おはようございます。
ライフオーガナイザーの会田麻実子です。
「気をつかってくれるのはわかるし、ありがたい。……でも、本音を言えば困っている」そんな経験はありませんか?例えば、実家やお姑さんから不定期に届く荷物、あるいは突然の頂きものを前に、ついため息が出てしまうというようなこと。
わが家の場合は、夫が仕事帰りに買ってきくるスナック菓子やレトルト食品、お茶のペットボトル、シリアルなどの食品類がそうでした。スナック菓子は、毎晩、晩酌ならぬ晩お菓子(?)をする習慣のある夫自身のためのようですが、その他のものは、息子が喜ぶかな?とか、放っておいたら私が昼食を抜くのではないか…、夕方バタバタしている私が助かるのではないか…。そんな理由から始まったよう。
「ありがたいな、助かるな」と思う反面、収納に収まりきらないとやっぱり困る。かといって、そのせいでケンカになったり、家の中に微妙な空気が流れたりするのはもっと困る。必要なものを指定するのもいいけれど、お酒を飲めない夫にとっては気分転換のひとつにもなっている様子です。あれこれ考えた結果、たどりついたのはキッチンに「夫コーナー」を作ることでした。
■購入から管理まですべてお任せ!
「夫コーナー」なんていうと専用スペースがあって、まるで優遇されているかのようですが、実際は購入から在庫管理まで“夫に丸投げする”という、私にとってはただただラクな仕組み(笑)です。私は、スペースを決めて行動を少し変えただけ。
私が変えたことはこの3つです:
1.夫コーナーにあるものは、原則私は買わない
2.夫コーナーのものを使ったら、夫に申告する
3.夫コーナーが空いていても、他のものは置かない(空いたままにする)
そんな夫コーナーですが、「少し広すぎませんか?」と言われることもあるくらい、わが家のキッチンで幅を利かせています。
まずは、キッチン背面の一番奥にある収納の上4段。ここには、夫が頻繁に買ってくるスナック菓子やカップラーメンなどが入っています。
他には、食器棚の下の扉の中。ここには、息子が好きな銘柄のお茶のペットボトルを入れています。
収まりきらなければ、IHクッキングヒーター下の引き出しに入れて。
2リットル6本入りの段ボールを3日連続購入して購入したりすると、さすがに入りきらないので、「ごめんね、もういっぱい」と声をかけます。
さらに、息子の好きな種類のシリアルが安売りしていると、5箱くらいまとめ買いしてくることも。そのために、「無印良品」のファイルボックス(ワイドサイズ)を空で1つ、吊り戸棚に用意しています。
ここもおさまらなくなれば、同じく「ごめんね、いっぱいになっちゃった」と声をかけます。
■収納の余裕が心の余裕に!
「少し多すぎませんか?」と言われることもありますが、この方法にして良かったなと思うのは、これだけのスペースを用意しているので、収納に収まりきらなくなったときでも角が立たないこと。そして、これまで「なんとなく」とか「安かったから」と言って買い物をしていた夫が、収納スペースを意識してくれるようになったことです。
などと言いつつも、実は本当に入りきらなかったときの最後の砦として、大きめの市場カゴをスタンバイしています。このカゴを使うのは、予想外にものが家に入ってきたときと夫の買い物が私の予想を大きく飛び越えたときだけ。
直近だと昨年のこと、わが家に「うまい棒」が200本入ってきたときです。このうまい棒は、イベント用に準備していたにもかかわらず、当日イベントが中止になってしまったからという、やむをえない事情がありました。
事情はどうであれ、夫コーナーとこの市場カゴがもしなかったとしたら、イライラムカムカドッカーンと盛大にケンカをしていたかもしれません。けれども、200本のうまい棒を受け止めてくれるスペースがあったことが心の余裕につながったのか、「うわー大変!」と笑ってすませることができました。
予定外のものが入ってきたとき、収納に余裕があるかないかでその受け止め方は大きく変わるように思います。せっかくの好意を迷惑なものにしないために、あなたにあった「●●コーナー」を作ってみてくださいね!
あなたは生み出された時間で何をしますか?
何をしたいですか?
心地いい暮らしづくりに役立てれば嬉しいです。
ライフオーガナイザー 会田麻実子
ブログ:小さく暮らす。