9/1は防災の日!災害用伝言ダイヤルには「体験日」があるのを知っていますか?

おはようございます。
ライフオーガナイザーの服部美亜です。

「災害用伝言ダイヤル」を知っていますか? 聞いたことはあるけど、利用したことはない方が多いのではないでしょうか。災害時、いちばん気になるのが家族の安否。年に数回ある「体験利用日」を、親子で体験してみました。

■災害用伝言ダイヤルを体験利用!子どもが戸惑ったポイント4つ

「災害用伝言ダイヤル」は、以下の4ステップで利用できます。

①171(イナイ)をダイヤルする
②録音の場合は1、メッセージを聞く場合は2を押す
③自宅電話番号を入れる
④メッセージを入れる

一見、簡単に感じるこの4ステップ、実際に利用してみると、子どもにとっては戸惑うことも。特に戸惑いが大きかったのは、次の4つでした。

9/1は防災の日!災害用伝言ダイヤルには「体験日」があるのを知っていますか?

戸惑い1: (音声案内で流れる)「録音の場合は…」って何?

今まで「録音」をする機会がなかったため、そもそも「録音」の意味をよくわかっていないことが判明。音声案内で「録音する」のか、「メッセージを残す」のか聞かれても、意味がわからず戸惑っていました。

戸惑い2: 「ピッという音の後にメッセージを…」のピッが聞こえない

いつから話し始めていいのか戸惑っている間に、録音制限時間の30秒が終了してしまいました。

戸惑い3 :失敗したらもう使えないの?

何度も録音できることを知らないので、1回目の録音に失敗すると、そのまま諦めモードに。これでは大切なメッセージを伝えられません。

戸惑い4 :録音って何を言えばいいの?

いざ録音!のタイミングで、何を話せばいいのかわからずドギマギ……。

■やるやらないでは大違い!子どもと練習したいポイント4つ

些細なことでいちいち戸惑う子どもを見て、「これは練習が必要だ……」と痛感した私。それ以来、9/1防災の日を「災害用伝言ダイヤル」練習日にしています。この日は毎年、小学校で避難訓練があるので防災意識が高まること、「練習しなきゃ!」と思い出しやすいことが、この日に決めた理由です。

体験利用で感じた、子どもと練習するときのポイントもご紹介しますね。

ポイント1: 「171(イナイ)」と「自宅の電話番号」をしっかり覚える

自宅の電話番号を覚える機会は、あえて作らなければありません。自宅の番号を覚えていれば、迷子のときにも役立ちます。

ポイント2: 「何を言うか」を練習する

9/1は防災の日!災害用伝言ダイヤルには「体験日」があるのを知っていますか?

体験して何より驚いたのは、「録音できる」とわかっていても、「何を言うか」を子どもたちがまったくわかっていなかったことです。
①名前 ②今いる場所 ③怪我をしていないか ④誰といるか などは、最低限伝えられるよう練習します。

<録音例>
①まず名乗る=「( 名前 )です。」
②どこにいるか=「(〇〇小学校の体育館)にいます」
③自分の状況=「怪我はしてません、無事です」
④一緒にいる人=「〇〇さんと一緒にいます」
(最低限①〜③までは言えるようになればGOOD!)

ポイント3: 大きな声でしゃべることの大切さを伝える

災害時の人ごみから電話をかけた場合、メッセージ自体が聞き取れない可能性もあるため、大きな声ではっきりと話す練習をします。

ポイント4: 失敗してもやり直せると伝える

制限時間30秒は子どもが戸惑いながら話していると、あっという間です。メッセージの途中で終了しても、「また録音できる」と知っておくことが大切です。

■「災害用伝言ダイヤル」は、体験利用提供日にぜひ体験を!

災害伝言ダイヤルサービスは音声で登録・確認できるので、SNSと違って文字入力の必要がなく、シニア世代や子どもにも使いやすいのが特徴です。電話さえかけることができれば誰にでも使え、利用料金もかかりません。

9/1は防災の日!災害用伝言ダイヤルには「体験日」があるのを知っていますか?

年に数回ある「体験利用日」は、下記のとおりです。期間中は、30秒以内の録音を1電話番号ごとに20伝言、録音が可能です。

・毎月1日と15日0:00〜24:00
・お正月 1月1日0:00〜1月3日24:00
・防災週間 8月30日9:00〜9月5日17:00
・防災とボランティア週間  1月15日9:00〜1月21日17:00

※災害が発生した際には体験利用ができない場合があります。

大人には簡単そうに感じるステップも、子どもには意外と難しいんだなと感じた体験利用。普段から練習しておくことで、いざというときに焦らず行動できるようになります。ご家族で試してみてはいかがですか?

防災の備えに関する記事はこちら:
「171災害用伝言ダイヤル」体験からの反省! 家族で決めておかなければならない2つのこと
子どもが家でひとりのときに災害が起こったら?!今しておくべき3つのポイント
防災の備えは、ものの用意より使う準備が大事。被災体験からわかった役立つ備えとは?

あなたは生み出された時間で何をしますか?
何をしたいですか?

心地いい暮らしづくりに役立てれば嬉しいです。

ライフオーガナイザー 服部 美亜

【参考】
災害用伝言ダイヤル(171)体験利用のご案内 | 災害対策 | 企業情報 | NTT東日本
体験利用のご案内|災害用伝言ダイヤル(171)|災害に対する取り組み|NTT西日本

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