書類を探す時間がゼロになる「WORKERS’BOX」って?【時間を生み出すヒト・モノ・コト】


おはようございます。
ライフオーガナイザーのさいとう きいです。

連載「時間を生み出すヒト・モノ・コト」では、片づけのプロであるライフオーガナイザー達が“時間のゆとりを生み出すため”に活用しているモノやサービスをご紹介しています。

今回、わたし達が注目したのは、書類を案件ごとに全部まとめて片づけられるファイルボックス「WORKERS’BOX」。商品を開発した「ハイモジモジ」代表の松岡厚志さんとグラフィックデザイナーの松田綾子さんにお話を伺いました。

分類せずに、まとめて入れるだけ!書類を探す時間がゼロになる「WORKERS'BOX」って?

インタビュー/さいとう きい、高原真由美、吉川圭子
記事/さいとう きい
写真撮影/会田 麻実子

■ 書類を放り込むだけで机が片づく「WORKERS’BOX」とは?

SNS上で人気を集め、シリーズ累計10万冊を売り上げているという「WORKERS’BOX」。大々的な広告宣伝を行わず、おもにオンラインストアのみで販売しているため、まだ実物を見たことがない方も多いかもしれません。どんな商品なのでしょうか。

分類せずに、まとめて入れるだけ!書類を探す時間がゼロになる「WORKERS'BOX」って?

ハイモジモジ・松岡厚志さん(以下、松岡さん):
「WORKERS’BOXは、デスクのうえで散らかりがちな企画書やスケッチ、見積書、名刺などの書類をぜんぶまとめて放り込んでおける、紙製のファイルボックスです」

分類せずに、まとめて入れるだけ!書類を探す時間がゼロになる「WORKERS'BOX」って?

松岡さん:
「サイズは縦321x横239x厚さ22.5ミリ。A4のクリアホルダーがそのまま入る大きさで、A4用紙が最大で180枚くらい入る厚みです。ふんわり折り曲げれば、A3も入れられます」

分類せずに、まとめて入れるだけ!書類を探す時間がゼロになる「WORKERS'BOX」って?
(写真提供:ハイモジモジ)

松岡さん:
「ボックスとフタは一体化していて、ファイルのように開いて使います。右側の上下にあるバインダーで、見積書や名刺などをはさんでおける仕様です」

分類せずに、まとめて入れるだけ!書類を探す時間がゼロになる「WORKERS'BOX」って?
(写真提供:ハイモジモジ)

松岡さん:
「背表紙だけでなく底にもインデックスをプリントしているので、棚の高さに合わせて縦にも横にも置けますよ」

分類せずに、まとめて入れるだけ!書類を探す時間がゼロになる「WORKERS'BOX」って?
(写真提供:ハイモジモジ)

出しっぱなしにしても持ち歩いてもインテリアやファッションに馴染みやすいシンプルなデザインや、1冊399円と数を揃えやすいリーズナブルな価格も魅力ですよね。

グラフィックデザイナーで、松岡さんの奥様でもある松田さんが「こんな収納用品がほしい!」という、ご自身のニーズでつくった商品だとお聞きしました。

分類せずに、まとめて入れるだけ!書類を探す時間がゼロになる「WORKERS'BOX」って?

ハイモジモジ・松田綾子さん(以下、松田さん):
「そうなんです。わたしの仕事は、同時に複数の案件が進行します。1つのプロジェクトに関連する紙を1カ所にすべてまとめておければ、書類をあちこち探す時間をゼロにできると考えたのですが、使い勝手のいい収納用品が見つからなくて。仕方がないから、自分でつくることにしました」

■ 開発のきっかけは「デスクが紙だらけで片づかない!」

書類が片づかなくて、お困りだったんですか?

松岡さん:
「そりゃもう、すごく困ってました(笑)。自宅兼オフィスの一室に大きなテーブルを置いて、ふたりで使っていたんですが、忙しくなってくると彼女の書類がこっちに押し寄せてくるんですよ。大きなテーブルなのに、ぼくはマウスを動かすのがやっと。それがストレスで、部屋をふたつに分けました」

分類せずに、まとめて入れるだけ!書類を探す時間がゼロになる「WORKERS'BOX」って?

松田さん:
「そういうこともありました(笑) 複数のプロジェクトが進むと、こっちの作業を一旦止めて、あっちの作業を先に進めないといけない、みたいなことがありますよね。そのたびに片づけていると、どこになにを置いたかわからなくなるから、出しっぱなしのまま進行しているうちに、デスクのうえが大変なことになるんです」

ということは松田さん、片づけは……?

