おはようございます。
クローゼットオーガナイザーで元アパレル店長の柴田敦子です。
突然ですが、衣類の収納、吊るしていますか? たたんでいますか?
吊るす収納は楽ちんなので、すべての洋服を吊るしたい!と思われる方も多いかと思います。けれどもスペースは限られているので、すべてを吊るして収納するわけにはいきませんよね。
たたむ収納のメリットは、なんと言ってもたくさん入る収納量。なるべくシワを作らず、簡単でたくさん収納できるたたみ方を3つお伝えします。
■セーターの厚みをおさえて平らにするたたみ方
セーター類は、吊るすとハンガーの跡がついたり、伸びるのが気になります。オフシーズンのセーター類の収納は、たたんで保管をすることが多いのではないでしょうか。お店のようにたたもうと思い、袖を内側へ折り込み、たたんで積み上げると、真ん中の部分が膨らんで収納ケースの中でバランスが悪くなることはありませんか?
袖の部分が重ならないよう、ずらしてたたむだけで、セーターをまっすぐ平らにすることができ、厚みをおさえることができますよ。
こちらが厚みをおさえるたたみ方です。
1.セーターを裏返して平らにします。
2. 腕を内側に折りたたみます。腕部分が重ならないよう互い違いに置きます。
3.両サイドを、内側へ折り込みます。
4.裾部分を肩に合わせて半分に折り、表に返して完成です。
このたたみ方は、袖の部分が重ならないので、積み上げたときでもセーターは平らになり、厚みが減ります。
セーター10枚を積み上げた状態で比べてみると、いちばん高い部分で10㎝ほどかさが減り、バランスよく平らになりました。
■かさばるズボンがコンパクトになるたたみ方
ボトムスは、かけて収納することが多いかもしれませんが、デニムやコットン素材のズボンは、比較的シワになりにくく、たたんで収納することも可能です。
ズボンをたたむと、おしりの出っ張りの部分が飛び出します。「いびつな形で収納しにくいなぁ」と感じること、ありますよね。
さらに、ズボンの素材や太さにより、たたんだときに、形や大きさが揃わないところが、収納しにくい原因のひとつですが、出っ張り部分を中へ折り込んでたたむだけで、コンパクトな四角になり、収納がしやすくなりますよ。
たたみ方はこちらです。
1.おしり側が表になるよう、ズボンを半分にたたみます。
2. ズボンのおしりの出っ張り部分を内側に折ります。これがズボンをすっきり収納するたたみ方のポイントです!
3. ズボンの裾からウエストに向けて二つ折りにたたみます。
4. ウエストに向けて、さらに三つ折りにたたんで完成です。
このたたみ方なら、収納ケースに入れても大きさが揃うため、たくさん入ります。
見やすく、取り出しやすくなり、立てる収納が可能です。
■半袖Tシャツを立ったままスピーディーにたたむ方法
お店の店員さんのように、立ったまま洋服をたたむのは、ちょっと難しく感じるかもしれません。長袖の洋服など袖が長いものは、少しハードルが高いのですが、半袖のTシャツ、さらにサイズの小さい子ども服なら、比較的簡単に、立ったままたたむことができますよ。
通常は、袖部分を内側に入れてからたたみますが、最初に身ごろを二つ折りにしてから、袖部分を中へ入れると、簡単でスピーディーにたためます。
たたみ方は動画をご覧ください。
Tシャツの生地は、洗濯をするうちに斜めにゆがんでくることが多いので、最初に前身頃と後ろ身頃の肩の部分を合わせて上下に振り、シワを伸ばしてからたたむのがポイントです。
小さいお子さんがいて、たたんでいるうちに洗濯物の山を崩されてしまうような、時間勝負の忙しいママにおすすめのたたみ方です。立ったまま、なるべくシワを作らず、速くコンパクトにたたむことができますよ。
洋服をたたむのは面倒ですが、簡単にシワなくたためて、うまく収まるとテンションが上がります。見慣れた洋服を、もっと大切にしたい気持ちが芽生えるかもしれません。
よかったら試してみてくださいね。
洋服のたたみ方、収納術についてはこちらも参考に:
・「引き出し収納」vs「吊るす収納」、使いやすさを優先したクローゼット収納とは?
・小さな子どもも自分でできる! 簡単トップスのたたみ方
・家族が自分で管理できる!時間を生み出すラクちんクローゼット収納
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ライフオーガナイザー 柴田敦子
ブログ:「クローゼットから整える 余白のある毎日」