おはようございます。
ライフオーガナイザーのさいとう きいです。
前回に引き続き、神奈川県鎌倉市在住のマスターライフオーガナイザー、住江直美さんのキッチンをご紹介します。
過去記事はこちら:
・「無印良品」と「IKEA」で実現! キッチンの「見せる収納」と「隠す収納」
住江邸のキッチンはご覧の通り、4人家族が暮らす家とは思えないほどすっきりしています。「キッチンが『ごちゃついて見える』原因になりがちな3つのアイテムの定位置に気をつけているんですよ」という住江さん。どのように管理しているのでしょうか?
■原因1位は紙類、2位は市販のパン・お菓子!
ものだけでなく、たくさんの情報も集まるキッチンで、「ごちゃついて見える」原因になりやすいものナンバーワンは……紙類! たとえば、ゴミ収集日一覧、学校の時間割、雑誌の切り抜きレシピなど。あちこちに貼りつけていると、またたく間にキッチンが雑然とした印象になってしまいます。
住江邸では、前回ご紹介した「無印良品」の「ユニットシェルフ」の背面に、オプションのスチールパネルを取り付けることで問題を解決。
こんな風にマグネットでパネルに貼りつけておけば、キッチンの入口からは死角になって見えません。けれども、キッチンのなかからはアクセスのよい場所なので、必要なときに必要な情報を、さっと取り出すことができます。
手前のカゴには、キッチンがごちゃついて見える原因その2、市販のパン・お菓子を収納。店頭で多くの人の目を引くようデザインされた派手なパッケージの商品を、そのまま出しっぱなしにしておくと、場所によってはかなり目障り。深めのカゴにまとめておけば、ほどよく生活感を隠せて、出し入れもカンタン。
■ 3位はパッケージに統一感のない調味料
原因その3は、パッケージの色や形が不揃いな調味料。使用頻度の低いスパイス類は、しまいこむと存在を忘れてしまいがちなので、住江邸ではお揃いのボトルに詰め替えて、あえて目につく場所に収納しているそうです。
スパイス名はホワイトの「ポスカ」で、それぞれのキャップに直接手書き。メッセージボードやグリーンリースなどとテイストを揃え、スパイスラックをキッチンのインテリアとしても活用するという上級テクニックを駆使!
といっても、すべての調味料を美しく詰め替えるには、手間も時間もかかります。住江さんは、よく使う液体調味料は詰め替えず、そのまま使っているそうです。
収納スペースのなかを定位置にすれば、パッケージの色や形が不揃いでも問題なし。使用頻度の高い調味料なら、ふだん目につかない場所に置いても存在を忘れることはありません。
出し入れの手間が最低限ですむよう、料理の仕込みに使う酒やみりんはシンク下へ(上の写真)、食材を炒めるときに使う油はガスレンジの下へ。作業する場所から最短で取り出せる動線を考えて収納すれば、キッチンでの無駄な動きが省けます。
みなさんのご自宅では、キッチンが「ごちゃついて見える」原因になりがちな3つのアイテムを、どのように管理していますか? 「その手があったか!」という解決法があれば、ぜひ取り入れてみてくださいね。
あなたは生み出された時間で何をしますか?
何をしたいですか?
心地いい暮らしづくりに役立てれば嬉しいです。
マスターライフオーガナイザー 住江直美
記事:油科真弓
撮影:川俣満博
編集:さいとうきい
【参考】
・Stainless Steel 12 Bottle Spice Rack (スパイスラック)| Prodyne
・ポスカ(POSCA)| 三菱鉛筆株式会社