松田さん:
「はい、苦手です(笑) 不要なものを捨てるのは得意なので、『片づける=捨てる』だけならいいんです。でも、仕事で使う細々した書類など、捨ててはいけないものを『片づける=保管しておく』のが苦手なんです」

分類せずに、まとめて入れるだけ!書類を探す時間がゼロになる「WORKERS'BOX」って?

そういうものの片づけ方について、以前は学校で教わりませんでしたものね。松岡さんはいかがですか?

松岡さん:
「ぼくも片づけは苦手です。でも、『ものを探す』という無駄な時間がキライなので、やむを得ず片づけています。分類しておくと探すときにラクだと気づいて以来、とにかく『分ける』『並べる』ようになりましたね。

そのせいか、実はぼく自身は書類の片づけで困っていなかったんです。だから最初は、彼女が開発したいというWORKERS’BOXの魅力にも気づいていませんでした」

分類せずに、まとめて入れるだけ!書類を探す時間がゼロになる「WORKERS'BOX」って?

松田さん:
「彼はもともとマメな性格なので、WORKERS’BOXができるまでは自分の部屋に真っ白なファイルボックスをずら〜っと並べて、書類を細かく分類していたんですよ。ラベリングのフォントにもこだわっていて、わたしには絶対マネできない!と思っていました」

そのときの写真がこちら。片づけが苦手なタイプというより、どちらかというとできるタイプな気が……。

分類せずに、まとめて入れるだけ!書類を探す時間がゼロになる「WORKERS'BOX」って?
(写真提供:ハイモジモジ)

書類関連の収納用品は、細かく分類して管理するのに向いた商品が多いですよね。

松田さん:
「そうなんです! わたしは書類を分類したいわけじゃなくて、関連するものを1カ所に放り込んでおきたいだけなのに……」

市販の収納用品では、どのようなものを試してみましたか?

松田さん:
「たとえば、リング式のバインダーは、穴あけが大変で続きませんでした。クリアホルダー式のファイルは入れるのが面倒。ジャバラ式のドキュメントファイルは開け閉めが大変。クリアホルダーは出し入れがラクだけどたくさん入らないし、道具箱のような書類ケースだとフタをなくしちゃう。100均で見つけたクリップ付きファイルは使い勝手は悪くないけど、見た目が気に入らない……。どれもこれもダメでした(笑)」

分類せずに、まとめて入れるだけ!書類を探す時間がゼロになる「WORKERS'BOX」って?

紙の整理整頓が苦手なわたしは、思わず「わかるー!」と賛同してしまいました。書類の管理が苦手な人には、とても共感できる感想ではないでしょうか。

■ 「開いて使って、閉じて戻すだけで紙が片づく」を実証

WORKERS’BOXの仕様やデザインはすぐに決まりましたか?

松田さん:
「はっきりとした理想のカタチが頭の中にあったので、そこに近づけるために試行錯誤して、商品化するまでに1年以上かかりました」

これはそのときの試作品ですね。ご自身で使ってみて、いかがでしたか?

分類せずに、まとめて入れるだけ!書類を探す時間がゼロになる「WORKERS'BOX」って?

松田さん:
「自分でも驚いたのですが、書類を片づけるのがどんどん楽しくなっていったんですよ」

松岡さん:
「ぼくが最初に『WORKERS’BOXって、すごいかも!』と思ったのは、試作品を使うことで彼女のデスクが本当に片づいたときです(笑)」

書類問題が解決し、めでたく同じ部屋に戻ったというご夫妻のオフィスを拝見して、わたし達もびっくり! すばらしい片づき具合でした。どのようにWORKERS’BOXを活用されているのでしょうか。

分類せずに、まとめて入れるだけ!書類を探す時間がゼロになる「WORKERS'BOX」って?

松田さん:
「1案件、1ボックスに書類をまとめて放り込んでおいて、仕事でその日、必要なボックスを取り出して使います。仕事中はデスクのうえにいくつかWORKERS’BOXを広げて作業するので、まぁまぁ散らかってますよ(笑) でも、仕事が終わったらボックスを閉じて棚に戻すだけで机の上が片づくので、とってもラクになりました」

WORKERS’BOXを並べた棚は、『分ける』『並べる』が得意な松岡さんによるDIYだそうです。作り方はこちらで詳しく紹介されています:
・WORKERS’BOX にぴったりの棚を作ろう|ハイモジモジ

分類せずに、まとめて入れるだけ!書類を探す時間がゼロになる「WORKERS'BOX」って?

