おはようございます。
ライフオーガナイザーのさいとう きいです。
今日は、埼玉県さいたま市在住のライフオーガナイザー/レジデンシャルオーガナイザー、本間ゆりさん宅をご紹介します。
本間さんは、入居前にリノベーションした2LDK+WIC(ウォークインクローゼット)のマンションに、ご主人と8歳の息子さんとの3人暮らし。今回はその「ウォークインクローゼット」についてお話をお聞きしました。
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実は入居当初、本間邸のウォークインクローゼットは、造作がまったくない「納戸」の状態だったそうです。そこにご主人がDIYで棚とハンガーパイプを取りつけ、大きなウォークインクローゼットにつくり変えました。
クローゼットの奥側には本間さん、手前側にはご主人の衣類を収納しています。本間さんより体の大きなご主人に、衣類の出し入れがしやすい手前側を譲ることで、ご主人の朝の身支度がとてもラクになったそうです。
ハンガーには、着る頻度の高い仕事着とふだん着をかけています。ウォークインクローゼットに入ればワードローブ全体を見渡せるので、その日に着る衣類を選びやすいとか。着替えたあとで全身をチェックできるよう、入り口付近に鏡を置いています。
ハンガースペースの向かい側には、逆L字型の棚を取りつけています。ハンガーをかけられるよう、棚の下に引き出しの「取っ手」をネジ止め。スーツの一時置き場にしています。棚の手前側には、粘着式のフックを貼ってベルトを引っ掛け収納。
棚の奥行を浅くすることで十分な「ウォークイン」スペースが確保できているため、クローゼット内の移動もスムーズです。
棚の下の壁面には、木製の丸棒をパイプブラケットで取りつけ、ネクタイハンガーにしています。
そのままでは、ネクタイが滑り落ちて何度も片づけなくてはならず「イラッ!」としますよね? その対策として、本間邸では丸棒にフェルトを貼りつけています。このひと手間のおかげで、ネクタイの滑り落ちストレスから解放されました。
ウォークインクローゼットに収納した仕事着とふだん着以外の大切な衣類は、寝室に置いた桐ダンスへ。
この桐ダンスを置いたスペースは、そのために設計した場所ではありません。「それなのに、ぴったり収まっていてすごい!」 ……と思ったあなた、目を凝らしてよーーーーく上の画像を見てみてください。
壁と床の接地面に取りつけられた数ミリの幅木がじゃまになって桐ダンスが収まらなかったため、幅木の高さだけ底上げして置いているんですよ!
ご夫婦揃って一級建築士ということもあるかと思いますが、隅から隅まで「住みやすさを追求したカスタマイズ」が満載の本間邸。自分たち家族を、家や家具に合わせるのではなく、家や家具を自分たちに合わせる工夫を凝らすことが、本間さんの「暮らしの余裕」につながっているようです。
あなたは生み出された時間で何をしますか?
何をしたいですか?
心地いい暮らしづくりに役立てれば嬉しいです。
記事:油科真弓
写真:川俣満博
編集:さいとう きい
レジデンシャルオーガナイザー 本間ゆり
HP:暮らしデザイン