おはようございます。
ライフオーガナイザーの梅野優子です。
「もっと広いスペースがあったら使いやすいのに……」と今のスペースに不満を感じること、ありませんか? かつてはわたしも“広いスペースさえあれば快適収納が叶う”と思っていました。
でも、実際は、なかなか理想どおりのスペースを手に入れることは難しいですよね。
現在わたしは、家族の料理を作る自宅の広めのキッチン(約6,5㎡)と、運営するカフェの狭いキッチン(約4㎡)、両方を日常的に使っています。
2つのキッチンを使うなかで感じた、狭いキッチンだからこそのメリットと、狭い空間を活かすための収納の工夫についてご紹介します。
■メリット①移動歩数が短く、効率的
カフェの狭いキッチンを使い始めて最初に感じたことは、「移動がラク!」ということでした。コンパクトに使うモノを配置せざるを得ないので、収納できるものは厳選されますが、一旦収納してしまえば、逆にラク。あちこち歩きまわることなく、必要なモノが手に取れるので、作業がとても効率的です。
たとえば、食材を出す、洗う、切る、調理する、という最初の動きだけでも、自宅キッチンは7歩、カフェキッチンは4歩の移動歩数でした。
●自宅キッチン
●カフェキッチン
調理の合間にも行ったり来たりすることを考えると、動きが増えるほど差が大きくなります。カフェキッチンがラクに感じるのも納得です。
■メリット②掃除がラク
2つめのメリットは、掃除の範囲が狭くてラクだということです。
作業台、コンロ、シンク、床を掃除するのにかかる時間は、自宅キッチンのほうが、カフェキッチンの倍近くかかります。キッチンは食品衛生上、使用のたびにきちんと掃除する必要があるので、この差は大きなメリットです。
■狭い空間の快適収納のための3つの工夫
狭いキッチンはメリットもありますが、限られた空間で必要な収納をまかなうことには頭を悩ませます。限りある収納を快適にするために、わたしが実践している工夫は以下の3つです。
①縦の空間を有効活用
横がダメなら縦、という単純な考えですが、縦の空間を活かす収納の場合、圧迫感が出たり、ゴチャつきが目立ったりということも起こりがちです。
正面から見ると、ゴチャつき感が否めませんが……。
お客様視線からは正面方向を避け、側面の壁を利用した収納で、ゴチャつき感と圧迫感を軽減しています。
②ひっかけ収納を活用
厨房機器にマグネットフックをつけたり
スチールラック用フックで、ひっかけ収納を多用しています。
③使うものを厳選する
キッチン内で、かさばるものといえば、鍋やフライパンです。これらを、大小合わせて4つに厳選しています。
自宅よりもたくさんの量の料理を作りますが、意外と不便はありません。鍋やフライパンがたくさんあることよりも、作業スペースがある程度確保できることのほうが、キッチンは使いやすいと感じています。
どんな場所でも、「もっとこうだったらいいのに」という理想は、なかなか尽きないものですよね。それがすぐに叶わない理想なのであれば、今のメリットに目を向けてみることで、工夫やお気に入りポイントが見つかるかもしれません。
“狭い空間の収納の工夫”はこちらでもご紹介しています:
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ライフオーガナイザー 梅野優子
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