おはようございます。
ライフオーガナイザーのさいとう きいです。
みなさんはキッチンで、どんな台ふきんをお使いですか? 私はこれまでずっと蚊帳生地製の「白雪ふきん」を使ってきました。“使い捨てない”タイプです。
それはそれで満足していたのですが、片づけ収納ドットコムで紹介された記事を読んで“使い捨て”タイプの台ふきんに興味津々:
特に気になった台ふきんを実際に使って、比べてみました。
目次
■台ふきんの管理から解放される!? 進化系ペーパータオル
私がいちばん興味を持った使い捨てタイプの台ふきんは、「スコッティファイン」の「洗って使えるペーパータオル」です。エディターの秋山さんが片づけ収納ドットコムで紹介して以来、ライフオーガナイザーの間で一大ブーム!?が巻き起こりました。
その特徴は商品名にあるとおり、紙なのに洗って繰り返し使えるところ。これまでのペーパータオルは「必要なときに必要なだけ切り取って、その都度使い捨てる」というのが一般的でした。一方、こちらは「朝1枚切り取って、その日1日繰り返し洗って使い、夜にポイッとゴミ箱へ」といった、ちょっぴりエコな使い方ができます。
「といっても、紙でしょーー? そんなに丈夫なわけないよね?」と思われた方。それがそうでもないんですよ! 厚みはこの程度。かなり薄手なものの…。
水に濡らすとエンボス加工がふくらんで、少し厚みが出てきます。そのおかげで紙の頼りない感じが和らぎ、ギュッと絞りやすくなります。「濡らして→拭いて」を3回繰り返した状態がこちら。
かなり力を入れて絞りましたが、シワになるだけで破れることはありませんでした。
「洗って使えるペーパータオル」の価格は1ロール(61カット)320円前後。1枚(1カット)あたり約5円です。毎日1枚ずつ使い捨てると150円/月。2枚ずつ使っても300円/月くらい。これで台ふきん消毒の手間や、雑菌繁殖の不安から解放されるなら、決して高くないように感じました。1ロールずつ販売されているので、気軽に試せるのもうれしいところですよね。
■ライフオーガナイザーの愛用品!おしゃれな業務用ダスター
次に試してみたのは、「無印良品」の「業務用キッチンダスター」。ライフオーガナイザー仲間に、どんな台ふきんを使っているか尋ねたら、5人に1人がその名前をあげるほど?人気の商品です。
けれども、こちらはその名の通り“業務用”。無印良品の店舗では販売されておらず、通販サイト「LOHACO」でのみ購入可能です。しかも、1箱に100枚入りと大容量。ボックスが幅31.5cm×高さ19.5cm×奥行19cmと巨大なので、それなりの収納スペースが必要になります。ちょっと気軽に試してみたい人にはハードルが高いのが難点。
厚みはこの程度。「思ったより薄くない? すぐ破れるんじゃないの?」と思った方。同感です。私も最初は心配しましたが…。
無印のダスターは、繰り返しの洗濯や煮沸消毒にも耐えられる丈夫さ。にもかかわらず、向こうが透けて見えるほど薄いおかげで、洗ったあと広げて干しておけば、1時間もしないうちにカリカリに乾きます。台ふきんは高温で湿った状態が続くほど雑菌が繁殖するといわれているので、乾きやすいのは魅力ですよね。
さらに注目すべきは“見た目”。
業務用のダスターといえば、ピンクやグリーンといった色鮮やかなタイプが多いなか、無印のダスターはグレー、ベージュ、ホワイトの3色展開。シックなカラーバリエーションなのも、さすが無印といったところです。
無印のダスターは、100枚入りで2,900円。1枚あたり29円です。毎日1枚ずつ使い捨てると870円/月、1枚を1週間使い続けると116円/月くらい。リーズナブルなのは魅力ですが、週1枚の使用だと1箱で2年近く持つため、一般家庭では持て余してしまうかもしれません。
■洗って使えるペーパータオル vs. 無印のダスター!
