おはようございます。
ライフオーガナイザーの吉川圭子です。
収納用品を買うときの注意点でよく言われるのが、「必ず収納スペースのサイズを測ってから買いましょう」という言葉。「測る大切さはなんとなくわかるけれど、じゃあどんなところに気をつけたらいいの?」と思って調べてみても、意外とそういう情報が少なかったりします。
今回は、実際にどんなところに気をつけると収納用品の『買って失敗』が防げるのか、失敗しがちな箇所をまとめてご紹介します。
目次
■キッチンシンク下や洗面台下は計測必須
キッチンのシンク下や洗面台下などの収納スペースに、必ずと言っていいほどある排水管。ここをチェックせずに収納用品を買ったために、『排水管に当たって置けない』失敗例はよく見聞きします。収納用品をムダにしないためにも、このスペースは計測必須です。
とはいえ、排水管は形状が複雑で計測が難しい場所。どこがどのくらい出っぱっているのかをいちいちこまかくメジャーで測るのは大変です。そもそも「まっすぐ」測るのが難しかったりもします。
そんなときオススメなのが「面」で計測する方法。空き箱や手持ちの収納用品などを仮に置いてみます。
そもそも、排水管の形状に合わせてきめ細かく設置できるほどには、収納用品の種類がありません。どのくらいの大きさのものなら置けるのか?だいたいのイメージがわかればOK。空き空間を「面」で確認すると失敗が少なくなりますよ。
■扉つきの収納は、有効開口寸法を必ずチェック
特にクローゼットに多いのですが、折れ戸タイプの収納スペースに収納用品を入れるときは、収納スペース内の幅だけでなく、扉を開けたときの有効開口寸法を必ずチェックします。
折れ戸クローゼットのメリットデメリットはこちらの記事でも紹介しています。
>>>どれでも同じ?本当に使いやすい「クローゼット扉のカタチ」
クローゼットは、引き出し収納を置くことが多い場所でもあります。扉の厚み分を考えずに収納用品を買ってしまうと、扉を閉めているときはいいけれど、扉を開いたら「扉に引っかかって出し入れできない」なんてことにもなりかねません。
■見落としがちな扉まわりの『小さな出っぱり』
収納スペースの扉まわりでもうひとつチェックしておきたいのが、扉を開閉するための蝶番や閉めた扉をしっかり保持しておくためのマグネットキャッチなど。扉まわりにはよく見るといろいろな金具がついています。
さきほどの扉の厚み同様、これらの金具がついている部分は、その分、出し入れできるスペースが狭くなるので注意ポイントです。
■「収納スペース内部が四角い」とは限らない
設計上、収納スペース内に凹凸がある場合がありますが、そのようなスペースの場合は無理に活かそうとしないのもひとつの手です。
上の写真のように、収納スペースの形自体が四角じゃないケースは見ればすぐわかりますが(使いにくくはありますが……)、「収納スペースの上のほうの一部分だけ壁が出っぱっている」など見落としやすい形状もあります。
特に、引っ越しなどで収納グッズを一新する際は、収納スペース内の奥行が「全部同じサイズに違いない」と思い込まずに、何箇所か測ってみてください。疑ってかかることも大事ですよ(笑)。
■『ぴったり』を狙いすぎないことも大事
雑誌やSNSなどで、収納グッズがぴったり収まっている様子を『シンデレラフィット』と表現することがあります。ぴったり収まるのは確かに気持ちがいいのですが、私たち片づけのプロがお客様に収納用品をご提案するときは、収納スペースに対して1ミリの余裕もないようなジャストサイズではなく、多少あそびをもたせたものをご提案します。
今回ご紹介したように、家の中は意外と四角ではなかったり、いろいろなものがついていたりします。また、同じ収納スペース内でも、測る場所によってミリ単位の差があることもあります。「ぴったりを狙いすぎて入らない」失敗を防ぐためにも、多少の『あそび』をもたせて収納グッズを選んでみてくださいね。
収納用品の選び方についてはこちらにも:
・どこに注目してる? 使いやすいファイルボックスの選びかた
・クローゼットに4組の布団を収納!? お役立ち収納グッズの選び方&使い方
・towerシリーズだけじゃない!山崎実業の便利グッズの失敗しない選び方
あなたは生み出された時間で何をしますか?
何をしたいですか?
心地いい暮らしづくりに役立てれば嬉しいです。
ライフオーガナイザー 吉川圭子
ブログ:整理収納手帖