奥行きの深い収納、何をどう入れたらいいですか?【教えて!ライフオーガナイザー第2弾(1)】


おはようございます。
ライフオーガナイザーで、現役会社員でもある手塚千聡です。

「教えて!ライフオーガナイザー」は、編集部に寄せられた「パーソナルなお悩みに対する、パーソナルなアドバイス」を記事として配信する、片づけ収納ドットコムの特別企画です。

前回、開設2周年記念の読者プレゼントとして開催した際には、多数ご応募いただいた方の中から抽選で9名のお悩みにお答えしました。そんな人気企画が、多くのご要望にお応えして帰ってきました!

第2弾1回目となる本日は、ハンドルネームSさんのお悩みにお答えします。

Sさんは、ご主人と8歳と2歳のお子さんとの4人暮らしで、4LDKの一戸建てにお住まいです。ご相談くださったのは、キッチンの食器棚横にある奥行の深いパントリー収納について。「60㎝と奥行が深すぎて、何をどうしまったらいいかわからない!」というお悩みでした。

奥行きの深い収納ってやっかいですよね。「わかります、わかります」とうなずきながら拝読しました。

お悩みのパントリー収納はこちらです。

奥行きの深い収納、何をどう入れたらいいですか?【教えて!ライフオーガナイザー第2弾(1)】

確かに奥行きが深い!しかも間口も狭くて、「いったい何を置いたらいいのだろう?」と考えてしまいますよね。

■もしこの収納が使いやすかったら、何をしまいたいですか?

収納スペースが使いにくかったり、特殊な形状だったりすると、スペースをどう使いこなすかに目がいきがち。ですが、出し入れしやすい収納スペースをつくるには、“ここに何をしまうと便利か”を考えることが先決です。そんなときに効くのが、「もしここが使いやすい収納なら、何か入れたいものがありますか?」という問いかけ。

収納スペースが足りていて、ここに置きたいものが特にないなら、あえて奥行きをフル稼働しないのも一つかもしれません。

たとえばわが家では、奥行きの深いリビング収納の一番上の棚がそんな場所。背伸びをしても奥まで届かないこのスペースを、日常的に使いこなすのは難しいので、突っ張り棒を中ほどで渡して、ファイルボックスが奥に入らないようにしています。奥にはほぼ出すことのない家の部材を入れているのみ。

せっかくの収納スペースを使わないなんてもったいないのかもしれません。ただ、出し入れしにくい場所をフル活用したばかりに、使いづらい、片づけづらい方が、かえって日々のストレス量が多いとも思うのです。

奥行きの深い収納、何をどう入れたらいいですか?【教えて!ライフオーガナイザー第2弾(1)】

さて、「何を入れたらいいかわからない!」とおっしゃるSさんにも、「もしここが使いやすいなら~」と質問してみました。

Sさんからはすぐに明確な回答が。「料理本をしまいたいです。情報ステーションにしても便利なのかなと思います」とのことでした。

Sさんは帰宅したらまずキッチンに立ち寄るそうで、「キッチンカウンターや、食器棚の前などに、郵便物や読みかけの本などを置いてしまう」というお悩みもありました。すでに物が溜まっている場所は、“動線上、そこに収納スペースがあると便利”という証拠でもあります。Sさんもおっしゃるとおり、これらを隣のパントリー収納に収められると、食器棚前はスッキリし、パントリー収納も活かせ、一挙両得と言えそうです。

奥行きの深い収納、何をどう入れたらいいですか?【教えて!ライフオーガナイザー第2弾(1)】

■可動式棚板は、一旦はずしてみる!

お悩みのスペースは、幅41.5×奥行60×高さ94㎝。手前と奥に二列のダボ穴のついた可動式の棚板が3枚ついています。

奥行きがあって間口が狭い場合、棚板の枚数が多いと、奥まで見通しにくく、使いにくいと感じやすいもの。棚板があるばかりに使いにくいイメージを持ってしまうこともあるので、はずせる棚板は一旦はずしてしまいましょう。

わが家のリネン庫で、Sさん宅の収納を再現してみました(※実際のサイズは違うので幅、奥行き、高さを同じ縮尺にした空間を再現しています)。

下の写真の左側がSさん宅と同じ棚板3枚、右が棚板を2枚抜いて1枚にした場合。右はほどよくゆとりがあり使いやすく感じますが、それに比べて左は窮屈で、出し入れしにくく感じませんか? 棚板の数ひとつで、受ける印象も変わるのです。

