おはようございます。
ライフオーガナイザーの手塚千聡です。
収納家具を購入するとき、せっかく買うなら引っ越してもライフスタイルが変化しても使い回せるものを選べるといいですよね。
わが家にも長年重宝している収納家具があります。それは、奥行き15㎝と薄型のスチール本棚。正直なところ購入時にはここまで愛用するとは思いませんでしたが、使い回しやすいのにはちゃんと理由がありました。今日はこの“使えるポイント”についてご紹介します。
■10年選手の“奥行き15㎝のスチールラック”はかなり使える
最近模様替えをし、書斎に置いていたスチール本棚を玄関に移動させました。わが家の玄関は幅86㎝と広くはないですが、本棚が薄型なのでさほど圧迫感を感じません。玄関の天井高は書斎より25㎝ほど低いのですが、上下にスライドして高さが変えられるので、新たな空間にもぴったりフィットしました。たくさんの本や玄関まわりにあると便利なものを置けて気に入っています。
この本棚は、10年以上前、私がまだ1Kの賃貸マンションで一人暮らしをしていたころに購入したものです。当時はワンルームへの通路も兼ねていたキッチンに、なるべく奥行きの浅い棚を置きたくて探したものでした。スチール製で、サイズは幅75㎝、奥行き15㎝、高さは240㎝強の天井高くらいまでなら、伸縮式で床から天井まで突っ張れるタイプです。
確か通販で購入したのですが、メーカー、商品名は忘れてしまって、今検索しても同じものは探せませんでした。「今買うならこれかな」というものを、文末にいくつか挙げましたので、よかったらご覧ください。
■活躍の理由その1:設置場所を選ばない
本棚を購入してから今で4軒目の家ですが、一人暮らしの狭いキッチンや、洗面所、普通なら家具を置けないようなスペースに置いてきました。
これは何より本棚の奥行きが15㎝と超薄型だから。今の幅86㎝の玄関も、人が楽に通れることを優先したいので、奥行きが30㎝くらいの収納家具であれば置かなかったと思います。
書斎に置いていたときも、普通の家具を置けないような狭小スペースを活用していました。入り口脇の13㎝ほどのくぼみに収まっていました。
この本棚には背板がないことも、どこにでも置きやすい理由のひとつです。たとえば書斎では、壁に照明のスイッチがありましたが、背板がないので、可動式の棚さえずらせば難なく置くことができました。窓も照明スイッチもコンセントも何もない壁って貴重ですよね。こんなふうに背板がないだけで設置場所の選択肢が広がります。
ただし背板がないものは、強度面で劣りますので、ご注意くださいね。わが家の本棚はスチール製のせいか、ぎっしり本を入れても今のところたわみなどはありません。
ほかに、スチールラックの色がアイボリーだったのも、どの家にも置きやすかった理由のひとつです。これまで住んだ4軒の壁の色はすべて白色でした。壁になじむと、狭い場所に背の高い家具を置いても圧迫感が出にくいのでおすすめです。
■活躍の理由その2:想像以上の収納力
わが家のスチール本棚は、幅75㎝で床から天井まで全10段の棚です。今は天井高が低い玄関で使っているので、1段棚板を除いて使っていますが、それでも400冊以上もの本をしまえています。文庫や新書はもちろん、奥行き15㎝の単行本も数㎜前にはみ出しますが気にならないほどです。
そして侮れないのが、本棚の側面。今は長細い玄関の真ん中に置いているので、玄関ドア側、室内側の両サイドにいろいろとものを引っかけています。スチール製なのでマグネットフックをつけたり、棚受け用の穴があるところには、S字フックをつけたりして。
玄関ドア側には、子どものヘルメットや虫除けスプレー、お出かけグッズを入れたエコバッグをかけています。室内側には、幼稚園や小学校の入構証や、一緒に持ち出すことが多い折りたたみスリッパを引っかけています。
■活躍の理由その3:すべてを見渡せる
奥行き15㎝なので、ものを奥にはしまえないし、棚板を自由に動かせるので、重ねることもほぼ不要。そのためすべてが見渡せ、探しもの知らずの収納が叶います。また、あれこれパズルのように収納用品を組み合わせなくても、取り出しやすく戻しやすい収納が簡単に作れます。
本以外にも家のなかに案外ある、こまごましたものの収納に向くと思います。私もキッチンに置いていたころはキッチンツール立てやコップ類、調味料類を並べていました。
書斎に置いていた頃は、年賀状の保管箱や時計を置いたり、子どもの作品や写真を飾ったり。玄関に置いている今は、子どもの「虫除けリング」やマスク、温湿度計などを置いています。わが家の玄関には扉付きの収納しかなかったので、ひと目で見渡せる収納家具投入で使い勝手がアップしました。
出しっぱなしにしたい細々したものを本棚まわりに集合させて、他の壁や床は空けることで、雑多な印象が和らぐのも嬉しい効果でした。
薄型で床から天井までの背板がないオープンな本棚、一人暮らしの方や「なるべくスペースを広く使いたい」という方におすすめの収納家具です。
*わが家のスチール本棚と同じものは現在探せませんでしたが、今買うならこれを候補にするかなというものを選んでみました。薄型で高さがある収納は転倒のリスクがありますので、突っ張れるなど対策が取られたものを検討されるのがおすすめです。
・「セシール」「突っ張りスチール頑丈壁面本棚」
・「ベルメゾン」「奥行15㎝の薄型突っ張り本棚」
※こちらは木製です
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ライフオーガナイザー 手塚千聡
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