おはようございます。
ライフオーガナイザーの会田麻実子です。
今日ご紹介するのは、東京都中央区在住のライフオーガナイザー、かみて理恵子さん。前回の着物収納に引き続き、和装小物の収納について伺いました。
前回ご紹介した着物収納はこちら:
・専用家具はいりません!目からウロコの着物収納(着物編)
「一緒に使うものはまとめて収納する」。よく聞く収納のセオリーですが、かみて邸では、和装小物をバラバラの場所に収納しています。ご主人と二人で暮らす1LDKのマンションでは、「ひとまとめに収納できるスペースが用意できない」というのがその理由。ですが、写真中央の鏡をはさんで右側のヘッドボードと左側のクローゼットを中心に収納して、最小限の動きで準備できるようにしています。
ベッドと一体型の収納は、「ip20」でオーダーしたもの。ヘッドボードについている扉つきの収納に、腰紐、伊達締めなどの紐類や足袋を入れています。種類の多い紐類は、風呂敷にひとまとめにすると、出し忘れがなく便利です。
色あわせは、着物を楽しむ醍醐味のひとつ。ついつい集めてしまう帯締めや帯揚げは、「無印良品」の「ポロプロピレンキャリーボックス」にざっくりと入れ、クローゼットに収納しています。腰ひもや帯締め、帯揚げなどは、着付けの際に中央がわかると便利。それぞれたたみ方は異なりますが、最初に必ず2つ折りにしてからたたみ、着つけの際の手間を省いています。
襦袢は、クローゼットの棚においた段ボール製の引き出しに。紙製の収納用品は、和装小物にはむかないと一般的に言われていますが、高い場所から頻繁に引き出すこともあり、軽さを優先しました。
ここまでクローゼットやベッド周辺の収納を見てきましたが、帯が見当たらないことに気がついた編集チーム。不思議に思っていたところ、帯はまったく別の場所に収納されていました!
それは、寝室に隣接したリビングの造作収納(写真1枚目の左側)。文房具なども入っているスペースなので、汚れがつかないよう、たとう紙で包んで収めています。たとう紙の手前側には、「ウズベキスタンの花」「パステルのヘビ」とわかるようにメモが。欲しい帯をさっと見つけられるようにする工夫です。
かみてさん:
「帯をここに置いているのは、ここしか収納スペースがなかったから。他とは離れた場所にありますが、実はストレスはありません。この棚は、浴室と寝室の間の通り道にあるのですが、着物を着る前に必ずシャワーを浴びるので、浴室から戻る際に帯を選んでから寝室に向かうという動線上にあるんです」
“着物の収納はこうしないといけない”という思いが、着物を楽しむこと自体のハードルをあげてしまいがち。そんなとき、その意味や動線を考えて自己流にアレンジして収納すれば、1カ所にまとめなくても、桐製品を使わなくても、着物ライフを楽しめるんですね。
あなたは生み出された時間で何をしますか?
何をしたいですか?
心地いい暮らしづくりに役立てれば嬉しいです。
かみて邸をご紹介した過去記事:
・ストールのちょい置き問題に終止符!よう使うものほどシンプルに収納せよ
・料理の腕が上がっちゃう⁈!テーマを決めて自分好みのキッチンづくり
・食材たくさんの冷蔵庫は小ワザをきかせてスッキリ見せる!すぐ探せる!
・専用家具はいりません!目からウロコの着物収納(着物編)
ライフオーガナイザー かみて理恵子
ブログ:大切なモノとココロの整理収納術
HP:収めるしくみ研究所
取材・写真:会田麻実子