奥行きの深い収納、何をどう入れたらいいですか?【教えて!ライフオーガナイザー第2弾(1)】

Sさんがしまいたい料理本のほか、集まりがちな郵便物や学校書類も置けるような情報ステーション。現状は一部がほかのものの一時置きスペースにもなっているようですが、別に収納スペースがおありとのことでしたので、ここには、本や書類をアクセスしやすくしまえる収納をご提案したいと思います。

ご提案内容は次項で具体的に説明しますが、雑誌やA4サイズの紙の高さは30㎝程度。収納スペースの高さは94㎝なので、出し入れのゆとりも考えると、一旦はずした棚板は使わない提案になりそうです。その場合は、棚板を下に重ねて積んだり、奥に立てかけておいたりすると、即処分せずに済み、別に保管スペースを取ることもなくおすすめです。

■奥行き深いスペースの二重収納は、高低差がポイント!

いよいよ、しまいたいものをどうしまうか。ここを本棚として使うには、奥行きを二分し、二重にするのがおすすめです。

奥には小さな本棚が入るイメージ。たとえばカラーボックスやラックを入れるのはいかがでしょうか。ポイントは棚板の奥行を料理本やファイルのサイズにほどよく合わせること。高さが94㎝あるので、余白を多めにとっても2段は作れるはず。少々量が増えても余裕がありますね。

そして2段の本棚の手前には、レシピと書類のそれぞれ一軍をまとめたファイルボックスを置くのはいかがでしょうか? Sさんは、レンジなどを置いている台で書類のチェックや記入をされるそうなので、ファイルボックスは箱ごと取り出して使うイメージです。ワンアクションで出し入れできるようまとめておけば、出し入れも簡単ですし、奥の料理本などにアクセスするときもさっと手前のものを左右に寄せるだけなので、楽ちんです。

奥行きの深い収納、何をどう入れたらいいですか?【教えて!ライフオーガナイザー第2弾(1)】

ちなみにこの二重収納を使いやすくするためのポイントは、奥は高さをフル活用、手前は高さを低めにすること。奥まで見渡せるようになり、俄然使いやすくなると思います。以前わが家の奥行のあるリビング収納をご紹介したときもこの方法をご紹介しましたのでよかったらご覧ください。
>>>奥行きがありすぎて使いにくい!! リビング収納を日常使いするためのポイントとは?

わが家の収納は幅も広いので、可動棚のダボ穴が3列。そのため棚板そのものの奥行を浅くすることができましたが、Sさん宅のように2列の場合は、シェルフを入れてしまうのが簡単です。

Sさん宅におすすめのシェルフ

「アイリスオーヤマ」の「カラーボックス(CBボックス) 可動棚タイプ 3段 CX-3KD」
※幅がちょうど収納スペースの幅と同じ長さなので、念のため今一度、計測して入りそうか確認してくださいね。
「無印良品」の「パルプボードボックス2段」

■奥行きが深い収納は、扉裏が使える!

ネガティブなイメージを持たれがちな奥行きの深い収納。メリットをひとつ挙げるなら、扉裏収納の自由度が高いこと。

扉付き収納でいちばんアクセスしやすいのは、扉を開けてすぐの扉裏です。情報ステーションとして、学校行事などのお知らせを貼るのもおすすめですが、スペースの手前に余白があれば、粘着フックとかごを組み合わせて、比較的大きな収納スぺースを作ることも可能です。

わが家でも書類をバインダーごとぶら下げたり、ポシェットやコンベックスなど比較的出番の多いものを引っかけたり。扉裏やサイドの壁手前に、可能な限りぶら下げ収納をしています。あまり重量が過ぎると、扉が歪んでしまうこともあるので、注意してくださいね。

奥行きの深い収納、何をどう入れたらいいですか?【教えて!ライフオーガナイザー第2弾(1)】

キッチンは、Sさんにとって、毎日のごはんづくりの場所だけでなく、スケジュールを確認して段取りを考えたり、事務作業をしたりと家事のコックピットのような場所なのではないかと感じました。奥行きの深いパントリー収納が機能的になり、Sさんをサポートするスペースになればと願っています。

第2弾2回目は、使いづらい階段下収納に関するお悩みに、ライフオーガナイザーで一級建築士でもあるライターの和田さんがお答えする予定です。楽しみにお待ちくださいね。

前回の「教えて!ライフオーガナイザー」記事はこちらに一挙掲載:
>>>“教えて!ライフオーガナイザー”掲載記事

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ライフオーガナイザー 手塚千聡
ブログ : 不機嫌にならない暮らし~会社員ワーママの、ラクしてシェアして、時間を生み出す暮らし術~