どうすればいい?亡くなった母のアルバム たどりついたのは「家族の歴史アルバム」づくり

おはようございます。
ライフオーガナイザーの佐藤美香です。

9年前、母が亡くなり、段ボール1箱分のアルバムや写真を受け取りました。母の生きてきた記録と思うと、どうしても手をつけることができず、結局5年もの間、段ボールに入れっぱなしに……。

あるときハッと気づくことがあって、写真を選ぶ基準を決め、『家族の歴史アルバム』を作ることにしました。

■「ただ置いておく」と「大切にする」は違う

母は私が二十歳のときに再婚したため、私が受け取ったのは再婚前のアルバムと写真が入った段ボール1箱分だけでした。遺品としてはかなり少ない方だと思いますが、親戚や友人たちとの写真、職場で撮った写真、私や弟が映った家族写真、どれも母の歴史と思うと選びとることができず、どうして良いかもわからず、段ボールに入れたままクローゼットの隅に(写真赤枠部分)……。

どうすればいい?亡くなった母のアルバム たどりついたのは「家族の歴史アルバム」

普段あまり使わないものを入れているクローゼットでしたが、開けるたびに「これは大切にしていると言えるのか?」「クローゼットに押し込むことを母が望んでいるだろうか?」と考えさせられました。

そんなとき、ふと「私にもしものことがあったら、子どもたちは私+母のアルバムを受け取ることになる」ということに気づきました。私自身が悲しくて辛い作業だからと先延ばしてきたことを、子どもたちに2倍(二人分)請け負わすなんて、できません。

■どれが大切?選ぶ際に基準にしたこと

「クローゼットから出そう。しまいこむのではなく、すぐに見える状態にしょう!!」
そうは思ったものの、たくさんの写真の中から、何を選んで良いかがわかりませんでした。

そこで長女に、どれを残したら良いと思うかを聞いてみました。
当時8歳だった長女、子どもの答えは実に明確でした。

「ばぁちゃんが、笑っているのがいい」。

どうすればいい?亡くなった母のアルバム たどりついたのは「家族の歴史アルバム」

母にとっては、可愛くて仕方がなかった初孫の長女。長女が大好きだった笑顔の明るいばぁちゃんを残すことが、最善の方法だと思いました。

長女と母の話をしながら、一緒に選びとる作業は、私が思い描いていた悲しく辛い作業ではなく、とても穏やかで楽しい時間となりました。

1つだけ残念だったことは、アルバム(写真)の劣化がひどく、とっておきたくても叶わないものがあったこと。

どうすればいい?亡くなった母のアルバム たどりついたのは「家族の歴史アルバム」

しまいこむことと「大切にする」は違いますね……。

■選んだ写真にプラスして、『家族の歴史アルバム』を作成

枚数を残すことより、みんなで話ができることを大切にしたくて、母の写真だけでなく、母が見ることのできなかった弟の結婚式や、娘たちの節目の写真も一緒に綴ることにしました。最初のページには、母が祖母に向けて書いた手紙(おそらく母が祖母の遺品として持っていたもの)を綴りました。

どうすればいい?亡くなった母のアルバム たどりついたのは「家族の歴史アルバム」

母に病気が見つかってから、私なりにできる限りのことをやってきたつもりでいましたが、亡くなってみると後から後から「こうすれば良かった」「もっとできることがあったのに」と思うことが出てきました。

ですが、母のアルバムを開き、すべての写真に目を通し、たくさんの人に囲まれて楽しそうな母を見たら、「母の人生はとても幸せだったのだ」と感じることができました。

これからは、ページを増やすたびに、母の思い出話に花を咲かせていきたいと思っています。

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ライフオーガナイザー 佐藤美香
ブログ:愛家

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