おはようございます。
ライフオーガナイザーで、現役会社員でもある手塚千聡です。
大阪在住の私たち夫婦の実家は東京と愛媛。移動に時間がかかるので、親が来てくれるときは、1週間から長いときで1カ月ほども滞在することがあります。67㎡の3LDKと広くはないわが家ですが、滞在時はマイペースで過ごす時間も持てるように、ゲストルームを用意するようにしています。
とはいえ、そんな専用部屋は持てないので、ふだんはワークルーム兼書庫として使っている一部屋をゲストルームに転換することに。今日はそんな兼用部屋での工夫をご紹介します。
■メインの家具はフレキシブルなものをセレクト
ワークルームは5畳程度の洋室に、半畳ほどのウォークインクローゼットがついています。壁2面にオープンシェルフを置いて本や雑多なものを収納。窓際にはソファー、真ん中にはデスクが鎮座しています。
このデスク、存在感はありますが、2つの脚に板をのせただけのもの。親がやってくる当日に、天板と脚をクローゼットにしまってしまうだけで準備完了です。
ゲストルームと聞くと、ベッドのある部屋を想像してしまいますが、そこは空間をフレキシブルに使える布団を活用。客用布団は、ふだんはキッズスペースにある押入れにしまっています。ゲストが滞在しているときは、日中は向かいの部屋にある私たち家族のベッドの上に畳んで置いておき、夜になると部屋の真ん中に布団を敷きます。
メインの家具をしまえたり、動かしやすいものを選ぶことで、部屋を簡単に転換できるようにしています。
■ワークルームで家族が必要なものは、ワゴンで移動
親の滞在中、主にワークルームを使う夫は、ダイニングテーブルやリビングデスクに仕事場所を移動します。
必要な仕事道具は、ふだんはデスクの上やワークルームの書棚にしまっていますが、親とはいえ、いちいち立ち入って物を出し入れするのは気兼ねもしますよね。そんなときに活躍してくれるのが、ふだんは空っぽのままクローゼットにしまわれているワゴン。こちらに必要なものをどさっと入れて、リビングダイニングにあらかじめ移動させておきます。
作業スペースをリビングダイニングに移すことで、ものも一緒に集まりやすくなりますが、しまう場所も一緒に移動させることで、散らかりにくくなりました。
■クローゼットに転換の仕掛けあり
「ワークルームをゲストルームとしても使いやすくしたい!」と思い立ったとき、いちばん用途を変えたのが、ウォークインクローゼットでした。このクローゼットは元々夫専用の衣類収納に使っていましたが、親の滞在中は一部を移動させたり入れ替えたりと、準備に手間がかかるのがネックでした。
私が主に使っていた寝室のクローゼットに、夫のものも集合させて問題解消。空いたワークルームのクローゼットにはシェルフを入れて、以前は書棚の上の方にぎっしりしまっていた重量のあるものを移動させました。移動はまだ道半ばですが、「もしものときに落ちてくると危ないな」と思うものをこちらに移動させて、安心して眠れるスペースになりつつあります。
そして、クローゼットには部屋の転換時に便利な仕掛けをいくつか用意しました。
ふだんのワークルーム時には、シェルフの手前の空いたスペースに空のワゴンを置いています。
ゲストルームに転換時は、このワゴンはリビングに移動し、デスクをしまいます。クローゼットのシェルフはサイドにあえて隙間を空けて、デスクの天板が入るように。スチール製の脚はたためないので、シェルフ前のスペースに置いています。
元クローゼットなので、手前のハンガーバーはゲストに洋服をかけてもらえるのもいいところ。
下の空いたスペースにはスーツケースもしまえます。
実は最近、息子の急な入院で、義理の母に駆けつけてもらう機会がありました。慣れない環境でもほっと一息つける義母専用のスペースがすぐに作れて、この仕組みがあってよかったなと再認識したところです。
実家が遠方の方のほかに、お子さんが独立してときどき泊まりに来られるようなライフスタイルの方にも参考にしていただけるかもと思っています。
部屋の使い方を転換するときの参考記事はこちら:
・独立した子どものスペース、“魔法の物置き”にしないための工夫(前編)
・独立した子どものスペース、“魔法の物置き”にしないための工夫(後編)
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ライフオーガナイザー 手塚千聡
ブログ : 不機嫌にならない暮らし~会社員ワーママの、ラクしてシェアして、時間を生み出す暮らし術~