おはようございます。
ライフオーガナイザーのさいとう きいです。
片づけのプロ7人に聞く!「まな板の選び方と収納法」いくつ持ってる?どう収めてる?(前編)に続いて、後編ではさらに4人の片づけのプロの“まな板事情”をご紹介します。
■ ポリプロピレン製1枚と木製2枚。合計3枚
息子さんが中学生になり、今年4月から6年間のお弁当づくりがスタートしたという広島県福山市在住のライフオーガナイザー、橋本裕子さん。「久しぶりのお弁当なので、つくり方や詰め方の感覚を取り戻すのに少し時間がかかりました。朝、冷蔵庫を見てから料理…ができないから、3日分くらいのメニューを手帳に書くようにしています」。
そんな橋本さんが愛用しているまな板は3枚。下の画像左から、OXOのポリプロピレン製まな板、オリーブの木のまな板、木製(材質不明)のまな板です。
「肉や魚を切るときは、手入れしやすいポリプロピレン製。トントンと刻む料理が多い野菜は、刃あたりの柔らかいオリーブの木。木製のまな板は、パン切り包丁を使うパン、お菓子専用」と、3種類を使い分けています。けれども、3枚ともサイズはほぼ同じ。約18×25cmと、小ぶりのものを愛用しているそうです。
「小さいことのメリットは、軽くて扱いやすいこと。ささっと洗って、次の食材を切ることができます。デメリットは、大きな食材を切るのが大変なこと。でも、大きな魚はお店で処理してもらっているし、大きな野菜はまず半分に切ってから調理しているので、今の暮らしでは不便だと感じていません」。
お弁当づくりに朝夕のごはんづくりにと頻繁に使うものだから、まな板はあえてしまいこみません。使用後は水切りかごでしっかり乾かしてから、まな板スタンドに立てかけておくそうです。
詳しくはこちらで:
【働き者のまな板たち】
取材協力・写真提供:橋本裕子
ブログ:暮らしのはこ ~思考と空間のお片づけ~
■ 小さめサイズのプラスチック製まな板3枚
名古屋在住ライフオーガナイザー、山田りえこさんが愛用しているのは、プラスチック製のまな板3枚。下の画像右のいちばん大きいもので約16×27cm、左のいちばん小さいものでも約15×21cmと、すべて小さめサイズです。
いちばん大きいまな板に玉ねぎをのせてみると、このとおり。「玉ねぎを切りながらザルや鍋に移していかないと、まな板がいっぱいになって切りにくくなります。でも、私がまな板に求める3つの条件を満たしてくれるのは、小さいプラスチック製をおいて他にないんです」という山田さん。3つの条件とは……。
1. 洗いやすいこと
「私は、食材を切りながら少しずつザルや鍋に移す手間より、洗う手間の方にストレスを感じるタイプです。けれども、まな板が小さいと調理中にパパっと洗うことに負担がありません」。
2. 複数持てること
「小学3年生の娘、5歳の息子とキッチンに立つこともあるので、1枚では足りません。小さいと3枚持っても収納スペースは最小限。省スペースなので、3人同時にキッチンでまな板に向かうこともできます」。
3. 食洗機に入れられること
「私にとって、これは絶対に外せない条件です! 小さいサイズのプラスチック製まな板なら、使用後そのまま食洗機へ入れるだけで高温洗浄、乾燥できるので、漂白剤を使うよりも手軽に除菌できます」。
そんな山田さん宅のまな板の収納場所は、シンク下にある引き出しのなか。包丁の近くに収めています。「キッチンの作業スペースに立ったまま引き出しを開けると、包丁と一緒にとり出して使えるからラクちんですよ」。
詳しくはこちらで:
まな板に必要な3つの条件とは?
取材協力・写真提供: 山田りえこ
ブログ: 暮らしの地図
■ 大きいヒノキ製1枚と小さいエピキュリアン1枚。合計2枚
福岡県大野城市在住のライフオーガナイザー、甲斐祐子さん宅のまな板は大・小2枚。ひとつは、お父様の手作りだというヒノキのまな板。大きさは23.5×43.5cm、厚さは2.8cm、重さは1.6kgもあるそうです。「大きくて重い分、安定感も抜群なんですよ(笑)。白菜やキャベツなど大きな野菜を切るときや、一度にたくさんの具材を切るとき、魚をさばくときなど、このヒノキのまな板が大活躍しています」。
もうひとつは、セルロース繊維を加工した「エピキュリアン」のカッティングボード(Mサイズ)。大きさは22.7×29cm、厚さは0.6cm、重さは500g。食洗機にも対応しているため、気軽に使えるそうです。「ちょっとフルーツを切るとか、少量の野菜を切るくらいなら、このカッティングボードを使います」。
「毎日、2枚ともフル活用しているので、しまいこむと出し入れが面倒。使った後のまな板はシンク横に、そのまま立てかけておきます。黒ずみやカビがつかないよう、ここに置いた後に水分を取ったり、角度を変えて置いたりして、全体を乾燥させることだけ気をつけています」。
詳しくはこちらで:
愛用のまな板は、父の手作り檜のまな板とエピキュリアン カッティングボード
取材協力・写真提供:甲斐祐子
ブログ:atta atta
■ 木製3種、プラ製1種、使い捨て1種。合計5種類
兵庫県芦屋市在のライフオーガナイザー、萩美規子さんは5種類のまな板を用途によって使い分けています。下の画像、左上から時計回りに、イケアのミニまな板 (24×15cm)、ダイソーのまな板 (30.5×20.5cm)、木製のまな板 (38×23.5cm)、パン切りまな板 (21×21cm)です。
「イケアのミニまな板は、もともと一枚だったのが割れて二枚になったもの。この小ささが使いやすくて、食材を少しだけ切りたいときに便利。ダイソーのまな板は、生肉、生魚用。木製のまな板は包丁の刃あたりがよく、食材も滑らず切りやすい。匂いがうつりにくいし、水切れもいいので、一番よく使っています。左下のパン切りまな板は折りたたみ式。こんなふうに伸ばすと……」。
「フランスパン用に変身!ホームパーティーで大活躍してくれます」。
と、ここまで読んで気づいた方もいらっしゃるかもしれません。萩さんが愛用しているまな板は5種類。ここまでに紹介したのは4種類です。もうひとつはこちら。
「牛乳パックを開いたものを、使い捨てまな板として使っています。たとえば、焼いたお肉のかたまりを切るときなど、肉汁や脂でまな板がベトベトになりますよね。牛乳パックまな板なら、使用後はそのままゴミ箱へポイッ! 洗いものが減って、ラクですよ」。
5種類のまな板の収納場所は、シンク下の引き出しのなか。まな板スタンドとブックエンドを駆使して、手前側に立てて収納しているそうです。
詳しくはこちらで:
用途別に使い分けてるまな板!まな板だって使い捨ての時代??
取材協力・写真提供:萩美規子
ブログ:*お片づけステップ*
前編、後編にわたって、片づけのプロ7人のまな板とその収納方法をご紹介しました。なかには、「数少ないまな板を使い回す派」もいれば、「たくさんのまな板を使い分ける派」も。「大きくて重い安定感のあるまな板派」もいれば、「小さくて軽い手軽なまな板派」も。「収納スペースのなかに収めて見た目スッキリ派」もいれば、「見えるところに置いて出し入れカンタン派」もいました。
ご自身に合うまな板探し、収納法探しの参考にしてみてくださいね。
「まな板」に関する記事はこちら:
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ライフオーガナイザー さいとう きい
ブログ:SMALL SPACES: 狭くても快適に