おはようございます。
ライフオーガナイザーのさいとう きいです。
前回、5分でできる収納の見直しについて教えてくださった、広島県福山市在住のライフオーガナイザー、橋本裕子さん。
・5分でできる!引き出しひとつから始める収納の見直し5ステップ【文房具編】
実例の画像は、橋本家のリビングにある収納スペースです。「今でこそストレスなく活用できている状態ですが、5年前までは違いました」という橋本さん。5年前から現在までの、収納スペースの変遷について伺いました。
※BEFOREからAFTER04までの画像はオリジナルデータ(大きい画像)が残っていないため、小さいサイズで掲載しています。
目次
■ BEFORE(2012年2月頃)最初のオーガナイズ直前
橋本さんがこの収納スペースを見直すきっかけになったのは、5年前に受講した「ライフオーガナイザー1級認定講座」。最終課題としてこの場所を選び、オーガナイズする過程をまとめました。オーガナイズ前の様子がこちら。
片づけの実作業を始める前に橋本さんが行ったのは“思考の整理”です。何に困っているのか、ここをどう使いたいのか、改めてじっくり考えてみたところ、3つの悩みに気づきました。
「1つめは、私自身が、どこに何があるのか明確に把握できておらず、よく探し物をしていること。2つめは、ものの場所を家族も把握しておらず、常に『ママ、〇〇はどこ?』と聞いてくること。3つめは、棚に奥行があるので手前についものを置いてしまい、奥のものが出し入れしづらいこと」。
思考の整理を経て、橋本さんはこの収納スペースを「私だけでなく家族も何がどこにあるのか把握できて、ものの出し入れがしやすい、家族の情報ステーションのような存在にする」という目標を定めました。
■ AFTER1(2012年2月頃)最初のオーガナイズ直後
最終課題としてオーガナイズした直後の様子がこちら。
「中に収めたものをすべて出し、まずは徹底して“分ける”作業を行いました。たとえば、書類は持ち主別に、文房具やレターセットなどはアイテム別に……など、ざっくりと分けていくことで、何を持っているのかが明確になり、必要なもの・不要なものの選別がしやすくなりました」と橋本さん。
「必要なものを選び出したあとは、ものの種類や使う人を考えて、収納場所、収納方法を決めていきます。収納場所は、たとえば家族共有のものやよく見る書類は、出し入れしやすい下の棚に。私の仕事の書類や使う頻度が低いものは、出し入れに少し手間のかかる上の棚へ。収納方法は、たとえば書類はファイルボックスへ、こまごましたアイテムは引き出しやカゴの中へ…・・・といった感じです。最初にざっくりと仕分けておいたので、『何をどこにどう収めるか』、スムーズに判断できましたよ」。
こうして、大幅に使い勝手がよくなった橋本家の収納スペース。けれども、課題提出後もオーガナイズは続きました。どのような見直しを行ったのでしょうか?
■ AFTER 2(2012年3月頃)前回から約1年後の見直し
「しばらくの間、実際にこの収納スペースを使いながら、少しずつものの置き場所を調整しました。定位置が決まってきた頃に、中途半端だったラベリングを見直したんです。すべての収納用品にラベルを貼ったことで、ものがどこにあるのか、より見つけやすくなりました」。
■ AFTER 3(2013年3月頃)前回から約1年後の見直し
「次に見直したのが、文房具の収納です。収納ケース(下の棚の上段)を購入し、細々したもののサイズに合わせて収め直しました。おかげで文房具を探しやすく、取り出しやすくなりました。また、私の仕事の書類が増えたので、上の棚のファイルボックスの数も増やしています」。
■ AFTER 4(2014年9月頃)前回から約1年半後の見直し
「次に、下の棚の中段を有効に使えるよう、棚板の位置を見直しました。昔から使っていた背の高い引き出し収納ケースを手ばなし、棚板の間隔を数センチ調整した結果、中段を活用できるようになりました」。
■ AFTER 5(2016年3月頃〜現在)前回から約1年半後の見直し
「最近の見直しは上の棚です。最上段に置いていたカゴを蓋つきのケースに変えました。蓋つきなら、出し入れする際に中身が落ちてくることがないので、高い場所でも安心して使えます。私の仕事の資料や書類がさらに増えて、上の棚の中段はすべてファイルボックスになりました」。
数多くの見直しを重ねている橋本家の収納スペースですが、「AFTER2からAFTER5(現在)は、使い勝手や見た目をよりよくするための“微調整”です。もっとスムーズに出し入れできるよう工夫したり、収納用品選びを楽しんだりできるのは、BEFOREからAFTER1でライフオーガナイズのプロセスを経たからこそ」と話す橋本さん。
「これまでのオーガナイズで、家族全員、自分の必要なものがどこに置いてあるかを把握して、ストレスなく自分で取り出し、戻すことができるようになりました。目標とする情報ステーションまでは、まだいかないかもしれませんが……それでも、このリビングの収納スペースを活き活きと活用できていることに喜びを感じています」。橋本家の収納スペースは、これからもまだまだ進化しそうですね。
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ライフオーガナイザー 橋本裕子
ブログ: 暮らしのはこ ~思考と空間のお片づけ~
編集: さいとう きい