棚に並んでいるWORKERS’BOXは、さらに別のボックスに入れて管理されていますね。

松田さん:
「WORKERS’BOXは薄いから、そのままでは自立しづらいんですよ。かといって平置きしているとデスクのうえが片づかなくて。それを解決するために、専用スタンド『WORKERS’BOX STAND』をつくりました。これもインデックスを横と底につけているので、縦置きでも横置きでも使えますよ」

分類せずに、まとめて入れるだけ!書類を探す時間がゼロになる「WORKERS'BOX」って?

松田さん:
「ちなみに、WORKERS’BOXはA4サイズの『バンカーズボックス(703シリーズ)』に、きっちり16冊入ります。計算したわけではなく、たまたまなんですが(笑)」

熟考を重ねて設計した書類用ファイルボックスのサイズが、世界で長く愛用されている書類保管用ボックスのサイズとぴったり合ったのは、偶然ではなく必然かもしれませんね。

■ 紙の片づけだけじゃない!WORKERS’BOXのある暮らし

その後も、名刺やカードをジャンル分けして片づけるために「WORKERS’BOX MINI」をつくったり、2センチ幅のWORKERS’BOXには収まりきらなかったものを片づけるために幅広タイプの「WORKERS’BOX WIDE」をつくったり。

松田さんご自身のデスクを片づけられるようにと開発した商品が、同じように書類の片づけに悩む人達に共感され、口コミで愛用者が増えていったのですね。

分類せずに、まとめて入れるだけ!書類を探す時間がゼロになる「WORKERS'BOX」って?

松田さん:
「その通りです。販売イベントで直接お客さんとお話させていただくと、『こんな風に使ってます』とか『こんなところが大好きです』とか、商品に対する深い愛を語ってくださる方が多くて、すごくうれしいです」

松岡さん:
「WORKERS’BOXは単なる収納用品という枠を超えて、『それを使うことで豊かになる生活』を提案する商品なんだと、いまは思っています。彼女がWORKERS’BOXを開発したいと言ったとき、その魅力が理解できないという理由で止めなくて本当によかったです(笑)」

これだけすばらしい商品がボツになる可能性があったとは?! 思いとどまってくださって本当によかった。

分類せずに、まとめて入れるだけ!書類を探す時間がゼロになる「WORKERS'BOX」って?

実際には、どのような方がよくお使いですか?

松岡さん:
「わたしと同じデザイナーの方だけでなく、建築関連、教育関連、お寺さんなど、個人のクライアントを持つ方が多いですね。あとは企業からまとめてご注文いただいたり、事務のお仕事をされている方からのご注文もよくいただきます。最近は、オフィスではなく、ご自宅用にWORKERS’BOXをご活用くださる方も増えてきました」

分類せずに、まとめて入れるだけ!書類を探す時間がゼロになる「WORKERS'BOX」って?

家電の取扱説明書や備品、文具やレターセット、切手のストック、パッチワーク用のはぎれなど、みなさん自由な発想で、さまざまなものの収納に活用されているというWORKERS’BOXシリーズ。おふたりのご自宅でも、6歳の息子さんのおもちゃや図鑑の収納にWORKERS’BOX STANDが活用されていました。

分類せずに、まとめて入れるだけ!書類を探す時間がゼロになる「WORKERS'BOX」って?

今後、なにか新たな商品開発のご予定はありますか?

松田さん:
「先日、愛用者さんから『背表紙のタイトルを書き損じてしまったWORKERS’BOXをなんとかできないか』というご相談を受けたんです。わたし自身、油性ペンで書き間違った文字を砂消しゴムで消そうとして、うまくいかなかったことがあるんですね。だから今は“ラベル救出プロジェクト”として、市販のラベルシートに印字できるテンプレートを提供できないか、いろいろと模索しています」

書き損じだけでなく手書きラベルが苦手な方にも喜ばれそうな企画ですね。ぜひ実現してほしい!

分類せずに、まとめて入れるだけ!書類を探す時間がゼロになる「WORKERS'BOX」って?

実は、今回一緒にお話をお聞きした日本ライフオーガナイザー協会の代表理事、高原さんと、片づけ収納ドットコムメンバーの吉川さんもWORKERS’BOXの愛用者です。次回は、彼女たちがオフィスや自宅でどのように商品を活用しているのか、その様子をご紹介します。楽しみにお待ちくださいね。

【取材協力】
WORKERS’BOX | 書類を案件ごとに「全部まとめて」片づけるボックス
HI MOJIMOJI – 株式会社ハイモジモジ –