おはようございます。
ライフオーガナイザーの秋山陽子です。
本日は、着物や帯は130枚近く持っているという、愛知県在住のライフオーガナイザー西郷愛さんの片づけと収納法をご紹介します。
「もっと使いやすい着物箪笥に変えたい」と、中古の家具を探し、買い替えたこともあるくらいの着物好き。「着物はできるだけ手放したくない」と話す西郷さんに、どこにどうやって収納しているのかを聞いてみました。
目次
■トータル130枚の着物は家の中の4カ所に分けて収納
3LDKマンションに、家族4人でお住まいの西郷さん。着物の収納は、4カ所に分けて収納しています。
7.5畳の広さの寝室には、わりと大きなサイズの幅105×高さ172×奥行き45cmの箪笥と小箪笥の2つを置いて使っています。ここには、西郷さん自身の90枚近い着物のなかで、「今残すならこの40枚」と、選んだものを収納しているそう。
さらに、浴衣やご主人の着物は、リビングのテレビボードとして使っている箪笥へ収納。およそ20枚ほど収納しています。
中学生の娘さんが着る着物は、娘さんの部屋の箪笥に収納。枚数にすると20枚程度。
さらに、寝室の箪笥に入りきらないご自身の着物およそ50枚は、小学生の息子さんの部屋のクローゼットのオープンラックに収納しています。
トータル130枚もの着物は、家の中の使えるスペースを見つけ、使う人別、「今残すなら」といった優先順位を決めて、分けて収納されていました。
■「今残したい着物」は箪笥の中で3つに分けて収納
寝室に置いている箪笥の中は、14段の引き出しがあります。ここに、「今残すなら」を基準とした、西郷さんの「大切にしたい」「よく着る」40枚ほどの着物と帯を収納しています。
箪笥の中は、さらに次の3つに分けて収納されていました。
①上段には、あまり着る機会がないもの、より大切なもの(例:振袖・黒留袖・訪問着・色無地・袋帯)
②取り出しやすい中段には、普段着になるもの(例:小紋・名古屋帯など)
③下段には、洗える着物、襦袢や肌着など
分けて収納場所を決めたことで、着たいときにすぐに取り出して着ることができているそうです。
■毎回使う道具はセットで収納、帯締めや帯揚げは色別に
小箪笥には、「着付け小物や帯締め、帯揚げが見つからない」、そんなことがないように、帯締めや帯揚げも分けて収納。選びやすいように、グラデーションに並べています。
「見るだけでもワクワクする大好きな引き出しです。コーディネートするのも楽しくなってくるんです」、と西郷さん。さらに、着付け道具、足袋、肌着は、西郷さんと娘さんそれぞれのものを風呂敷に包んで準備しているのだとか。
なるほど、美容院や結婚式の会場などへ持ち運ぶときにも便利ですね。
■いずれ手放すことも考えて、やっておきたい選ぶための準備
「着物はできるだけ持っておきたい」と話す西郷さんですが、それでも家の中は限られたスペース。「今は息子の部屋のクローゼットは、背も低いことや持ち物も少ないことから私の着物の収納場所として使っています。ただ、背が伸びてきた頃、ここの着物は手放さないといけないかなとも考えています」。
必ずしも手放すと決めているわけではないですが、収納の使い方が変わるときを想定し、「手放すこと」も考えている西郷さん。ただ、大好きな着物です。簡単ではありません。「もし、寝室の箪笥に入るだけの着物にするとしたら」と、何年もご自身に問うことで、選ぶことができるように準備をされているようでした。
私自身も、昨年から一人暮らしが始まっていますが、ひとりにしてはかなりものが多いほうだと思います。「歳をとることで、今よりさらに管理もできなくなるし」と、わかっていてもすぐに手放すことはできません。
すぐには手放さなくても、西郷さんのように、その中でベスト○個と想定してみたり、実際に分けて収納してみることで、使いやすくすることもできそうです。
着物の収納に関しての記事はこちら:
あなたは生み出された時間で何をしますか?
何をしたいですか?
心地いい暮らしづくりに役立てれば嬉しいです。
ライフオーガナイザー 西郷 愛
ブログ : 雨の日も晴れの日も〜自分らしく暮らす〜
写真:西郷愛
編集:秋山陽子