おはようございます。
ライフオーガナイザー・ファイナンシャルプランナーの長谷部敦子です。
今年こそは家計簿をつけよう! そんな決意を胸に新年を迎えた方もいらっしゃるのではないでしょうか。前回、年末年始や旅行時にオススメのお財布の残金をチェックする簡単家計管理法をご紹介しました。
・かかる時間は全部で3分?! 家計簿いらずの手間なし家計管理法
実は、この考え方は日常の家計管理にも使えるんです。今回は、お財布ではなく通帳をチェックすることで簡単に家計管理ができる方法をお伝えします。意気込んだもののちょっと挫折気味……、そんな方にも気軽に試していただける方法なので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
目次
■1年で貯まった額は通帳を見ればわかる
まず、家中の通帳を集めて、すべて記帳しておきます。インターネットバンキングを利用している場合はログインできる状態にしておいてください。
<やり方>
(1) 2016年1月1日現在の預貯金残高の合計金額を出す
(2) 2017年1月1日現在の預貯金残高の合計金額を出す
(3) (2)から(1)をひく
通帳はないけれど会社で財形貯蓄をしている、といった場合には(3)にその額を足してください。
これで2016年の1年間でどれだけ貯められたかがわかります。
年間貯蓄額を確認することで、簡単にわが家の現状を把握することができます。「現状が自分の感覚と合っているかどうか?」も重要なポイント。自分の感覚はアテになるのかならいないのか、の確認にもなります(笑)。
■レシート集計しなくても使ったお金がわかる!
次に、「使ったお金」の総額もチェックしてみましょう。給与などの“入ってくるお金”も銀行口座を経由することがほとんどなので、まず、2016年に家計に「入ってきたお金」を通帳でチェックします。
保険料や財形貯蓄など給与天引きにしているものは、「入ってきたお金」に足しておきましょう。
入ってきたお金-貯まったお金=使ったお金
これで、レシートの山と格闘しなくても、年間の支出額が簡単にわかります。
通帳さえあれば、こまめに家計簿をつけることなく、家計管理をするなら最低限知っておきたい「入ってきたお金」「使ったお金」「貯めたお金」を知ることができるんです。
■「やらなきゃ」から「知りたい!」に
実際にこの方法を試していただくと、ほとんどの方が「こんなに使っていないはずなんだけど……」とおっしゃいます。でも、残念ながら正しいのは記憶より通帳(笑)。
「何にこんなに使ったんだろう?」その興味が家計管理のモチベーションにもなります。
「もう少ししっかり管理したい!」そんな気持ちになったなら、通帳チェックの頻度を上げるのもいいし、まずは“気になるものだけ”記録してみても。1週間に1度お財布の残金をチェックする“ざっくり管理”でもOK。最初から完ぺきを目指さずに、無理なくできる範囲で続けるうちにわが家にとってのチェックポイントが見えてきます。そうすると自然とわが家に合う管理方法もわかってくるものです。
「時間をかけてわが家なりの家計管理方法を作っていこう」、そんな気楽な気持ちでいることが家計管理を続けるコツかもしれません。
あなたは生み出された時間で何をしますか?
何をしたいですか?
心地いい暮らしづくりに役立てれば嬉しいです。
ライフオーガナイザー 長谷部敦子