「自分でできる!」がかなう子どもの洋服収納とは?【教えて!ライフオーガナイザー(7)】

おはようございます。
ライフオーガナイザーの長谷部敦子です。

「教えて!ライフオーガナイザー」は、編集部に寄せられた「パーソナルなお悩みに対する、パーソナルなアドバイス」を記事として配信する、片づけ収納ドットコム開設2周年の特別企画です。

これまでの掲載記事:
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7回目の今回は、お子さんの洋服収納についてです。お悩みをお寄せくださったうきままさんはご主人と4歳と1歳の男の子との4人暮らしです。

現在のお子さんの洋服収納はこちら。

「自分でできる!」がかなう子どもの洋服収納とは?【教えて!ライフオーガナイザー(7)】

リビングに隣接した和室の一角にお子さん2人分の洋服と絵本をとてもスッキリとコンパクトにまとめて収納されています。

「収納容量が少ないので、冬服になったら服が入りきらなくなりそうなので改善したい」ということで、今回この企画に応募してくださいました。

お話をお伺いすると、「洋服が取り出しにくく、着たい洋服を自分でなかなか出せない」「自分が着たい服を探すために、カラーボックスから他の服を出してしまう」(うきままさん)というお悩みが。
“選びやすさ”“取り出しやすさ”が気になるご様子でした。

理想の収納も「4歳の長男が自分で洋服を選び、自分で着替えを完了できる状態」とのこと。収納量ももちろん確保する必要はありますが、ポイントは“自分でできる”にあるようです。

■これならできる!収納のヒントは成功体験にあり

うきままさんとやりとりをさせていただいている途中、偶然、お子さんが理想どおりに自分で服を選んで着替えができた日があったそうです。お子さんに理由をたずねてみると、「自分のお気に入りの洋服がすぐに見つかったから」。着たい服がすぐに見つかる状態にできれば、理想が現実になることがわかりました。

また、うまく機能している収納を伺うと、白枠で囲んでいるおもちゃ収納を挙げてくださいました。

「自分でできる!」がかなう子どもの洋服収納とは?【教えて!ライフオーガナイザー(7)】

1ボックスに1カテゴリーにすることで、お子さん自身が自分で欲しいおもちゃを見つけられるようになったそうです。これは洋服収納にもぜひ取り入れたいところです。

■パッと見て、パッと取れる収納にするためには?

・収納ボックスを高さの低いものに変える
現在お使いの収納ボックスは高さがあるので、お子さんはボックスを引き出して、のぞき込まないと中に何が入っているかが見えにくい状態です。収納ボックスは高さの低いものにすることをオススメします。のぞき込むことなく洋服が見渡せるようになることで、選びやすさは格段にアップします。

「自分でできる!」がかなう子どもの洋服収納とは?【教えて!ライフオーガナイザー(7)】

参考)ニトリ インボックスハーフ

・1ボックスに1アイテムにする

「自分でできる!」がかなう子どもの洋服収納とは?【教えて!ライフオーガナイザー(7)】

現在は、上段にトップスとボトムスをまとめて収納されています。1つのボックスに上下揃っている方が取り出す手間も省けます。ただ、今回大切にしたいのは“選びやすさ”なので、1段目:トップス、2段目:ボトムス、3段目:下着類といったように、できるだけ1ボックス1アイテムにします。

このように分けて収納すれば、うきままさんに伺った必要量(7セット)は冬服であっても十分収納可能です。1アイテムごとにすることで、中に入っているアイテム数も減り、選びやすくなります。

・パジャマは洗面所に移動させる

現在はパジャマも同じ収納スペースに納めていらっしゃいますが、1ボックス1アイテムにすると、パジャマの収納場所がなくなってしまいます。そこで、可能であれば、パジャマは着替え場所である洗面所に移動するのがおすすめです。

もし、洗面所に収納するスペースがない場合、意外な場所がぴったりの収納場所になることもあります。

参考記事:
「最短距離」にこだわった! 出しやすい+戻しやすい=ラクできる収納

洋服の量が多くなればなるほど、選ぶのも、取り出すのも、お子さんにとっては少し手間がかかります。お子さんの“自分でできる”を優先するのであれば、今、使うモノだけを厳選しておくことを意識されるといいのではないでしょうか。

また、量を厳選し、取り出しやすくするということは、片づけやすくなるということでもあります。「次男が収納しているものをポイポイと出してしまう」というお悩みもありましたが、ポイポイしないようにではなく、ポイポイしてしまっても「すぐに片づけられるから大丈夫!」と思えることで、気持ちがラクになることもあるのではないでしょうか。

■収納+αでもっと“自分でできる”に近づける

着替えをするときに時間の余裕があることや、お子さん自身が今やるべきことがわかっていること、やる気になれることも“自分でできる”ようになるためには大切なポイントです。

収納にプラスして、「時間」「頭の中」「気分」を整えるサポートをするための工夫もご紹介しておきますね。

朝のイライラが減る! 子どもの食べない・着替えない・履かないを乗り切る3つの工夫

参考記事:
朝のイライラが減る! 子どもの食べない・着替えない・履かないを乗り切る3つの工夫
はじめての時間オーガナイズ! 新学期の新しいリズムを“やることボード”でサポートする
・子どもの「着替えられない~」は母のこれが原因だった?! 「自分でできる!」に変えた3つの工夫

成長まっただ中のお子さんですから、合う収納方法もどんどん変化するはずです。子どもの“自分でできる”を収納でサポートするためには、日々のお子さんの様子から見えてくる、“できていること”“困っていること”が大きなヒントになります。

また「なんだか使いづらそうだな」と思ったら、じっくり行動観察から始めてみてくださいね!

うきままさん、この度は「教えて!ライフオーガナイザー」へのご応募、ありがとうございました!1つでもうきままさんの理想を実現させるためのヒントがあるとうれしいです。

「教えて!ライフオーガナイザー」は、まだまだ続きます。次回は、また別のお悩みにお答えする予定です。楽しみにお待ちくださいね。

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ライフオーガナイザー 長谷部敦子
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