると、アイロンが収納されています。どうしてここに?
「この収納スペースは、洗濯物を干すテラスと家族の衣類を収納するファミリークローゼットのちょうど真ん中にあります。洗濯物を取り込んで、ここでアイロンをかけ、クローゼットに収めれば、最低限の移動ですむからラクなんですよ」
収納場所を決めるというと、「使う場所の近くに収める」のが一般的ですが、「動線に沿って収める」という考え方もあるんですね。
■ 洗濯をラクにするために1:たたみません!
6人家族(しかも男の子が4人)の川崎邸では、毎日の洗濯物はかなりの量。「洗濯をラクにする」ため、洗濯物を干すハンガーと、クローゼットにかけるハンガーを統一。取り込んだ衣類をたたまず、そのままクローゼットに収納できるため、洗濯の負担が激減しました。
その詳細を以前ご紹介していますので、まだ読んでいないという方はぜひチェックしてみてくださいね。「わが家でも取り入れました!」というライフオーガナイザーが続出したアイデアです:
・「洗濯物はたたむもの」という思い込みを捨てたら…
■ 洗濯をラクにするために2:からみません!
川崎邸では、洗濯機を置いている洗面所にも「洗濯をラクにする」工夫がありました。使っていないハンガーは、洗濯機の上の収納棚、一番下に通したハンガーポールに引っかけて収納。こうしておけば、洗い終わった衣類を洗濯機から取り出したその手でハンガーにかけられるだけでなく、ハンガー同士が絡まって「イラッ!」とすることもありませんね。
ひと口に「家事」といっても、負担に感じること、ストレスに思うことは人それぞれ。苦手な家事、面倒な家事は、「どうすれば好きになれるか」と考えることも大事なのかもしれません、「どうすればラクになるか」という視点を持つことも、快適な暮らしを手に入れるための、ひとつの手段です。
家事をスムーズに、短時間で終えられたら、家族との時間、友人との時間、本当にしたいことの時間が手に入るかもしれませんね。
あなたは生み出された時間で何をしますか?
何をしたいですか?
心地いい暮らしづくりに役立てれば嬉しいです。
ライフオーガナイザー 川崎朱実
取材・記事/さいとうきい
写真/さいとうきい(1〜3枚目)、会田麻実子(4、5枚目)、川俣満博(6枚目)、白石規子(7枚目)
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