長年、使い捨てないタイプの台ふきんを使っていた私が、今回2種類の使い捨てタイプの台ふきんを使ってみた感想は、「すごくラク!」。これまでいかに台ふきんの管理に手間と時間をかけていたのか、改めて思い知りました。けれども、どうしても「モノたりない!」と感じた点があります。吸水力です。
「洗って使えるペーパータオル」の1カットの大きさは約24.5cm×27.5cm。無印の業務用キッチンダスターは、1枚が約35cm×61cm。「洗って使えるペーパータオル」2カット分が無印のダスター1枚分よりひと回り小さいサイズ感です。
吸水力を調べるため、たたんでバットに置き、50ccの水を入れてみると…。
写真手前が無印のダスター、奥が「洗って使えるペーパータオル」です。それぞれ取り出すと…。
奥側の方がたくさんの水分が残っています。無印のダスターよりひと回り小さいサイズ感のせいもあるかと思いますが、この条件のもとでは「洗って使えるペーパータオル」のほうが吸水力は低めでした。
といっても、無印の吸水力も満足できるレベルではありません。キッチンカウンターを拭きあげようとすると、なんども絞っては拭くを繰り返さなければならないのが負担です。管理のカンタンさは魅力だけれど、もうちょっと吸水力の高い使い捨てタイプの台ふきんはないものか…。
と思っていたら、救世主登場!? 東京都在住のライフオーガナイザー、Akiさんが新たな商品を紹介してくれました。
■無印のダスターよりスゴイ!?驚きの吸水性を誇る新商品
Akiさんが見つけた使い捨てタイプの台ふきんは、「ストリックスデザイン カウンタークロス 厚手」です。
無印のダスターを1箱、1年半かけて使い切ったAkiさんは、すっかり使い捨てタイプのファンになりました。
「1週間使ったら、週末に床掃除に下ろしてそのままゴミ箱へ、が私のいつもの使い方です。乾きやすく、汚れたら気軽に交換することができて衛生的。もう普通のふきんに戻れないほど気に入っていますが、実はちょっとだけ不満な点もありました。100枚入りのため箱が大きい点と、吸水性がいまいちな点です」というAkiさん。
買い替えのタイミングで、他にいいものがないかと探していたところ、無印のダスターを取り扱っている「LOHACO」でこの商品を見つけたそうです。
1枚の大きさは約30cm×61cmと無印のダスターとほぼ同じ。ただし、こちらはかなり厚みがあります。バットに置いて、50ccの水を注ぐと…。
余裕で吸収! さらに継ぎ足し、合計100ccの水を吸収してもこの状態。
150ccまで継ぎ足すと、さすがにダスターはびしょ濡れ、バットにも多少水が残りましたが、素材自体の吸水力は無印のダスターの2倍以上と言えそうです。
「以前は2度拭きが必要だったびしょ濡れの調理台も、ひと拭きでさっとキレイになります。無印がポリエステル100%に対し、こちらはポリエステルとレーヨンの混紡。木材パルプを原料とするレーヨンはポリエステルより吸水性が高いため、なるほど納得です。単純に枚数の少なさに惹かれて購入しましたが、思いがけず良い買い物でした」。
「ストリックスデザイン カウンタークロス 厚手」は、50枚入りで980円。1枚あたり20円未満と、無印よりお手頃な価格です。もちろんボックスもぐっとコンパクト。Akiさんに話をお聞きして、私が「次はぜひこの商品を試してみたい!」と思ったのは言うまでもありません。
さらに詳しくはこちらで
・無印より好みかも? 優秀な使い捨てふきん
・LOHACOの無印風ダスター、吸水力の検証
取材協力、写真提供(10〜12枚目):Aki
ブログ:Living Small
ストレスなく扱えて、使っていて心地よい商品が見つかれば、キッチンに立つ時間が少し楽しくなるかも? よりよい台ふきん探しの旅は続きます。
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ライフオーガナイザー さいとう きい
ブログ:SMALL SPACES: 狭くても快適に
【参考サイト】
・スコッティファインシリーズ 洗って使えるペーパータオル|スコッティ
・無印良品 業務用キッチンダスター グレー(100枚入)|LOHACO
・キッチン&食卓の雑菌研究室 | アルコール除菌 ラボ@キッチン&食卓
・ストリックスデザイン カウンタークロス厚手 グレー(50枚入)|LOHACO