一人暮らしを始めた子どもの部屋の整理。「難しい」と感じたら、インターバルをとった見直しが効果的!!

おはようございます。
ライフオーガナイザーの秋山陽子です。

この春、お子様が巣立ち、新生活を始められる方も多いと思います。既に、家を出たあとのお子様の部屋は、どのようになっていますか? 

わが家は、息子が家を出てちょうど1年です。「空いた部屋はどうする?」「自分の持ち物はすべて持っていく?」、そんな会話から1年経った、現在の息子の部屋の様子はこちら。

一人暮らしを始めた子どもの部屋の整理。「難しい」と感じたら、インターバルをとった見直しが効果的!!

わが家は、1年という期間を使って納得しながら整理をすることができました。

■「空いた部屋の在り方と物の持ち方」の話し合い

1年前は、ちょうど私自身が50代に入り、体力がなくなっていくことを自覚してきた頃でもありました。「大きく重たい、かつ使わないものや家具はどうするのかを決めておきたい」「息子のものは息子が新居で管理」、といった私の想い。「使わないものは置いて欲しい」とざっくりとした息子の想い。お互いに想いを話し、空いた部屋の使い方・持ち物は以下のとおりに決めました。

●帰省時の寝る場所に(新居はロフトがありベッドは持っていかない)
●残すものは整理し、預かる
●棚やタンスは、手放してもOK
●机は、1階の私の仕事机として使う

ただ、引っ越しと同時に上記のようになる予定が、そうはいかなかったのです。

■「迷うもの」「家に残すもの」が混在して、整理もストップ

現在の家に引っ越して12年。小学生から高校生まで使い続けた息子の部屋。これまでは、物欲は少ないほう(笑)。ただ、もらいものや思い出のものは取っておきたいタイプです。

引っ越しはものを見直すチャンスとし、すべての持ち物を「持っていくもの」「迷うもの」「家に残すもの」と、大きく3つに分けることにしました。分けたあとは、持っていくものと決めたものだけ持ち去る(笑)。去った部屋には、「迷うもの」と「家に残すもの」が、ざっくりと分けた状態で残っていました。

一人暮らしを始めた子どもの部屋の整理。「難しい」と感じたら、インターバルをとった見直しが効果的!!

タンスの中にも、本やカバンが入っています。やはり、思い出のものやもらったものは、迷うよう。そして、寝るだけとはいえ、帰省後も部屋を使うとなると、「置いておけばいいか」とも思うよう。それより頭の中は、新生活のことでいっぱいとも見える(笑)。

「ここは焦るより時間を空けるほうが、判断しやすいかも」。家に残したものは、次回の帰省したときに整理することにしました。

■後回しにしないコツは、「時間を決める」と「見える化」

ところが、帰省しても遊びに出かけるばかり、本人は家に居ません(笑)。なかなか時間も取ろうとしない。ふと、国分さんの記事にあった「いつまでに片づけるかを決める」を思い出しました。
>>>独立した子どものスペース、“魔法の物置き”にしないための工夫(後編)

そうそう、そうでした。息子に話してみると、「いつまでという期限を決めるより、帰省のたび15分だけ見直すことにする」と。私も、国分さんの記事を参考に、選びやすいように「見える化」の準備のお手伝いをすることにしました。帰省時には、すぐに分けられるように、棚や引き出しから出して並べておきました。

一人暮らしを始めた子どもの部屋の整理。「難しい」と感じたら、インターバルをとった見直しが効果的!!

こうしておくと、淡々と分け始めます。1年前、あんなに「迷う……、全部必要」と言っていたのに(笑)。先日、部屋にあった机を1階に移動し、私の仕事机と交換。残していった荷物の整理や家具の移動をやっとすべて終えることができました。

一人暮らしを始めた子どもの部屋の整理。「難しい」と感じたら、インターバルをとった見直しが効果的!!

結果、1年で帰省したのは4回、整理に要したのは時間にすると60分でした。

■「インターバル期間」で、納得のスッキリ効果

1年で60分。数字だけ見ると、「さっさと終わらせることもできたのに」と、思います。だけど、回数を重ね、時間を空けたことは、ものを手放すのが苦手な息子には、ちょうど良いインターバルだったよう。時間が空くと、考えやすくなるようです。

一人暮らしを始めた子どもの部屋の整理。「難しい」と感じたら、インターバルをとった見直しが効果的!!

現在の息子の部屋には、ベッドや布団のほかに、
●「保管のもの」4ケース・・・思い出やとっておきたい本
●「帰省のときに使うもの」2カ所・・・釣り道具・スーツ・サッカー衣類
●来年、娘の受験後に判断する家具類・・・タンス・棚

と、分かれています。私も息子も、納得のスッキリ(笑)。今回の様子を、娘は「来年受験後、家を出るなら……」、そんな気持ちで見ていたよう。

こうして部屋の在り方が変わったり、これまでの子どもとの生活の時間が変わっていくのは、どこかさみしい思いもありました。だけど、これまでの関係が変わるわけではありません。

わが家は、1年かけましたが、むしろ、ライフスタイルの変化のときにこそ、ものだけでなく、これからの時間・部屋での過ごし方も合わせて「見直す」ことで、頭の中の整理もできたよう。そして、ちょっとした話し合いが、家族がこれからやりたいことを知るきっかけにもなり、応援する喜びに変わってきてると実感しています。

時間をかけたほうがいいこともある。焦ってやらなくてよかったです(笑)。

子どもが一人暮らしを始めるときの片づけはこちらも参考に:
独立した子どものスペース、“魔法の物置き”にしないための工夫(前編)
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ライフオーガナイザー 秋山陽子
ブログ:うちらしく暮らしやすく シンプルing

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